デフォルメされた世界観、夜の本気ダンス 踊れるロックへの真意
INTERVIEW

デフォルメされた世界観、夜の本気ダンス 踊れるロックへの真意


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年04月26日

読了時間:約11分

4曲目やのに何で「THREE」やねん!

マイケル(Ba.)(撮影=浜野カズシ)

――今回は、E.P.というスタイルでのリリースですね。

米田貴紀 僕らが影響を受けてきた洋楽のバンドは、E.P.を出していることが多かったんです。それに今回の4曲は、すべてライブでまだ演奏していない曲なので、しっかり聴かせたいというのがあって、単純にシングルで出すのはちょっと違うかなって。

――「SHINY」の他に3曲収録しています。まず「Ride」は? 英国にライドというバンドがいましたけど。

米田貴紀 それではなく、オーストラリアのザ・ヴァインズというバンドに「ライド」という曲があって、それがとても好きだったんです。それにロックは、常に流行とか何かにガンガン乗っかっていくカルチャーだと思うので、「乗る」という意味でも「Ride」とつけました。

 とは言っても僕らは、“ヒネって”ライドしていますけどね。他の人がライドしていないところを探して、乗っかるみたいな。EDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)が流行っているから使うとか、そういうことはやりません。

――打ち込みを使わずに人力でダンスビートを奏でるという部分では、リズム隊は大変そうですね。

鈴鹿秋斗 ミスすると、すぐにバレるし(笑)。

――また「Blush」は、イントロのギターが独特で、ファルセットを使った歌い方など色っぽい感じの曲ですね。

米田貴紀 「SHINY」とは逆のテイストですけど、僕らの曲には、こういうアダルトなムードを持ったものも多いので、そちらの方向に振り切っている曲です。なので、これはこれで、すごく僕ららしい曲だと思いますね。

――タイトルは、どうして「Blush」に?

鈴鹿秋斗(Drs.)(撮影=浜野カズシ)

米田貴紀 最近は女性のメイクで、頬をめっちゃ赤くしている人が多いじゃないですか。そういう女の人を想像して書いた歌詞で、チークを塗るときに使うブラシのことです。

――最後の「THREE」は、4曲中もっともシンプルでストレートなナンバーだと思います。ギターソロがゴキゲンですね。

西田一紀 この曲はシャッフルビートで、僕が前にやっていたバンドでは、シャッフルの曲が多かったので、少し懐かしい感じがありました。(編注=西田は元メンバー町田建人の脱退後2016年10月に加入)それでギターを乗せるときも、難しいことは考えずに、その場でパッと出てきたものをやる感覚だったんです。それが結果“ゴキゲン”だったのかもしれないです。

マイケル 今回、前の3曲は「やってやるぜ!」みたいな感覚があったんですけど、この曲に関しては、そんなにベースが主張しないほうが曲としてかっこいいなと思って。シンプルに弾いています。

――タイトルの「THREE」は?

米田貴紀 これは、語感で決めたのであまり意味がなくて。それに、「4曲目やのに何で「THREE」やねん!」とか、意味深に捉えられるかもしれないのが、面白いなと思って(笑)。

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