デヴィッド・ボウイさんについて語るSUGIZO(撮影・松尾模糊)

 昨年1月に亡くなった英アーティストのデヴィッド・ボウイさん(享年69)の大回顧展『DAVID BOWIE is』のメディア内覧会が5日、東京都・天王洲の寺田倉庫で開催された。本展は英・ロンドンを皮切りに世界9カ国を巡回し、日本独自の展示も用意されている。また、この日は訪れた著名人が内覧会後にメディアの囲み取材に応じた。LUNA SEAのギタリストでX JAPANのメンバーでもあるSUGIZO(Gt、Vl)は「常にどの時代も最高のギターヒーローが隣にいた」とギタリストとして彼の音楽に多大な影響を受けたという。

 『DAVID BOWIE is』は全世界で1億3000万枚以上のアルバムセールスを記録し、音楽のみならず「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」として、その50年という長い創作活動をおこなってきたデヴィッド・ボウイさんの作品やステージ衣装など300点を超える品々を展示している。2013年にロンドンを皮切りに世界9カ国を巡り、アジア初となる日本展が8日から4月9日まで開催される。

SUGIZOとTAKURO(撮影・松尾模糊)

 日本展では、1983年に公開された映画『戦場のメリークリスマス』でボウイさんと共演した、坂本龍一と北野武の2人が改めて当時を振り返る撮り下ろしインタビューが放映される特別展示も用意されている。

 SUGIZOは、昨年12月におこなったLUNA SEAのライブでボウイさんの衣装をトリビュートしてステージに立ったことを明かし「ここで改めて本物を目にすると感動しました」と憧れの人の衣装を間近に観れたことに感動した様子。

 さらに、SUGIZOは「実はボウイほどギター映えがするミュージシャンっていなくて。最初のミック・ロンソンから、常にどの時代も最高のギターヒーローが隣にいて、その音楽を聴いてきた我々は物凄く影響を受けています」とギタリストとしても影響を受けたという。

 SUGIZOとともに囲み取材に応じた、GLAYのギタリストTAKUROは「テクノロジーにも向かい合って製作していることに、感動しました」とボウイさんが常に新しいことに挑戦をし続けていた姿勢に感銘を受けていた。

『DAVID BOWIE is』日本展の内覧会に訪れた野宮真貴

 また、TAKUROは「80年代のボウイのギターサウンドって緻密で折り重なった上品な音で、聴けば、聴くほど勉強になりますね」とその音楽の質の高さに平伏した。

 続いて訪れた、歌手の野宮真貴は「デヴィッド・ボウイは知った時からスターだったので、彼が影響を受けたものや、どうやってスターになったのかという課程が掘り下げられていたのでとても楽しめま」と本展の感想を述べた。

 ファッションにも興味のある野宮は「ステージ衣装を観るのを楽しみにしていたので、貴重な衣装を間近で観れて感動しました」と特に気に入った点を振り返った。(取材・松尾模糊)

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