音楽
<紅白リハ>桐谷健太「海の声」難関イントロ、思い切りが鍵
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三線を弾き熱唱する桐谷健太
【第67回NHK紅白歌合戦、29日、リハーサル2日目、NHKホール】今年、歌手デビューした桐谷健太はたった1人、三線を肩から下げてステージに立った。その眼差しは真剣そのもの。
桐谷が歌うのは「海の声 〜みんなの海の声バージョン〜」。「よろしくお願いします」と告げて、まずは三線のサウンドチェックから。その後、リハーサルが開始された。
桐谷の背景には青空の映像。その映像には、桐谷と子どもたちとの思い出の画像が移り変わっていく。徐々に様々な「海の声」を歌っている映像も加わり、映像を通しての大合唱となった。
1度目の音合わせを終えて、「あーあー」と声を出して喉を温める桐谷。やはり緊張しているのだろうか。普段の明るさや、ジョークは鳴りをひそめていたように感じる。
それもそのはずで、この楽曲は意外に歌うのが難しい。出だしとなるイントロはいきなりアカペラで始まる。音程をとるための音、いわゆるガイドがない。静かさのなかでいきなり入り込むイントロは緊張がともなう。これを乗り切るには思い切りの良さが必要だ。
俳優としての舞台は数多く踏んでいるものの、歌手としてはルーキーイヤー。加えて大舞台での「海の声」。この大一番に緊張するなという方が無理だろう。
しかし、テイク2で桐谷はエンディングと同時に「イエー! ありがとうございます」と声をあげ、段々と“ノリの良い”いつもの調子がみえてきた。本番ではリラックスした「海の声」を聴かせてくれることを期待したい。(取材・小池直也)