グドモ金廣「たなしんはこんなんじゃなかった」悩める若者に助言
トッポとコラボしたグッドモーニングアメリカとイベントに参加したIVAN(撮影・小池直也)
ロックバンドのグッドモーニングアメリカ(グドモ)が28日、都内で開かれた『ロッテトッポ リニューアル記念 グドモ新曲発表&学生応援イベント』にゲスト出演。この企画のコラボレーション楽曲である「カラフル」を初披露した。同じくゲスト出演したファッションモデルのIVANとも絶妙なトークを展開。特別企画の悩める女子大生の相談では、人生の先輩として真摯にアドバイスを送った。
1994年の発売以来、ロングセラーとなっているロッテの人気菓子「トッポ」のリニューアルを記念したイベント。トッポが学生を中心に愛されているということもあって、今回は若者応援もコンセプトに含まれていた。そんな商品と、若者に向けたメッセージを発信するという点でベクトルが一致するグドモ。その両者が今回コラボレーションを果たした。
イベントが始まると、グドモのメンバー金廣真悟(Vo、G)、たなしん(Ba、Cho)、渡邊幸一(Gt、Cho)、ペギ(Dr、Cho)が呼び込まれた。金廣は「普段からロッテ製品は、良く食べてます」と挨拶。
ライブでも奇抜な衣裳やパフォーマンスでフロアを盛り上げる、たなしん。今回もリニューアルしたトッポのパッケージが発表されると、すかさず同じ形をした箱を被って再登場。「トッポにならせて戴きましたー!」と叫んで場を和ませ「なかなかトッポになるなんて人生で無いので、嬉しいです」と喜んだ。
イベント中盤では、若者から公募があった悩みから、グドモが選んだ19歳の大学生「きみかちゃん」と、スペシャルアドバイザーとしてモデルでタレントのIVANが登場。「理系大学に在籍しているが、将来は好きな音楽に携わる仕事をやってみたい」という理想と現実のギャップに悩む女子大生の相談を親身になって聞いた。
IVANは「私は物心ついた時から性に関してとか、色々悩みました。だけど悩むのってチョイスがあるからで、ラッキーなことだと思うんです。それがあって今がある。私だって元々バンドマンですよ。下北沢の屋根裏(ライヴハウス)でライブ終わった後、おばちゃんに『あなた、ちょっと歩いてみて』と言われて歩いたら『明日事務所来て』と言われ、モデルになった。それでパリコレまでいけたので。だからチャンスって色々な所で訪れる。自分がどの道に行くのかっていうのは自分で決めること」とアドバイス。
一方の金廣は「高校時代からバンドをやってて、気が付いたら周りの人たちは就職してて。俺たちはずっとツアーを回ってたから、学生時代に悩むってあんまりなかった。でもやっていたバンドが活動休止した時に凄い悩みました。基盤が砕けて、どうやって生きていけばいいか、とかどうやって音楽をやっていけばいいとか。でも、その悩んだのがあるから、グッドモーニングアメリカっていうものがある」と過去を振り返った。
更に「たなしんも元々はこんなんじゃなかった(笑)。『どうやったら自分たちがいいと思ってる音楽をより多くの人に届けられるか』と試行錯誤して今にたどり着いたんです。まだ満足してないし、もっともっと進んで行きたいと思うからまだ悩んでますけど。ひたすら悩めばいいと思います。それが自分の色になってくと思うし、個性になってくと思うので」とたなしんをモデルにアドバイスを送った。
最後はグドモが、トッポとのコラボレーション楽曲「カラフル」を初演奏。爽やかなロックチューンで、AメロからBメロで持ち上げ、サビで突き抜ける爽やかさが魅力。初披露とは思えない演奏の一体感で会場を魅了した。トッポを食べながら、特等席で観覧したIVANは「この曲のMVに出たい」と発言するなど興奮の様子だった。
この曲について金廣は「自分たちが学生の時に他の人とあんまりしたくないな、と思ってたんです。隣の人と同じなのが嫌だった。だから浮いちゃうこととかもあるんですよ。そんな学生時代に学んだことは『自分でいいんだ』ってことと、『結局人と人で作られた社会で生きているんだ』ってこと。それが故に悩んだりもするし、常識とかに縛られたりもするんですよ。でも、古い言葉で『柳は緑、花は紅』というのがあります。それぞれが色を持ってる。だからそれで勝負すれば、それで生きていけばいいんじゃないか、と思ってこの曲を書かせて戴きました」と解説した。
その後の囲み取材では、全員が好きなトッポの味を「ビター」と答えるなど意気投合。「トッポパーティしたい」と盛り上がっていた。青春時代の悩みを問われると、グドモの金廣とたなしんは揃って「男子校だったので、恋をしたいっていうのがありました」と返答。
また、IVANはグドモに対し「もし何か曲を書いて戴ければ、男の声にもなれます。音楽の時にはビキニにもなれるので」とコラボに乗り気の様子。メンバーの中で好きなタイプはいないそうで、理由は「爽やかすぎるから」。ただ「5人で朝まで杯は交わせる」と好感的なコメントを残した。
IVANは音楽について「生きていく上で、音楽があってくれて良かったというという事がある。私も沖縄アクターズスクールに入ってたからDA PUMPの曲を思い出したり、バンドはHAWAIAN6に影響されてライブをやったりしてました。いたシーンによって影響される音楽が変わってきた。ファッションの世界に行った時は、ジャニス(・ジョブリン)とか70年代ウッドストックの音楽に染まった。それで自分のファッションが出来ていった。音楽は凄い大きいと思います」と自身の音楽遍歴を語り、音楽が人生に大きく影響していることを明かした。(取材・小池直也)





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