参列後、取材に応じたSUGIZO(撮影・小池直也)

参列後、取材に応じたSUGIZO(撮影・小池直也)

参列後、取材に応じたSUGIZO(撮影・小池直也)

 5月5日に逝去された、作曲家・編曲家・シンセサイザーアーティストの冨田勲さん(享年84歳)のお別れの会が15日、東京・青山葬儀所で営まれ、ロックミュージシャンのSUGIZOは参列後、取材に応じ、次の通りに故人への想いを述べた。

 ――30年来の大ファンです。僕のルーツはクラシックで、同時に中学校の頃からはシンセ世代なので、そのど真ん中に冨田先生がいました。晩年、本当にラッキーなことでお会いすることができました。「いつか一緒に音楽やろうよ」というような話もしていたし、今後の活動も楽しみにしていたので、とても残念です。

 でも、先ほどの僕の大好きな「銀河鉄道の夜」の詩の様に、いつ自分が次のレベルに旅立ってもよいように悔いなく音楽をつくっていたのだと実感しました。「イーハトーヴ交響曲」は僕の人生の中でも重要な作品で、亡くなる1時間まで仕事をしていた冨田さんの「生涯現役でいる」という生き方をまざまざと見せていただいたなと。自分もそういう生き方をしたい。

 冨田さんの作品は時代を超えても新しいままです。おそらく肉体は無くなってしまいましたけど、その精神と音楽は100年後も1000年後も新しいままじゃないかな、と確信しています。常に、誰にも聴いたことが無い音楽を作りたいという気持ち、そして、それで世界をひとつにしたいという気持ち。これを僕らがちゃんと引き継いで、全霊で頑張ります。――

(取材・小池直也)

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