吉川晃司が、布袋寅泰と組んでいた伝説のロックユニット「COMPLEX」が2011年に一夜限りの復活ライブをおこなったことについて「やって良かったね、と終わって言えたことが最大の収穫。やりたいと思ったらやった方がいい」と振り返った。15日に放送されたテレビ朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』に出演して語ったもの。

 COMPLEXは、それまでも交流があった吉川晃司と、元BOΦWYの布袋寅泰が結成したユニット。1988年から1990年の短い活動期間のなかで、「BE MY BABY」や「恋をとめないで」などの名曲を世に送り出した。

 公けには活動休止となっていたが、事実上の解散とも呼ばれ、意見の衝突など関係の悪化が直接の原因とも言われていたため、復活は「ない」と長年囁かれていた。しかし、2011年に東日本大震災の被災地復興支援を目的に、21年ぶりに一夜限りで復活、当時、話題を集めた。

 その一夜限りの復活公演は、その年の7月30日に東京ドームで開催され、オープニングで吉川と布袋が固い握手を交わす姿が印象的だった。ライブは、ブランクを感じさせないほど息の合ったものだったが、この日の「関ジャム」で吉川は「20数年経って会っても、やっぱりお互いに結構突っ張ってもやってきたよね、という感じがギターと歌をやったときに(思えた)」と明かした。

 以前にも某ラジオで「21年前の仕事に対面させられる。歌詞はそのまま歌うわけで、24、5歳。その頃の仕事をもう1回やるのは思ったよりもきつかった。けれどドームに立ったときは吹っ飛んでいた」と語っていたが、「関ジャム」では「布袋さんはどう思われたかはっきり分からないけど、やって良かったね、と終わって言えたことが最大の収穫」と、得る物も大きかったことを明かした。

 更に、前出でのラジオで「できなかったら1人でもやろうと思っていた。復興支援の趣旨がなければ難しかった」とも語っていたが、「関ジャム」では「グダグダ考える前に何かやりたいなと思ったんで、やっちゃったんだけど、それが良かったか悪かったかはわらかないけど、やりたいと思ったらやった方がいい。反省は後からすればいい」と復活への障壁を乗り越える決め手となった思いを述べた。

 なお、別番組で布袋の印象について「彼はもともとギタリスト、ここ数十年はボーカリストをやっている。(復活公演では)ギタリストとしてやれている感じというのが楽しいのかなというのを途中で思えた」とも語っていたが、復活公演をおこなった3年後に、布袋は世界を視野に入れたアルバム『New Beginnings』では“ギタリスト回帰”に挑戦している。

 一方の吉川はその後も音楽や俳優を精力的に展開。特に俳優業では、TBS系で放送されたドラマ『下町ロケット』で大手メーカーの宇宙航空部長を好演し、第87回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で助演男優賞を受賞。更に、NHK大河ドラマ『天地人』では信長を独特の存在感で見事に演じるなど高い評価を受けている。

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