歌手で俳優の吉川晃司(58)がこのほど、都内で行われた「UL・OS Questions」プロジェクト発表会に出席。「老い」について自身の考えを述べた。

 【動画】「老い」について自身の考えを述べる吉川晃司。俳優としてのスタンスも

 この日は、中学・高校の同窓・山中秀樹フリーアナを聞き役にトークを行った。顔には「男の生き様が表れると思う」と語る吉川。山中アナが「顔のしわはレコードの溝みたいなんだという例えもありますけど」と振ると「そうですね。例えばクリント・イーストウッドさんやミック・ジャガーさんはしわくちゃに笑われる。あそこにレコード針を落としたら素敵な旋律がね、聴こえてくるんじゃないかと。やっぱり生き様はしわに出てくると思うのでもったいないと思う。自分もそういう生き方ができないかなって。男の顔には生き様が出ると言いますから」と述べた。

 「男の顔は履歴書と言いますからね」という山中アナに「変につくろったり、上から何かを施すよりかも、日々の生活から出てくることなのかなって思います」

 更に「印象は作っていくものなのか、備わっていくものか?」という問いに、「いかに生きているかが顔に出てしまうもので、上から何かを飾るということではなくて、中から出てきたものを、それが自分の生き様。職業・吉川晃司ということを見栄を切って言わせて頂いていますが、そのまま持って行けばいいのかなと」

 続けて「老いって心が弱くなることかもしれませんけど、その付き合い方によっては弱さを超えたしなやかさと結べるんじゃないかと思っていたりする。若い時の力はもちろんあるけど、若いとは愚かとの同義語だと思う。知恵もなければ経験値もない。でも年を重ねることによってしなやかな表現に変わって行けるとしたらそれは素晴らしいこと。だから白髪を隠そうともしないし、白髪を隠すための労力を考えれば僕は体を作っていたいと思った。隠することで若く見えるというならそれは愚かという表現だろうと」と語ったあとで、「まあ、あまりストイックの方ではないので体を鍛え、歌を歌い、美味しいものも食べて酒も飲みたいものですから」と照れを隠すように述べた。

 近道よりも周り道が好きで、旅先では目抜き通りではなく裏道を通る方が好むという吉川。「ダイヤモンドの原石は路地裏に転がっていると思いますし、その国の文化とかを触れるには、大通りは煌びやかに飾っていますけど、本質的なところは路地裏。人間の生活臭がするところにあると思うので、そっちに行きがちです」とも明かした。

 自身の半生も振り返り「デビューは高校を辞めてすぐにできて恵まれていましたけど、デビューした後から挫折することが多かったので、そこでいろいろと学びました。急がばまわれということも」とし「やっぱり沢山失敗している人間の方が信用できる」とも述べた。

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 この日のイベントで発表された「UL・OS Questions」は、大塚製薬の男性向けトータルスキンケアブランド「UL・OS」(ウル・オス)が、「自分らしい魅力」とはどのようなものなのかを探求するプロジェクト。吉川晃司は、自分らしい「生き様」を体現する者としてプロジェクトに参画。「どのように生きるか」や「その人らしさとは」などの「問い」やそれを考えていくための様々な情報を発信していく。

 本プロジェクトのイベント第一弾として、加工なしで撮影した吉川の肉体を通じた「生き様」と、人生観に関する「9つの問い」を掲出する展示イベントを11月24日~29日に一般向けにスパイラルガーデンで開催されている。

吉川晃司

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