地方局のミニ番組に仕掛けられた壮大な仕掛けとメッセージ

 2011年4月改編 新番組「コピンクス!」毎週火曜日23:10~23:15。これが当時、静岡朝日テレビで設定した「コピンクス!」の放送時間だった。そして新番組準備中におこった東日本大震災。この震災から復興の中での新番組スタートすることになり、番組としても何か意味を持たせる企画をしたいと、番組の立ち上げからずっと担当している静岡朝日テレビの番組担当は考えたとのこと。

 ここからは、当日のトークライブ台本を拝借して、そのメッセージをお伝えします。

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 設定上、番組「ピンクス」が月、番組「コピンクス!」が星という前提で、そもそも漫画「ワンピース」のイメージでコピンクが大スターを目指して旅に出るというコンセプトでした。番組が編成や制作主導ではないため、長期的にプランできると考え、まずは地図・航路図(=プロモーションプラン)を制作。出発地はもちろん静岡(番組担当の地元・清水)で、まずは「カリーナノッテ」の語源ともなったイタリアへ向け出発!と。

 しかし、そんな矢先の2011年3月の東日本大震災。スタッフで相談して、震災支援の中で知り合った宮城県石巻市の子供たちを応援しようと、急遽出発地を石巻に変更し、エピソードゼロこと石巻を舞台にした紙芝居「かわいい夜」を制作。番組担当の友人で声優の渡辺菜生子さんらにも協力いただき、番組出演者・スタッフでボランティアで被災地を訪問することも決定しました。

 そうした新たな環境のもと、5年後には日本もまたキラキラを取り戻しているようにと、5年後を見据えた企画「コピンクス!」をあらためて開始。番組開始当初からゴローの着ているTシャツの「5」、「コピンクス!一言集」に収録されている「バンガローを10回言います」にも思いを託しました。その紙芝居は、いまは石巻市の某幼稚園に寄贈してあります。

 

月のきれいだった町

月のきれいだった町

花咲く町にいつの日か

花咲く町にいつの日か

新たな旅立ち

新たな旅立ち

 すでに本来の出発地であった静岡市の清水マリナートでは2014年にライブを開催し、昨年の秋には系列局KHB東日本放送イベントで、現役コピンクも参加するイベントを開催。いよいよラストライブは3.11の翌日、東日本大震災から5年後の2016/03/12にディファ有明で開催します。

 「有明の月」とは「夜があけかけてもなお、空に残っている月」という意味です。「有明の月」の下、魔法にかけられたコピンク達、そしてゴローは月に帰るのでしょうか?それは3月12日「ピンクス&コピンクス ラストライブ2016 ~MOMENT~」昼夜2公演で明らかにします。

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 奇しくも、星と太陽の軌道が産み出す4年に1度のうるう日に、月と星の物語コピンクのトークライブが開催され、明かされた内容は多岐にわたり、そのほとんどが3月12日のラストライブへの伏線になっていることも、またこのスタッフからの裏メッセージなのだと受け取れた一夜だった。

コピンクス!ストーリーズ(動画)
http://www.pinkiss-channel.jp/kopinkss1/164/

宮本佳林コピンク卒業ライブダイジェスト2013(動画)

 以下はラストライブ情報。

コピンクス!メンバーが勢ぞろいするファイナルイベント

『ピンクス&コピンクス!ラストライブ2016 MOMENT』
▽開催日時=2016年3月12日(1)開場12:45/開演13:30(2)開場17:15/開演18:00
▽開催場所=ディファ有明(東京都江東区有明)
▽出演者=Juice=Juice、GEM、夢みるアドレセンス、吉田凜音、こぶしファクトリー、Bitter&Sweet、わーすた、コピンク
▽スペシャルアクト=ピンキーリング、りりりんね(昼公演のみ)、小野田紗栞(ハロプロ研修生)
▽司会=さわやか五郎、浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)、ゲッターズ飯田。
▽チケット代=5,500円(消費税込み、1ドリンク別途)
▽主催=静岡朝日テレビ
▽協力=博報堂DYメディアパートナーズ
▽企画=児玉雨子/アップフロントクリエイト
▽制作=アップフロントクリエイト
▽問い合わせ先=オデッセー 電話・03-5444-6966(平日11:00~18:00)

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宮本佳林ら歴代コピンク誕生の背景【1】

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