恐るべきピアノゾンビの感染力

ピアノゾンビ

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 彼らがステージを去った跡には、ステージにスクリーンが垂らされ、彼らのオフ映像が映し出された。そしてスタッフロールへ。最後に流れたのは「Super Special Thanks 民(You)」という、ファンへの感謝の表明。さらに続けて「絆 is forever」という、ファンに対する想いを込めたメッセージ。そんなステージからは見えなかったピアノゾンビの心の内が、程よい余韻となって、熱くなった会場をゆっくりと冷ましていった。

 「ピアノを入れてJ-POPをやりたいという強い希望」「ゾンビという単語がただ好きだっただけ」彼らの名前の由来はそんなことだったという。しかし彼らのサウンドには、そんな特定の意図が見えるわけではないのに、むしろ「それはないだろう!?」と思わせない不思議な魅力がある。彼らはそれでいい、なぜかそう思わせる説得力がある。この日要所のMCで諸々の茶番劇が行われたが、それすらも後で振り返ってみれば、見るのがクセになりそうな彼らの大きな魅力の一つでもあるように感じられた。

 この日、彼らを求めて会場に駆けつけた観衆は、そんな彼らを見て笑いながら、時にタイミングを合わせ、腕を振り上げ、そのステージを心から楽しんでいるように見えた。この日の観衆は、まさしく彼らのステージを渇望していた。その様は、まさしく彼らの姿を見ることに飢えた「ゾンビ」の様相を示していた。そのステージを見れば、まさしくゾンビウィルスの感染のごとく、ファンを増殖させてしまうピアノゾンビ。真に楽しめるロックを得るため、彼らのウィルスに感染するのも悪くない。今後、ますますウィルス患者=信者を増やし、感染範囲を増やしていくことも、疑いの余地はなさそうだ。

下僕のダイエット、そして盛り上げたゲストプレーヤー

ピアノゾンビ

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 なお、体重33キロのダイエット企画に挑んでいたピアノゾンビのメンバー、下僕の軽量発表がこの日、ステージで行われた。企画開始時103kgだった体重は、この日の軽量で66kgを記録、見事に成功した。また、イベントを盛り上げようと、ゲストプレーヤーも多数参加。その雄姿を以下に紹介してレポートを締めくくりたい。(取材・桂 伸也)

安藤升二(コンポーザー・ギタリスト)/DDD のGtソロ
Katzuya Shimizu(八十八ヵ所巡礼)/Hey You!! のGtソロ
クロ(ex スーパーサンダース)/ゾンビの祭り の和太鼓
久保田彰治(ザ・サイレンズ)/大王ロケンロー のボーカル
マーガレット廣井(八十八ヵ所巡礼)/MCとホネヌキマンのテーマ
賢三(八十八ヵ所巡礼) /MCとホネヌキマンのテーマ
ゾンベアー/MCとホネヌキマンのテーマ
沢田チャレンジ(ザ・チャレンジ)/スターダスト
中山卓哉(グッバイフジヤマ) /スターダスト
ヨースケ(ザ・キャプテンズ) /スターダスト
クロマティーゆうや(ピストルディスコ) /スターダスト
WELL THE BISON(THE WELL WELLS) /スターダスト

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