長瀬智也、桐谷健太に「海の声」をムチャ振り「ホンマ鬼やで」
TOKIOの長瀬智也が13日、都内で行われた映画『TOO YOUNG TO DIE!』の完成披露試写会に、共演の神木隆之介、尾野真千子、桐谷健太、森川葵、清野菜名と、宮藤官九郎監督とともに登壇、撮影にまつわるエピソードや、作品のアピールなどを行った 。
本作は、不慮の事故により地獄に落ちた男子高校生が、ロックバンドを率いる鬼と共に、抱腹絶倒の騒動と冒険を巻き起こすコメディ。俳優陣のほかにも、Charや野村義男、マーティー・フリードマン、ROLLYなどの豪華ミュージシャンがゲスト出演している。
今回の出演に関して長瀬は「音楽やロックを芝居の中に入れるというのをやったことがなくて、そんなのをやりたいと(宮藤)監督としたこともあって、監督からその話をいただいたときにぜひやらせていただきたいと思いました。決まった後には監督に『これ、僕がやれなかったらやきもちを焼いてました』って言っちゃったくらい、愛せたキャラクターでしたし、そんな思いがいっぱい作った作品になりました」と、今回の出演に心底満足している様子を見せていた。
長瀬は「バンドのライブシーンの撮影のとき、ギターソロを弾くシーンがあったんですが、僕はそこで弾きながらテンションがあがり始めて踊りだしちゃったんです。もう15~6年も宮藤さんと仕事をしているから、こういうのを気に入ってもらえると思って」と突然のアドリブを行ったものの、あっさりカットされてしまったというエピソードを披露。宮藤監督は「さすがに僕の中でもふざけてるな、って思ったんです。でも長瀬くんはそれを2回もやっちゃったから『今日は彼は弾かない日なんだな』と思って、OK出しちゃいましたが」とその経緯を続けて語り、会場の笑いを誘ってた。
長瀬と桐谷はこれまでもさまざまな作品で多く共演の機会をしており、この日も長瀬から桐谷に向けて、auのCMで浦島太郎役の桐谷が歌った「海の声」や、ボイスパーカッションよりフリースタイルのラッププレーをあおったりと、無茶振りで仲のよい様子を披露。長瀬に向かって「ホンマの鬼やで、こんなところで絶対にアカンって!」とビビる桐谷に、長瀬は「(桐谷)健太は、ギリギリになると輝く男なんです!」と、忘れずにフォローを入れていた。
地獄というユニークなテーマの発案について宮藤監督は「逆に今まで地獄というのがテーマとしてなかったのか?僕としては普通のこと(発想)だったんです」と語りながら「子供のころ来世の本を読んだとき、地獄のことだけはやたら細かく書いていましたが、極楽のことは2ページくらいしかなくてね。だから地獄のことを書けばみんな見てくれるのでは?そして長瀬くんがここに立って演技してくれれば。向こう(海外)のハードロックやへヴィ・メタルもすぐ『Hell』って言葉を言うじゃないですか?そういうところにも結びつくかと思いまして」と、その真意を明かした。
「地獄に行きたくなるような作品を作りました」と作品をアピールした宮藤監督。「実際には天国に行きたいですが、この映画に出て地獄にも行きたくなりました」と語る長瀬を筆頭に、この日の出演者もみな同調し地獄嗜好であることを語り、会場を沸かせていた。
また、この日報道された「SMAPの事実上の解散か」に関して、長瀬からのコメントは無かった。(取材・桂 伸也)