明かされる本音「不安があった」

撮影・上飯坂一

撮影・上飯坂一

 アンコールに届けられたのは『OTOTUNE』収録の「ハローグッパイ」だった。曲を届ける前に、健司が本音を語った。

 「関西の宝塚で俺と康司が作ったバンド。やる上で大切にしていることは家族。色んな人を家族に巻き込めないかなって。バンドは色んな人が関わって作っていくもの。ひとりでは何もできない。それを支えてくれる人がいて成り立つ。その人達を俺達の家族って認めたくて。俺達にとってワンマンはひとつの家。それに集まってくれる皆は家族だと思っています。だから大事な話をしたい」

 「俺達フレデリックは、9月23日にドラムのkaz.が脱退しました。俺はすごい不安になった。6年間バンドをやってきて初めてメンバーがいなくなる状況で、俺達は何を歌っていけばいいのか不安になった。ドラムがいなくなるのはリズムが失われることだし、一つの穴が空くからすごい悩んだ。でも、kaz.が教えてくれた。『俺達は4人でやってきたけど、健司、康司、隆児のリズムは芯があるけど、それを支えてくれているのは音楽を聴いてくれるリスナーやライブに来てくれる皆やから、4-1=3じゃない。4-1=4や』と」

 「フレデリックは大きくなっていくと思う。だからこそ、俺達は絶対にZEPPにも立ちたいし、武道館にも。東京ドームでワンマンもしたい。でもそこに行くには、あなた達が必要です。『4-1=4』にするためにこれからも愛してやって下さい」

 「踊っていない夜が気に入らないから歌ているし、オワラセナイトいけない事はしっかりと終わらせてきた。言いたいことも言ってきた。ハローもグッパイも俺達が歌うのは未来。俺達はバンドをこれからも続けていく」

 そう語って届けられた「ハローグッパイ」。観客はフレデリックのメッセージを受け止めるようにしっかりと聴いた。そして、それに応えるように情熱的にシャウトするように歌った。健司は最後に「フレデリックはここから始まります」と語り、康司も「ほんまに家族見たいやな」と笑みを浮かべた。

セットリスト

01.SPAM生活
02.DNAです
03.オドループ
04.WARP
05.FOR YOU UFO
06.真っ赤なCAR
07.ふしだらフラミンゴ
08.もう帰る汽船
09.ほねのふね
10.うわさのケムリの女の子
11.さよならカーテン
12.ディスコプール
13.プロレスごっこのフラフープ
14.幸せっていう怪物
15.トウメイニンゲン
16.愛の迷惑
17.オワラセナイト
EN1.ハローグッパイ

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