KANIKAPILA、憧れは「SCANDAL」メジャー1年目15歳のリアル
INTERVIEW

KANIKAPILA、憧れは「SCANDAL」メジャー1年目15歳のリアル


記者:村上順一

撮影:KANIKAPILAの素顔に迫る(1)

掲載:15年12月02日

読了時間:約20分

KANIKAPILAの素顔に迫る(1)

平均15歳、久留米市出身のKANIKAPILAの素顔とは

 【インタビュー】福岡県久留米市在住の平均年齢15歳の7人組ガールズバンド、KANIKAPILA(カニカピラ)。13年に行われた『SCANDALコピーバンド・ヴォーカリストコンテスト Vol.4』で優勝し、15年2月に同郷の藤井フミヤと藤井尚之が作詞作曲した「イッちゃ え!I LOVE YOU」でメジャーデビューした。

 ハワイアンサークルで音楽をしていた両親の影響でバンドを始めた。もともとは、YOSHIKA、AOI、LEONAの3人組バンドの「LAY」と、KANA、NATSUKO、MIZUHO、PIPPIの4人組バンドの「Chee bur」の2つのバンド。同コンテストで優勝を勝ち取るために融合し、KANIKAPILAとなった。

 7人中5人がボーカルを取り、巧みなステップを刻みながら演奏をこなすスタイルで、観るものに元気を与え、大所帯を生かしたお祭り騒ぎなライブを展開している。10月28日にはメジャー2枚目のシングルとなる「トラブルメイカー」をリリース。テレビ東京系アニメ『NARUTO疾風伝』のエンディングテーマに起用された。

 そんな彼女たちを、関係者は「デビューして9カ月の成長が著しい」と讃える。幼なじみで結成されたKANIKAPILAの素顔に迫った。(取材・村上順一)

出会いと合流

YOSHIKA

YOSHIKA

――まずKANIKAPILAを結成した経緯を教えて下さい

YOSHIKA 私達はもともと幼なじみで、親の影響で楽器を始めて、中学生の時にバンドを結成しました。最初は2つのバンドに分かれていたんですけど、『SCANDALコピーバンドコンテスト』でグランプリを獲りたいという目標があって、その2つのバンドが合体して出来たのがこのKANIKAPILAなんです。

――2つのバンドが合体したとなると、楽器パートはかぶりますよね。すんなりといきましたか

LEONA そうですね。かぶっているメンバーもいましたね。

――楽器パートの振り分けはどのように?

YOSHIKA まずPIPPIとAOIがドラム同士で被ってたんです。

AOI もともと私が前のバンドで歌いながらドラムを叩いていて、パーカッションは立って演奏するので歌いやすく、パフォーマンスもしやすいので、パーカッションをやってみようかなと思いました。なので私がパーカッションに転向してPIPPIがドラムを続けるという形になりました。

――ギターはどうでしたか

NATSUKO ギターはたくさんいまして(笑)。私も元々はギターだったんですけど、小さい頃からピアノをやっていたのでキーボードになりました。

――そこはすんなり移行できたみたいですね。ベースはどうでしたか

YOSHIKA 私はベースだったんですけど、すでにアコギに変わっていたので問題は起こらずにそのままアコギになりました。

――YOSHIKAさんはウクレレも弾くんですよね。珍しいですよねバンドでウクレレは

YOSHIKA そうですね。お父さん達がハワイアンバンドをやっていたので、その影響でウクレレを教えてもらいました。

――ご両親はハワイアンバンドをやっていたんですね

YOSHIKA メンバーのお父さん達が作ったミュージックサークルに私達も入っていて、親から教わっていました。

KANA

KANA

――別々のバンドで活動していて、SCANDALさんのコピーバンドコンテストに出場する為に合体したとのことですが、各バンドで出場するという案はなかったのですか

AOI 最初は各々のバンドで応募していたんですけど、グランプリを獲ろうということになって合体という形になりました。

――KANIKAPILAさんは良く動きながら演奏しますが、それはやはりコンテストに出る為に取り入れたのですか

KANA そうですね。7人もいるので動きとか揃っていた方が華やかに見えるし、派手になるので、サイドステップとかをみんなで合わせた方がいいんじゃないかって。

――常にステップを踏みながら練習をするんですか

KANA 結構丸くなりながら練習することが多くて、みんなの動きを確認しながら練習してますね。

――7人となると練習するスタジオは狭くないですか

YOSHIKA 狭いし、ギタースタンドは足りませんし、マイクの数もギリギリだったりとかあるんですけど、何とかやれている感じですね。ベースのKANAはネックを振り上げた時にドラムのシンバルにぶつかっちゃうんですよ(笑)。

――それだとあまり大きなアクションはできませんね

KANA 通っているスタジオがいくつかあって、なかにはライブと同じ状態で横に並べるスタジオもあるんですよ。そこではライブの立ち位置に並んで本番を想定しながらやっていました。

――リハーサルスタジオにはご両親が観にきてアドバイスをしてくれるのですか

YOSHIKA それはなかったですね。デビューが決まった後はバンドのコーチの先生がいて、その方に色々教えて頂きました。

――ライブハウスも規模によっては全員がステージに上がると大変ですよね

全員 ギリギリですね~(笑)

KANA 動きが厳しかったりしますね。

――与えられたスペースでどうやって魅せるのかを考えたりは

YOSHIKA そういう時は表情でいこうみたいな。あとは、男性と比べ髪が長いですから、髪に動きを持たせられるということもメリットだと思います。なので、あえて髪を揺らしながら演奏してみたりとか、自分で研究してます。

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