ぱるる「気合いが入ります」初主演映画の初日迎え万感
AKB48の島崎遥香(21)が21日、都内で行われた映画『劇場霊』の初日舞台挨拶に出席。足立梨花(23)、高田里穂(21)、町田啓太(25)、小市慢太郎(46)や中田秀夫監督とともに、撮影を振り返った。
映画は『女優霊』、『リング』などの傑作を生み出し、Jホラーを牽引してきた中田監督の新境地とも言える新作。嫉妬や憎しみ、怨念が渦巻く劇場を舞台に巻き起こる惨劇と駆け抜けるような恐怖で観客を圧倒する内容となっている。
オーディションにより主演に抜擢されたという島崎。本格的な演技に初挑戦した彼女は「初日にこんなにたくさんの方にお越しいただき、うれしく思います。映画単独初主演ということで、気合い入っています!」と力強く挨拶した。撮影から1年が経ったということもあり、どの出演者もやっとお披露目を迎えることに興奮の面持ちだった。
撮影中の思い出を問われた中田監督は「1カット1カットにかける想いが詰まった撮影だった」とまじまじ。それに対して島崎は「監督の頭に巻いたタオルが靴と同じ色だった。あわせていたんですか?」と鋭い観察眼を披露すると、監督は「今日は注意して撮影、というときは黄色、今日はやばいぞというときはピンク、あまりないですが今日は楽な撮影というときは青や緑などと決めていました」と真意を披露。これは出演者も初耳だったようで驚きの表情を見せた。
足立は、“胸が育つブラジャー”について出演者と女子トークが盛り上がったことも披露。「私が一番買わなきゃいけないのに、いつのまにかメイクさんとスタイリストさんが買っていた」と告白すると会場の温度がぐっと上がった。
さらに畳みかける様に町田がその様な女子トークに自然に入り込む中田監督を「凄い」と評価。会場にまた笑いが起きた。震えあがる様な映画の内容とは裏腹に撮影現場は和やかだったようで、舞台挨拶は良いムードで進行していた。
作品は世界の映画祭にも出品され注目を浴びており、海外11カ国での上映が決定している。特にアジア圏で旋風を巻き起こしていることを喜んだ中田監督。イベントの最後は「イタリアのゴシックや東宝の怪奇映画を勉強した新しい試みでJホラーを拡大させる努力をしたつもりです。その辺を味わっていただければ幸いです」ときっちり締めた。 【取材・小池直也】