Prince、現在はSNSを謳歌

Princeのインスタグラム「Princestagram」のトップ画面(Princestagramより)

 先日、浜崎あゆみが、Twitter(ツイッター)に投稿した過去のツイートを事前予告もなく全て削除したことで波紋を広げたが、海外には更に“上手”がいる。米歌手のPrince(プリンス)は過去にツイートはおろか、配信していた音楽コンテンツをも突如削除して話題を集めた。

 そのPrince(プリンス)は現在、コンテンツやSNSを復活させて写真投稿を謳歌している。テクノロジーが苦手と言っていた彼は、写真投稿サイト「Instagram」(インスタグラム)に熱心。「Princestagram」(プリンスタグラム)というアカウントにはこれまで、80枚の写真や、彼をイメージした濃い紫色の画像などが彩られている。

 ファンにとっては、情報収集において彼との距離を縮める良い機会だが、一部では、事前に通知もなく突如としてコンテンツを削除してしまうのではないか、という懸念の声も聞かれている。

 と言うのも彼はかつて、公式Twitterアカウントや、米アーティストJay Z(ジェイ・ジィ)が運営する定額制音楽ストリーミングサービス「Tidal」(タイダル)上で9月に限定配信されたニューアルバム『HITNRUN』(ヒットエンドラン)を突然消去しているのだ。

 彼は2010年に、音楽の不法ダウンロードや海賊版の横行に嫌気をさして、アルバム録音をしないことを公表。その年からの4年間、スタジオアルバムを発表してこなかった。

 それでも昨年、突如として新譜を発表。以降は、少しずつメディアを通じて出していたが、前記の“コンテンツ突如消去”の一件もあって、ファンは「ああ、またか」と手放しでは喜べない状況なのだという。

 とはいえ、現在はTwitterもFacebookもYoutubeも復活している。彼のInstagram「Princestagram」は公開後2日で6万を超えるフォロワーを獲得。ただ、お気に入り、いわゆる“like”(日本でいう「いいね」)ボタンしか押せず、コメントは書き込めない状況だ。

 彼は、“スタジオアルバム無期限休止”を実行した2010年に、英誌のMirror(ミラー)で「インターネットはMTV(ミュージックテレビジョン=米のポピュラー音楽のビデオクリップを流し続ける音楽専門チャンネル)みたいなものだ。一度流行って、しかし、ある時、いきなり古いものになる」と言い放っていた。

 そんな彼も現在は、音楽ストリーミングサービスや、Tidalでデジタルアルバムをリリースするなどネット、SNSを謳歌している。

 彼は「レコーディングされたインタビューが嫌いだ、なぜなら誰だって心変わりはするものだから」と米誌のweeklyENTERTAIMENT(ウィークリーエンターテイメント)で開き直ってみせているが、「俺がインターネットについて何て言ったかは覚えているよ」とも語っている。彼は心変わりしただけともいえそうだ。  【文・松尾模糊】

この記事の写真
Prince、現在はSNSを謳歌

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)