博多のアイドルであり続けたい、層が厚いHRの素顔に迫る
INTERVIEW

博多のアイドルであり続けたい、層が厚いHRの素顔に迫る


記者:木村武雄

撮影:

掲載:15年11月06日

読了時間:約17分

メジャーデビュー当時と今

木下ゆうかさんをイチオシする安田玲

木下ゆうかさんをイチオシする安田玲

――素質がお姉さん肌なんですね。シングルを伺います。メジャー第一弾シングル「夏色キャンディ」の時と、今回のメジャー第二弾シングル「トイ・ソルジャー」をリリースする上での心境に違いはありますか

小林まゆ メジャーデビューさせて頂いた時は、深い事を考えないと言ったらおかしいですけど元気にポップに弾ける曲で、皆で元気にアピールしようという事だったのですけど、今回の曲は、元気だけではなくて「自分達の道は自分達で切り開かなければいけないんだ!」というちょっとシリアスな一面もあって、前回とはまた違った面にも挑戦しています。

安田玲 メジャーデビューさせて頂く前に5作のCDを出させて頂いたのですけど、長かったようで早かったかなと当時は思いました。今夏は2作目なので、前作よりもっとアピールをしていかなければなと思いました。

――メジャーデビューシングルは手応えありましたか

安田玲 ジャケットやミュージックビデオではHRメンバーにとって初めての水着を披露したので、楽しく元気にアピールできたんじゃないかなと思います。

――反応はどうでしたか

安田玲 水着の反応ですか(笑)。「かわいいね〜」みたいな。

小林まゆ 結構「いいね」と言われました。

安田玲 曲も皆で盛り上がれる定番曲になっています。

尾河花奏 メジャーデビューした時は「これからがスタート」という気持ちがあったんです。今回の2作目はメジャーデビューシングルとはまた違った曲調になっているので、気を引き締めて、たくさんの人に元気を出してもらえたらなと思います。

小林まゆ メジャーデビューの時は初めてのことだったので、周りからも「初めてなんですね」とか「新鮮ですね」とか言われていたんですけど、今回は2作目で、より「メジャーアイドル」として見られるから、もっと気を引き締めていかないといけないと思います。

――今回の楽曲は、誰かの敷いたレールではなく自分達で道を切り開いていきましょう、という思いが込められていますが、自身に重なるところも?

小林まゆ 今まではスタッフさんから「こういうセットリストで行こう」と言われてライブをしたり、「こういうことを言われたら、こういう感じで返したら良いよ」とかのアドバイスをもらったりしていたのですけど、最近はメンバーからライブ中に提案してくるようにもなってきたので、意見することが自分達の道を切り開くことにも繋がるのかなと思います。

――意見が出てくるようになってきたのはメジャーデビューしたことが大きくかかわっている?

小林まゆ まだあまり言えない子や、元々たくさん言ってくる子とかはいるんですが、トータルしたらメジャーをきっかけに増えてきたなとは思います。

――安田さんは歌詞のメッセージについてどう思いますか

安田玲 今のHRについてピッタリだなと思いました。歌詞にある「ずっと夢に見ていた未来はまだ遠くてもいつかは届くと信じている」というのは、まだ福岡であまり知られていない時でも、いつかは全国に羽ばたけるようにと、心を込めて歌っていますね。

メジャーでも気持ちは福岡

――メジャー前から全国で活躍したいという気持ちはあったのですか

安田玲 はい、ありました。もっとたくさんの方に聴いてもらいたいし、見てもらいたいと。全国から福岡に身に来てもらいたいという気持ちがありました。

――九州だけではなく、全国からも来て欲しいと?

安田玲 九州人でなくても、全国から福岡の劇場に遊びに来て欲しいなって思います。

――福岡でHRを見に来てもらうという事にあたり、どんな魅力がありますか

安田玲 専用劇場のステージと客席が1メートルも離れていないんです。あと、公演後に物販で3分間お話が出来るんです。そこでファンの方からアドバイスをもらったり。HRはファンの方々との距離が凄く近いんです。

――それは今後も変わらない?

安田玲 はい。変わっていかないです。

――ファンのアドバイスは結構取り入れている?

安田玲 「笑顔をもっとやわらかくした方がいいよ」と言われたりしたら、もっと笑う様にしたりしていますね。

――尾河さんは歌詞のメッセージについてどうですか

尾河花奏 この曲は自分で意思を持って行動したいというメッセージが込められているので、今8期生の私とか、後輩達の意見も聞いてくれるような、皆で作っていくグループにしていきたいので、今回の歌詞に今のHRが合っているんじゃないかなと思います。

――先輩後輩の縦社会は厳しいのでしょうか

尾河花奏 全然。先輩方も優しいし、後輩達もみんな凄く仲良いです

――先輩に憧れている部分も?

尾河花奏 はい。先輩みたいにMCとかダンスが上手くなりたいという憧れはあります。

――インディーズの頃にオリコン5位になった曲「希望の蕾」があります。その時手の応えは?

安田玲 オリコンの順位を見た時に、凄い有名なアーティストさんと並んでHRがあって、凄く嬉しくて実感がありました。

――HRさんはローカルアイドルというのが活動のスタートだと思いますが、そこからメジャーアイドルになり意識が変わった点はありますか

小林まゆ 博多のアイドルではあり続けたいと思っています。

安田玲 博多を大事にしつつ、東京でも活動していくという気持ちはあります。

――気持ちはずっと福岡?

小林まゆ 専用劇場が福岡にあるので、そこでの公演はどんなに私たちが大きくなっても続けていきたいなと思います。

活気に沸く福岡で

個性も際立った小林まゆ、安田玲、尾河花奏

個性も際立った小林まゆ、安田玲、尾河花奏

――福岡といえば色んなアイドルグループがいますが福岡はアイドルで盛り上がっていますか

小林まゆ ばりいっぱいいます。

安田玲 毎週末どこかの会場でアイドルさんがライブをやっています。

――小林さんは2011年2期生ですが、ちょうどその頃、色んなアイドルグループが出てきましたが、その時の環境は覚えていますか

小林まゆ 私がオーディションを受けて合格して、練習し始めた頃に「LinQ」さんもできたり、「QunQun」さんの募集が始まったりしていました。その時はまだレッスンしている状態だったので、ライバルが増えるという感覚はなかったのですけど、「アイドルが増える事で私も頑張らなければいけないんだな」とは思いました。

――他のアイドルと比べたりとかしますか

小林まゆ 他のグループはどんな事しているんだろうと思って、番組はチェックしていますね。LinQさんの冠番組をこっそり観てたりとか、他の福岡のアイドルのMVをチェックしたりとか。やっぱり気になってしまうので。

――他のアイドルが先にメジャーデビューして焦りなどはありましたか

小林まゆ 凄くありました。今でもあるんですけど。他のグループが頑張っていると、私たちも頑張れるので、負けないようにこれからも頑張ります。

――福岡ではやはり競争が激しい?

小林まゆ 対バンイベントだとやっぱり「来て下さ〜い!」と呼びかけたりして、他のアイドルのファンにライブに来てもらったりした事もあります。

――対バンイベントは福岡では頻繁に行われている?

小林まゆ HRは劇場公演があるから、毎週は出ませんでしたけど、どこかしらは絶対やっていましたね。

――5期生の安田さんは、加入した当時の気持ちと今の気持ちの違いは

安田玲 昔は結構上下関係があったんですよ(笑)。「先輩は先輩、後輩は後輩」という感じだったんですけど、今のHRは上下関係が和らいだことが違うなと思いますね。

――8期生の尾河さんはどうでしょうか

尾河花奏 HRに入った時にはインディーズ3枚目の「全力ジャンプ」(オリコン11位)というシングルの時で、リリースイベントには参加していなかったのですけど、レッスンは始まっていて、その時は先輩の背中を見ながらこのまま上に上がっていきたいなと思っていました。

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