グッドモーニングアメリカ 初武道館へ、高ぶらせる自信作完成
INTERVIEW

グッドモーニングアメリカ 初武道館へ、高ぶらせる自信作完成


記者:木村武雄

撮影:

掲載:15年10月28日

読了時間:約16分

インタビューに応じたグッドモーニングアメリカ。初の武道館は「不安」としながらも「覚悟」ができたとも。不安を払しょくする自信作の完成が一つの要因にも/撮影・紀村了

グッドモーニングアメリカ。初の武道館へ不安を払しょくする自信作が完成した

 [インタビュー]八王子出身のロックバンド、グッドモーニングアメリカ(グドモ)が11月27日に自身初の日本武道館公演を開催する。かねてから目標にしてきた同所での単独公演。開催発表時は「リアリティ」がなかったというが、開催1カ月に迫り今は「気持ち」が満ち溢れている。その気持ちを揺るがないものにしているのは、10月28日に発売するアルバムの完成だ。バンド名を冠した今作『グッドモーニングアメリカ』。本来求めていたバンドのあり方を追求。メンバー4人それぞれが楽曲の原案を持ち合い制作した。そこで生まれたのは、新たなグドモの可能性だ。「バンド感をそのままパッケージングできました」とボーカルの金廣は自信をのぞかせ、「武道館に向けて良い作品ができたか」という問いに4人は口を揃えて「はい」と答えた。彼らの歴史に大きな実績として刻まれるであろう武道館公演。そして、アルバムの制作秘話、更には過去にも触れ、彼らの今に追った。

武道館への期待と不安

たなしん。体力をつけるため自転車で移動も

たなしん。体力をつけるため自転車で移動も

――たなしんさん、この会場まで自転車で来られていましたね

たなしん はいそうです! 天気が良かったというのと、ちょっと体力をつけたくて。

――たなしんさんは上半身裸でライブパフォーマンスしていますね

たなしん 昔から痩せ型だったんですよ。ライブハウスで活動していた当時、お客さんと騒いで熱くなった時に「何でもいいや」という気持ちになって“上裸”になったのがきっかけでした。高校の同級生であるTOTALFATのドラム(Bunta)とここ10年、ルームシェアをしていまして、彼が筋トレをやっているんですね。いつ日か僕もやるようになって、そうやって一緒に積み重ねた結果、昔よりも少しは筋肉がついたのかなと思います。

――随分と引き締まっていますよね。美容など体のメンテナンスにも気を使っていますか

たなしん 特別な事はしていなくて。脱いでるだけ、というやつですね(笑)

――今年3月のツアーファイナルで日本武道館公演の開催が発表されました。6月にはバンド結成の地八王子で初ホールワンマンを成功させ、そして今、武道館公演開催まで1カ月と迫っています。心境は?

金廣真悟 当時と比べると、武道館はもはやリアリティしかないですね。やるからには埋めたいという気持ちや、自他ともに大成功と言われる形にしたい。でも、やっぱり集客の面とかは気になりますし、不安はあります。当時よりも、チケットの販売数がリアルに表れてくるし、セットリストなども着々と進めてるので、そういう面においても今はリアリティがあります。

たなしん 開催が決まった当時は不安がありました。その頃は、開催がまだ遠い先の事だったので、準備もしてないし、イメージも湧かないし、不安がありました。でも今は「やるだけ」という状況で。これくらいの集客があるというのはある程度は把握していて、武道館に集まってくれるお客さんをどう楽しませるかという考えもあって。なんせ武道館が初めての場所なので不安もやっぱりありますよね。それでも、そこに向かって「あとはやるだけだ」という決意や覚悟が固まってきてる状況です。「やることを一生懸命やるだけだ」という気持ちでいます。

渡邊幸一 初めて武道館でやるということを聞いた時は、嬉しい気持ちはありましたが、まだ漠然としてまして。今年、「ROAD TO BUDOKAN」(武道館に向けて進めてきた企画テーマ)という形でずっと活動してきて、ツアーも全国を回らせてもらって、それが経験として積まれてきて「いよいよだな」という気持ちでいます。本当に良いツアーが回れたので、その気持ちのまま武道館に臨めたらないいなと思っています。

ペギ 開催が決まった頃よりもリアリティは出てきたと思いますが、まだフワフワしてる心持ちかもしれないですね。まだ、会場に行ってリハーサルする訳でもないし。なかなか掴み切れてないかもしれないですね。「やるんだろうな」と思うけど、実感がなかったり。

――今年は特に「何周年」という節目ではないなかで武道館公演開催を決めた意図は

金廣真悟 タイミングもあるんじゃないですかね。特に意図したものはないんですけど、自分たち的に着実にというか階段をというか、ツアーのファイナルのキャパシティを少しずつ上げてずっとやってきて、そのなかでの次が武道館だったということでもあると思います。それにプラスして、タイミングとして「その日が空いてるよ」というのもありました。

――武道館公演の開催の是非は皆さんで決めた?

たなしん ずっと武道館公演をやりたいね、という話をしていて。やっぱり目標でもありました。前回のZepp公演2DAYSをやって、その次は武道館だという流れが必然的にできたんだと思います。

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