山崎まさよしが映画『春を背負って』主題歌起用

映画主題歌を担当した山崎まさよし(右)と木村大作監督のツーショット写真

 シンガーソングライターの山崎まさよし(42)が、6月14日公開の映画『春を背負って』の主題歌を担当することが決まった。映画は、『八甲田山』や『火宅の人』、『鉄道員(ぽっぽや)』など、日本映画の不朽の名作の撮影を手掛けてきた名キャメラマン木村大作氏が監督を務めた新作で、日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ、数々の優秀賞を獲得した『劔岳 点の記』から5年ぶりの作品となる。

 男女問わず幅広い年齢層から熱い支持を集め続ける山崎まさよしは昨年9月に約3年ぶりとなるオリジナルアルバム『FLOWERS』を発売し、2012年12月より“種を蒔く人”を意味する全国ツアー『SEED FOLKS』を継続、今年デビュー20周年をスタートさせる第一弾の作品として、映画主題歌『心の手紙』を発表した。

 映画を観て作品作りに入ったという山崎が「息子が父に向けて書いた手紙のようになればという想いを込めた」と語っている通り、映画本編同様“自分の居場所”をテーマとする見事なバラード曲に仕上げている。

 今回、山崎を起用した経緯として映画プロデューサーの片山怜子氏は「山崎まさよしさんが紡ぐ情感あふれる歌詞と柔らかく伸びやかな歌声が、本作で描く厳しい自然の中で強く生き抜く人々を優しく包み込んでくれると思いオファーした」と理由を説明している。

 主題歌を聞いた俳優の松山ケンイチは「山崎まさよしさんが撮影現場に一緒にいらっしゃったと思える様な楽曲で心にしみました」と語り、木村監督は「エンドロールには立山連峰の美しい自然と四季が描かれていますが、その画に詞も見事に調和した素晴らしい曲」と絶賛。

 スタッフ・キャストが待ち望んだ主題歌が遂に誕生した。

映画『春を背負って』代表カット

映画『春を背負って』代表カット(左より松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司)

 映画は、標高3000メートルの立山連峰に立つ“菫(すみれ)小屋”を舞台に描かれる父と子、そして“家族”の物語。主演は、抜群の演技センスを持ち、幅広い世代に支持されている松山ケンイチ。共演には蒼井優、豊川悦司、小林薫、檀ふみなど、若手からベテランまで、日本映画を代表する演技派が集結。

 「山を撮るなら立山連峰しかない。360度どこを切り取っても画になる」という信念を持ち、原作の舞台である奥秩父から原作者の了解を得て舞台を立山連峰へ変更。4月から幾度も標高3000メートル超えに建つ菫小屋へと登頂し、延べ60日間にもわたる過酷な撮影を敢行。無事に映画を完成させた木村監督、自身の作品としては初の主題歌起用となる。

 主題歌を担当した山崎は以下の通り、思いを語っている。

 山崎まさよし この映画を観ていてすごく印象を受けたのは、山そのものが先に逝った父親の残した財産であり、遺書であるという事。主題歌「心の手紙」は、息子が父に向けて書いた手紙のようになればという想いからこのような歌になりました。

 先立った人の意思をゆっくり受け継いで生きていけば、おのずと自分の“居場所”というのが見つかる気がしました。今、木村監督の居場所はこの映画の中にあるような気がしました。

<山崎まさよしプロフィル>
 1971年滋賀県草津市生まれ。1995年に『月明かりに照らされて』でデビュー。1997年公開の主演映画『月とキャベツ』の主題歌『One more time, One more chance』がロングヒットし、ブレイク。

 精力的な全国ツアーを行ってきたほか、全国各地のフェス・イベントへの出演、ミュージシャンとしてのセッション参加なども数多く、音楽ファンのみならず多方面から支持を得ている。

 2012年12月から始まった、「種を蒔く人」を意味する『TOUR SEED FOLKS』。これまで訪れたことのない町にも足を運び、全国各地で音楽の種を届けてきた。

 ファンと共に育んできた花の数々をまとめたアルバム『FLOWERS』(2013年9月18日リリース)を連れて、この先も音楽の種を蒔く旅は続いていく。

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