音楽
乃木坂46初めての西部劇、生駒「前髪で決意表明」
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囲み取材に応じた乃木坂46のメンバー(撮影・小池直也)
乃木坂46が初めて西部劇に挑戦する舞台『すべての犬は天国に行く』が1日、初日を迎えた。開演前には報道陣の囲み取材に応じた。
この舞台はもともと劇団ナイロン100℃が女性キャストだけで2001年に上演した異色西部劇。男がいなくなった西部の町の古びた居酒屋を中心に、段々とおかしくなっていく女たちの物語が展開していく。
シリアスコメディの最高傑作とも呼ばれるこの作品に挑戦するのは乃木坂46の生駒里奈、伊藤万里華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、新内眞衣、松村沙友理、若月佑美の8人。脇にも、鳥居みゆき、東風万智子らが固めている。
アイドルらしく可愛らしい演技を見せてくれるのかと思いきや、細かく揺れ動き途端に豹変する女たちを描くという役者としてのセンスとテクニックが問われるこの作品。この脚本を知る演劇ファンの間でもこの作品を十数年越しで乃木坂のメンバーを中心にリメイクするという情報に驚きの声もあったようだ。
実際の舞台はセリフのテンポや掛け合いなども連係がとれていて唸らされた。さらに照明やクオリティの高い映像観る側を飽きさせない内容。笑いあり、狂気ありの自在な表現で見事演じきる彼女達に釘付けである。
この点、初めての舞台出演となる生駒は「いつもアイドルとしてやっていますけど、アイドルでもちゃんとやるんだぞ、というのを前髪で決意表明しました」と話した。若月も「乃木坂46の新曲『今、話したい誰かがいる』では爽やかに歌っているけど、こういうシリアスでドロドロした舞台もできるという二面性を見ていただけたら嬉しいです」と意気込んでいた。
舞台『すべての犬は天国に行く』は10月12日まで。なお、7日、9日は休演。 【取材・小池直也】