初出展・初入選作を前に撮影に応じる押切もえ

 モデルの押切もえ(35)がデザインした作品が『第100回二科展』(2日―14日)に初出展され、初入選した。2日に国立新美術館(東京都港区)で行われた報告会見で押切は「嬉しい」と率直に喜んだ。

 絵を始めたのは小学生。26歳頃に水彩画を描いた事がきっかけでのめり込むようになった。初出展作で初入選した絵画は「咲くヨウニ1」。好きな花「薔薇」をテーマに、今年4月から4カ月かけて描き上げた。入選を知らされた時の心境を「入ったか、というストレートな気持ち。嬉しかった、ホッとしました」と振り返った。

 自信作について押切は「綺麗に描くとそのままになってしまうので、あえて濁った色を使ったり、木の幹や大地とミックスさせて描きました。背景は日比谷公園で夏に見た木の幹を描いてます。一見なんだろうと思わせた方がいいのかなとあまり具体的に描かないようにしました」と解説。

 更に、「仕事が忙しい時も、絵にぶつけてリフレッシュできる。夢中でやっていて、時間忘れて没頭する事で、色々なモヤモヤも晴れた」とも語った。

 芸能界では片岡鶴太郎の絵に影響を受けたようで「力強いタッチの、日常を切り取るような、でも、それがドラマになるような絵が素敵だなと思う。お寿司屋さんに飾ってあった絵で心が和んだ、こんな風に描けたら良いなと思ったことがありました」と述べた。

 自身のプライベートについて聞かれると「作品のタイトルが『咲くヨウニ1』なんですけど、プライベートも咲けるように頑張りたいなって思います」と笑顔。また、東京五輪のエンブレム騒動を受けて、挑戦する気持ちを聞かれると「私にはLINEスタンプが精いっぱいで……」と戸惑いながらコメントした。

 二科展とは、二科会が毎年秋に開催する美術展で、今年100周年を迎える歴史ある公募展。作品は絵画・彫刻・デザイン・写真の4部門があり、絵画部門の今年の応募総数は3043点。過去には歌手の工藤静香をはじめ、俳優・石坂浩二や歌手・八代亜紀、女優・五月みどり達も入選を果たしてきた画家の登竜門である。

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[写真]押切もえ「二科展」初出展・初入選

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