Milkey Milton、メンバーの脱退を経て今思うこととは
ガールズバンドのMilkey Milton。4人体制になって挑む主催ライブはどのようなものになるか
<シリーズ:ガールバンド5人の記録(3)>
ガールズバンドのMilkey Milton(ミルキーミルトン=略・ミルミル)。20代前半の彼女たちを追っていくことで、同じ世代が経験するであろう物事や考え方を映し出していこうとするインタビュー企画。今回は第3回となる。前回のインタビューは自身初の主催ライブの前だった。この主催ライブを成功に収めた彼女達はこのまま勢いに乗って――という時に、ドラムのMikiがバンドを脱退した。音楽専門学校時代からの仲間。彼女達はMikiの気持ちを受け入れ、既に新たな道に向かって歩みだしている。その一方で今後の方向性への模索や心の葛藤を心の奥では抱えているようにも見える。自身2回目の主催ライブを控え、彼女達の心模様は。今の心境を率直に聞いた。 【取材・紀村了】
▽取材出席者=ボーカルのmana(栃木県)、リーダーでキーボードのchika.(同県)、ギターのume(東京都)、ベースのmizu(静岡県)。
――初めてのインタビューから1年が経ちました。この1年を振り返ってどうですか。
chika. 初めてのインタビューを受けた時は、初主催ライブ(今年1月開催)前でした。自分たちでライブを作るというのが初めての事で、何も分からない状態から企画を考えて、主催ライブに向けて1年間活動してきたようなもので、その間にトリとかもやらせて頂くようになって、その事で、ライブの作りとか、流れ、挨拶の大切さなど、ステージ意外のところでも学ぶことが出来ました。
mana 1年前はライブをこなすのも精一杯で。主催ライブも含めて、それ以外の事はあまり考えられない日々を送っていました。この1年間、色んなバンドさんとも関わったり、規模が大きいイベントにも出させてもらったりと色んな経験を積むことができました。ライブ意外での成長も少しは出来たかなと思います。精神的にも。(音楽専門)学校を卒業してから音楽をやっていくなかで生活にも少し慣れたのかなと思います。
ume 1年を通して、色んなバンドさんと対バンをし、色んな人たちが作った楽曲やパフォーマンスなど見てきました。それぞれ個々の良い部分を見れて成長できたところもあるし、自分たちも、音楽に対しての意識が1年前と比べて違って、パフォーマンス、曲、作り方とかもスムーズになりました。意識も変わったし、成長も感じました。この前、レコーディングしたばっかりでアレンジとかも、1年通してやりやすくなった部分もあるな、と思いましたね。演奏面でもすごく伸びているんじゃないかなと思います。
mizu 私は、CDのジャケ写やグッズのデザインもやっていましたが、1年前には上から「まだこのグッズは早い」とか言われていたんですけど、この頃は「これもやっていいよ」「あれもやっていいよ」と言われているので、そういった面では1年前より成長したなと感じます。ステージではまとまってきた感がありますね。
――この1年間で表情が変わったように思えますが。
mana umeは綺麗になったって言われるよね、皆に。
chika. 一番言われていると思う。
mana 変わったって。
chika. メンバーは1年間で、自分に合っている服装とか髪型とかメイクをより見つけられてる気がします。
mana 見せ方かな。
chika. うん、見せ方とか。ファンの方は男性が多いのでそれはすごい勉強になりますね。
chika. 衣装についても激しい系とかロックみたいなのは、やっぱ黒い服装の人が多いバンドとかありますけど、うちらは…。
mana なるべく明るい色で、白とか、ちょっとさわやかな衣装を選ぶようにしてます。
chika. 基本は自由だよね。なんにも。好きなものを着てるって感じ。
――衣装のテーマはどうやって決めていますか。
chika. みんなで話し合って決めています。
mana 今度のはどれがいいかなっていうので話し合ってって感じで。
chika. あとはキャラクターにあった服装とか、服の形とかで選んでます。一応テーマとなるカラーは黄色です。
mana 明るいので。
chika. 明るくて元気なのがテーマではあります。女の子らしい。