[写真]ミルミル初主催ライブ1

初主催ライブで熱唱するMilkey Miltonのmana

 都会という荒波にもまれながらも20代という輝かしい道を歩んでいる。新芽がまだ凍り付く土の中で息吹する頃、彼女たちは今、一つのゲートをくぐり抜けた。ガールズバンドのMilkey Milton(ミルキーミルトン)が去る1月30日に、初の主催ライブを東京・下北沢の「MOSAiC」で行った。びっしりと観客が入った会場で計5曲を熱唱、バンド仲間にも支えながら第一歩を踏み出した。

 ガールズバンド「がんばれ!Victory」などバンド仲間による熱いステージが終え、いよいよこの日最高の盛り上がりをみせようと期待感があふれるなか、スクリーンに映し出されたのはこれまでの歩みを振り返る写真。そして彼女達からのビデオメッセージだ。

 このライブに懸ける思いが伝えられたあとで、ステージに眩い光を浴びて出てきたのはハッピーイエローの衣装に身を包み込んだMilkey Milton。結成1年半とまだ日が浅い彼女達だが、晴れ舞台を見ようと詰めかけた多くのファンから大歓声が送られた。

 最初に披露したのは80年代の風を感じる「踊れ!」。彼女たち特有の変節を踏まえたサウンドでのっけから変化球を放り込むと、2曲目「プレイボーイ」は直球勝負。春の風を感じるような爽快に走り抜ける青春ロック調で観客の心を掴んだ。

 ここでボーカルのmanaが「テンション上がり過ぎてぶっとんでますが、最後の最後まで笑顔になって頂けるよう頑張ります」とフレッシュに挨拶すると、CD発売決定を発表。ジャケットデザインは、今回、初グッズのデザインも手掛けた“小悪魔”mizu。トークを振られたmizuは「グッズ販売のノルマは50枚。達成したら事務所が焼肉を奢ってくれる」と茶目っ気たっぷりにファンに購入を促した。

 一笑いあったところで、3曲目「stay of love」。manaが「切なくて、悲しくて、女の子の気持ちを込めた」と語った同曲は、女性の繊細な感情の揺れ動きを表すように、低音のギターサウンドから入った。胸の鼓動を打つかのようにドラムとベースが加わり、そしてピアノへと波及していく。彼女たちの想いが歌声、そして音に伝播し、そして静かに揺れ動いた。

 4曲目は新曲「Oh Yeah!」。リーダーでキーボードのchika.が「今回初めてファンの皆さんのために書いたので歌詞に注目してください」と訴えかけると、chika.の想いを代弁するかのようにそれぞれのパートが奏ではじめ、そして、manaが優しく歌い上げた。

 アンコールで再び登場したミルミルは、まずchika.から主催ライブの第2回が7月15日に行われることを発表。manaは「7月15日は私達にとって大事な日で、初めてライブを行った日で約2年ぶりのステージ。当時は、お客さんがゼロで、持ち歌さえもなかった」と目に涙を浮かべながら語った。

 最後の曲は「Voice」。夢を叶えるために上京し、今もなお彼女たちならではの音楽スタイルを模索するなかで、20代の彼女たちが見てきたありのままを声を心から発するかのように力強い歌声とサウンドで届けられた。

 大盛り上がりの会場の雰囲気は、ステージ上からはどのような光景として彼女達の目に映ったのだろうか。この感触を胸に、更なる飛躍を誓ったことであろう。普段はメンバーが集まる度にガールズトークを展開する彼女達だが、この日はトークを音に変えてファンに感謝の言葉を送った。

■ライブ情報

3月11日(水) 六本木morph
3月15日(日) 渋谷スターラウンジ
3月19日(木) 渋谷CLUB CRAWL
3月29日(日) 渋谷CHELSEA HOTEL
4月15日(水) TSUTAYAO-crest
4月23日(金) 渋谷スターラウンジ

この記事の写真
[写真]ミルミル初主催ライブ1

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)