渡辺謙が『ライオン・キング:ムファサ』超実写吹替版のヴィラン・キロス役に決まった。21日に都内で行われたイベントで発表された。この日は誕生日ともあって、ムファサ役の尾上右近が祝福に駆け付けた。巨大ケーキに照れくさそうに微笑んだ。

 【動画】獅子舞&誕生日ケーキの祝福を受ける渡辺謙

 壮大なアフリカの大地を舞台に“生命”をテーマに描き、映画、演劇、音楽と頂点を極めた一大叙事詩『ライオン・キング』。本作では、息子シンバを命がけで守ったムファサ王と、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカーの若き日の兄弟の絆を描く、『ライオン・キング』原点にしてはじまりの物語。

 主人公ムファサ役声優として尾上右近、タカ役声優としてTravis Japanの松田元太が決定。そして、ムファサとタカを追い詰める“冷酷な敵ライオン”キロス役の超実写吹替版声優がこの日初お披露目となった。

 字幕版では、世界的スターのマッツ・ミケルセンが務めるヴィラン“キロス”役。“超実写吹替版”で演じるのは渡辺謙。

 渡辺が演じるのは、ムファサとタカを追い詰める“冷酷な敵ライオン”キロス。孤児から王へ自身の力で運命を切り拓くムファサと、王の血筋を受け継ぐ“弟”タカ(若き日のスカー)の運命を左右する重要キャラクターだ。

 渡辺は“キロス”の役どころについて、「悪役と捉えられるが、キロスの群れは社会から疎外されている」と説明。「この物語は、キロスの群れとムファサの群れとの対立軸の話。今の世の中でも社会から疎外されている中で必死に生きていこうとする人たちがいて、共通する部分がある」とヴィランながらも、共感できるキャラクターなのだと熱く語った。

 今回、“キロス”役をオーディションで勝ち取ったという渡辺は、ディズニー映画初参加、またディズニー作品で初めてヴィランを演じることとなった。ヴィランを演じることになった気持ちを問われた渡辺は、字幕版でキロス役を演じるマッツ・ミケルセンについて触れ、「マッツ・ミケルセンが独特で素晴らしい俳優なので彼がどういう風にこの作品を捉えて演じたのかとても興味を持ち、キロス役を演じてみたいと思った」と述べた。

 この日は渡辺の65歳の誕生日。主人公ムファサ役の超実写吹替版声優を務める尾上右近がサプライズ登場。「私から『ライオン・キング』、そして“キロス”にちなんでお祝いの白獅子をご用意させていただきました!」という右近の掛け声のもと、ライオンを意味するとも言われている「獅子舞 嘉例(カリー)」もステージ上に姿を現し、一夜限りの「獅子舞」の演舞が披露された。

 右近によるサプライズはこれで終わらず、続いてステージに運び込まれたのは『ライオン・キング:ムファサ』をイメージしたスペシャルケーキ。キロス役決定のお祝いにかけ、作品の象徴であるプライドロックやライオンをモチーフに作られた完全オリジナルな誕生日ケーキでお祝い。照れくさそうにする渡辺は「甘い匂いがすごい、おなかすいてきた!(笑)」と茶目っ気たっぷりに語った。

渡辺謙と尾上右近

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