TUBE、デビュー記念日に武道館 ファンに感謝届ける
デビュー30周年記念ライブで熱演するTUBE
デビュー30年目を迎えたTUBEが1日、日本武道館で記念公演『TUBE 30th Anniversary 感謝熱烈YEAR!!! ~こまめに水分補給~ at 日本武道館』を開催。前田亘輝は「本当にみんなありがとう」とファンに感謝の言葉を添えて、「SUMMER DREAM」「夏を抱きしめて」など日本の夏を彩った名曲の数々を歌い捧げた。また、17日に約3年振りとなる自身初の2枚組オリジナルアルバムを発売することを発表した。
武道館での公演は、2006年に開催した『TUBE LIVE AROUND 2006 YOUR HOMETOWN』以来9年ぶり。チケットは発売直後に即完売となっていた。この日は1万1000人のファンが全国から集まった。
場内は開演前から“TUBE”コールが沸き起こりお祝いムード一色。デビュー当時は青と白がテーマカラーだった彼らだが、この日は白を基調とした衣装でステージに登場し、人気ナンバー「夏を待ちきれなくて」でオープニングを飾った。
「ようこそ! 今日は6月1日。このバンドは1985年の6月1日にデビューしました。今日がTUBEの30歳のバースデーになります!」と前田が叫ぶと大きな拍手と歓声が起こった。
さらに6月17日に約3年ぶりとなるTUBE初の2枚組オリジナルアルバム『Your TUBE + My TUBE』をリリースすることを発表した。
冬の歌姫が夏の貴公子に曲提供
日本を代表するアーティスト達が“TUBE”をイメージして書き下ろし提供した楽曲を収録した『Your TUBE』から2曲披露。
「いちばん夏が似合わないと思う、この人が夏の曲を作ったら面白いだろうなって思って一番最初にオファーをしました」と冬の女王として有名な広瀬香美が夏の貴公子であるTUBEに送った「おかげサマー」を演奏した。
「我々とキャリアがほぼ一緒。一度も絡んだことがありませんでした」と紹介し、ロックンロールバンド怒髪天がTUBEのために書き下ろした「夏番長」を披露。男性ダンサー2人を率いての応援団風の振り付けが会場を更に盛り上げた。
そして、メンバーの前田亘輝と春畑道哉が南の島で楽曲制作合宿を行い書き上げた『My TUBE』からは「ドラスティック湘南」と「裸足のラッキーガール」を演奏。オリジナルアルバムを待ちわびていたファンを新しいTUBEサウンドで喜ばせた。
メンバーとファンの一体感に満ちたステージの中「きっと どこかで」、「プロポーズ」はストリングスを加えた編成で演奏し、壮大なサウンドと熱のこもった前田の歌声で大きな感動を呼んでいた。
ファンに感謝のメッセージ
「ビーチタイム」では青と銀両面のテープがステージ前方から噴射され、アリーナ席の宙をキラキラと舞う。その後「SUMMER DREAM」「夏を抱きしめて」と日本の夏を彩ってきたヒット曲で畳みかけ、メドレーではTUBEファンには言わずと知れたコーラスの伊藤一義氏が登場。メンバーと息のぴったり合ったトークとハーモニーで会場を盛り上げた。
アンコールには、春シングル『いまさらサーフサイド』、さらに2日リリースの夏シングル『SUMMER TIME』も披露。
最後のMCで前田は「今日の武道館もそうです。それから毎年みんなが遊びに来てくれる、暑いキツい野外スタジアムもそうです。負けそうになりながら一生懸命やってる我々に、みんながパワーを与えてくれたから、ここまでやってこれたんだなってつくづく感じます。月並みな言葉だけど、本当にみんなありがとう! そして、これからもよろしく!」と感謝の気持ちを語った。
2枚組の新作『Your TUBE + My TUBE』からは全7曲が初披露されたほか、TUBEの人気を不動のものにした数々の大ヒット曲から、ファンにはたまらない往年の名曲たちまで、選りすぐりのセットリストで構成された記念ライブとなった。
80年代から40年をまたにかけて活動してきたTUBE。日頃から応援しているファンへの恩返しの気持ちを込めながら、昔も今もずっと変わらない夏バンドとしてその魅力を余すことなく披露していた。
ステージも客席も終始笑顔に溢れ、これからも続くTUBEの歴史に新たな1ページを刻む思い出の一夜となった。
TUBEはこの日本武道館公演を皮切りに12月まで全国ホールツアー『TUBE LIVE AROUND 2015 Your TUBE + My TUBE』を開催し、30年間の感謝の気持ちを直接全国のTUBEファンに届けに行く。
また、新作シングル「SUMMER TIME」は6月2日、新作アルバム「Your TUBE + My TUBE」は6月12日発売。