伝説のアーティスト、ジェームス・ブラウン。通称JB。全てが桁違いだった天才である彼の光と影を追い、彼を支え続けた親友ボビー・バードとの友情、実母との人間ドラマがサイドストーリーとして描かれ、激しくもドラマティックな人生を歩んでいくジェームス・ブラウンの真実の姿を初めて映画化した『ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~』が5月30日よりシネクイント他で全国公開される。

 JB初の伝記映画の日本公開を記念し4月27日、渋谷クラブクアトロにてJBトリビュートライヴが開催された。日本のファンクミュージックシーンを引っ張る在日ファンクとロックやパンク、ファンクを飲み込んだオリジナル・ジャズでワールドワイドに活躍するSOIL&“PIMP”SESSIONSというJBをリスペクトして止まない2バンドが出演。

 会場が溢れるほどのファンが集まり、SOIL&“PIMP”SESSIONSはCMソングとして有名な「FANTASTIC PLANET」、在日ファンクは5月6日発売となるファーストメジャーシングル「ぜいたく」などを披露した。

 それぞれ初の2マンライヴとなるなか、両バンド初のセッションではアンコールで劇中でも流れるJBの代表曲の1つである「スーパー・バッド」を披露。会場はファンクなソウルに包まれた。

<LIVE前コメント>
――LIVEへの意気込み
SOIL&"PIMP"SESSIONS元晴(sax):
ちょうど映画の話を聞いたのと同じタイミングの時にJBの楽曲だけでのLIVEの企画があって、譜面を起こしたりしていたんだけど、JBの曲の作り方って単純じゃなくて、いちいち裏切ってく曲のすごさを実感してました。歌詞やタイトルを勉強してたら、映画の中にもそのキーワードが散りばめられてて音楽にソウルがこもっていたので、JBがこめていた「ソウル」を大事にして、そこを今日は意気込みにしてやりたいです。

SOIL&"PIMP"SESSIONS社長(アジテーター):
このような機会を頂いて、JBを聞き直して、反復の中に出てくる高揚感、ただの上辺だけのアッパー感やパーティ感じゃない、心の底から高揚する、体の奥底から踊りたくなる、難しいけど今日もそんなライブに出来たら、自分たちのステップにもなると思っています。

在日ファンク浜野謙太(Vo):
JBしか好きじゃない。JBしか知らないので、こういうLIVEに参加出来て運命を感じます。JBが亡くなったのが切っ掛けでバンドを始めたので、今日はここで死ぬ気で、ここに骨を埋めるつもりでやろうと思ってます。

在日ファンク永田真毅(ドラム):
みんな気合い入っててすごく緊張してるんだけど、楽しいSOILさんと楽しいJBでセッション出来るなんて、導かれてる感じがするので、それにうまく乗っかって楽しんでいきたいです。

在日ファンク仰木亮彦(G):
“ファンク”って名前をつけてやってるけど、今回ソウルがファンクを生み出してると、JBの生き様を映画で見て思いました。今回SOILのみなさんとLIVEできるのが震える思いです。

――映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」感想
SOIL&"PIMP"SESSIONS元晴(sax):
面白かった!出演者は豪華だし年をとるに従って役者のソウルを全力で注ぎ込んでるなと思いました。

SOIL&"PIMP"SESSIONS社長(アジテーター):
試写会で浜ケンからこっちこないでって言われたんですよ。

在日ファンク浜野謙太(Vo):
泣き顔見られたくなかったんですよ(笑)

SOIL&"PIMP"SESSIONS社長(アジテーター):
この映画 はたくさんのミュージシャンが注目してますよね。JBの噂には聞いていたエピソードが誇張されずに描かれているのがいいなあと。ああこれが事実なんだろなと思いました。音楽の背景を知るための教科書みたいでしたね。

在日ファンク浜野謙太(Vo):
すごくスピード感がある作品で爽快なんですよね。JBは生い立ちが厳しくて貧乏だしひどい仕打ちを受けてきたことがしっかり描かれているけど、さっと場面が華やかなステージに変わって「んなこたどーでもいい!かっこよきゃいいじゃん!」って感じで。それが斬新で「ああ、JBってそうだよな!」と。

そしてJBを演じたチャドウィック・ボーズマンがライブのパフォーマンスだけでなく歩き方もしゃべり方も完璧JBで僕は普段のJBを知らないのに「きっとこうだったんだろうな」と思うくらい素晴らしかったです。100点満点です。

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