瀧野由美子×石田千穂×高雄さやか×甲斐心愛

 STU48が3月1日、LINE LIVEで『STU48「息をする心」MVプレミア公開直前緊急生配信SP』を配信した。9thシングル「息をする心」の発売を15日に控え、STU48公式YouTubeチャンネルでミュージックビデオ(MV)の本編がプレミア公開されるのに先立ち、石田千穂、甲斐心愛、高雄さやか、瀧野由美子が出演。企画を通して見どころなどを紹介した。配信後にはインタビューに応じた。【取材=木村武雄/撮影=村上順一】

心で息ができた

 配信開始5分前、スタジオが慌ただしくなる。「宜しくお願いしま~す!」と笑顔で入る石田千穂、瀧野由美子、高雄さやか。遅れること1分、甲斐心愛が「始まるッ!」と小走りに現れる。配信開始ギリギリまで確認用のタブレットで遊ぶ石田千穂と甲斐心愛。「もう2万人が視聴してるっ!」と喜ぶ石田千穂。

 スタッフ「それでは始まります。3秒前、3、2…」

 番組がスタートした。笑顔全開の4人。進行役の石田千穂がのっけから噛む。食い下がるように甲斐心愛が「リハでは大丈夫だったのに!舞台の成果が出ていると思ったのに」と、この時は舞台『七人のおたく cult seven THE STAGE』の稽古期間中だった石田千穂の状況に絡めてニヤリ。これにつられる形で高雄さやかもSTU48を紹介する場面で噛んで照れた。

 「息をする心」のティザーMVがこの時点で8万再生を超えていると報告。反響に喜ぶ4人。改めて自己紹介を、新曲にかけて「最近“心で息をした”と感じた」エピソードを取り入れて行った。

 まずは甲斐心愛。「本当にあって!」と強調して「コンビニで納豆巻を食べて、片方から食べたら反対側から納豆が落ちてその瞬間がスローモーションになって息できなかった!」とばっちり決まったとドヤ顔。だが石田千穂から「息をした話だよっ!」とツッコまれハッとした表情。「心では息してた…」と頭をかいた。

甲斐心愛

甲斐心愛

 次は高雄さやか。集合時間に遅れそうになったエピソードを紹介。「そういう時に限ってエレベーターが色んな階に止まって息ができないほど。それで集合場所に行ったら誰もいなくてスケジュールを確認したら10分早くて。その瞬間、心で息ができました」と趣旨に沿ってしっかりオチを付けた。

高雄さやか

高雄さやか

 瀧野由美子は番組で東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦とサックス共演したエピソードを紹介。「言葉が出ないほど緊張しすぎて息もできないぐらいでした。でも一緒に演奏した時に褒めてくれてその瞬間息ができるようになって。きょう放送です」としっかりアピール。

瀧野由美子

瀧野由美子

 石田千穂は先の舞台に絡め「私は今日の事なんですけど…。この現場に着た時に嬉しくなって。舞台稽古をずっとしていてメンバーと会えなかったので久々に会えてホーム感があって、4人の温かさで本当に息ができました」。これに甲斐心愛が「5時からめっちゃしゃべってるから!」と笑った。

石田千穂

石田千穂

ウソ発見器

 この日の衣装は「息をする心」のもの。石田千穂と甲斐心愛が白衣装で、瀧野由美子と高雄さやかが黒衣装。甲斐心愛が「白の子たちは鏡の前から離れなくて集合の時も遅い」と切り出すと石田千穂も「MV撮影で休憩と言われた瞬間に白が座って上着を着る」とその特性を紹介。これには瀧野由美子も「本当に性格で分けられているのかも!」と納得の表情。

 ここからは「動揺する心を見抜け!」とウソ発見器でMVの最新情報をギリギリで暴く企画。ウソ発見器に手を置いてそれぞれ「はい」か「いいえ」で回答。ウソをついたら電流が流れるという仕組みだ。

 トップバッターは高雄さやか。発売日やMVロケ地が広島市内であることをなんなく正解させ、3問目は「一番かわいい生き物は高雄さやかだ」。これに「思っていないけど…はい」と回答するもウソ発見器はウソと判定せず。結果、認める形になり飛び跳ね笑った。

高雄さやか

高雄さやか

 続く甲斐心愛。1問目は「MVのポイントは顔である」これは「はい」と答えてウソ判定されず。2問目は「最近意図的にインスタグラムで大人の一面を見せている」。突然のぶっこみに慌てつつ「いいえ」と回答してウソ判定されず。「出ちゃっているのかな~」とおどける甲斐心愛に、3問目は瀧野由美子から。「今回のMVで見て欲しいのは甲斐心愛だ」。「はい」と答えるもウソ判定されず認める形となり大笑い。

甲斐心愛

甲斐心愛

 瀧野由美子は「映像作品は1本で終わらない」を「はい」と答えウソ判定されず。2問目ではにんにく好きに絡め「にんにくチューブをどんな時も持ち歩いている」。さすがに「いいえ」と答えウソ判定されず。そして先ほどのお返しとばかりに甲斐心愛が3問目を出題。「にんにくが好きと言っているけどカメラが回っていないところではあまり食べていない」。これに語気を強め「いいえ」と回答するもウソ判定され崩れ落ちる。すかさず甲斐心愛が「にんにくはキャラですね」と言い放ち、慌てて否定する瀧野由美子だった。

瀧野由美子

瀧野由美子

 石田千穂はこの場では行わなかったが後のYouTube配信で急きょやることになった。

いよいよ解除

 この時点で視聴者数は10万人を超えた。その10万人に発表を行った。今回Aタイプに収録されるカップリング「自然淘汰主義」のセンターをドラフト3期生の信濃宙花が務めることが報告された。この配信を見ている信濃宙花にLINE LIVEを通じて吉報を伝える形となった。信濃は後にツイッターで「いつも応援してくださっているみなさんのおかげで見ることができた景色。一生忘れません。本当に本当にありがとうございます」と感謝の思いを綴っている。

 そして、タイプBにはSTU48瀬戸内PR部隊Season2の「笑顔のチャンス」、さらに劇場盤にはSHOWROOM選抜で瀧野由美子がセンターを務める「神様も呆れるくらいに」、全タイプ共通で石田千穂の「花は誰のもの?」THE FIRST TAKEバージョンが収録されることが決まった。

 翌日(2日)放送のニッポン放送『STU48のオールナイトニッポン X(クロス)』で「神様も呆れるくらいに」が音源初解禁される。メインパーソナリティを務める瀧野由美子は「久しぶりの『オールナイトニッポン』なので緊張しますがぜひ聞いてください!」と呼び掛けた。

 「神様も呆れるくらいに」について、石田千穂は「どんな曲になっているの?」と興味津々。瀧野由美子とともに出演する甲斐心愛に耳打ちで口ずさんでとおねだり。ためらう甲斐心愛にマイクを押さえて「大丈夫だよ!だって明日解禁するんでしょ!」と食い下がった。この様子に高雄さやかも「白チーム、自由過ぎる!」と笑った。

石田千穂

石田千穂

 更に発表は続いた。3月15日にラゾーナ川崎で「息をする心」発売記念イベントを開催することが決定した。2019年8月2日の「大好きな人」発売時以来約3年半ぶりの同所での開催となる。これを聞き「エモい!」と喜ぶ高雄さやか。2期生にとっては初のオフラインでのリリイベとなる。

 発表も盛りだくさんとなったLINE LIVEはここで終了。番組を、MVがプレミア配信されるYouTubeに移して再びメンバーが登場。ここで石田千穂が「刺激が足りないからやってみたい!」とウソ発見器に挑んだ。出題者は甲斐心愛。1問目は「本当は黒い衣装が良かったなと思っている」。「はい」と回答した石田千穂は「怖い怖い!」と舞台並みの声量で恐れおののくもウソ判定されず「黒が良かったです」と笑った。2問目は視聴者から募集。「本当はもう寝たい?」。夜遅くの配信となったが「いいえ」と答えた。再び「怖い!」と怯えるが…これはウソ判定。電流が流れ激しく倒れ込んだ。乱れる髪をそのままに「そりゃ眠たいですよ。びっくりした結構ちゃんとビリビリくる。これは心でも息できなかった」と驚いた。

ウソ発見器に挑戦する石田千穂

 盛り上がりのなかトークは終了。そのままMVの本編が流れた。

 配信を終え、一緒にMVを観るメンバー。その後、インタビューを行った。ここからは一問一答。

ありがたみを持って

――ラゾーナ川崎プラザでのリリイベは2019年以来ですが、決まった時の心境を改めて教えて下さい。

石田千穂 数年ぶりに16人ができるということで、コロナ禍前の日常が戻ってきた感じですごく楽しみです!

甲斐心愛 いつも応援してくれるファンの皆さんと顔合わせながら発売日を迎えることも、その日にランキングの結果が聞かされることも、その時にしか味わえない事をみんなで感じられるのがすごく嬉しいという記憶があるので、今回もどんな思い出ができるのか楽しみです。

瀧野由美子 コロナ禍になって発売日のイベントが無観客の配信イベントだったので、今回久しぶりにファンの皆さんの前で発売日を迎える事ができるのがすごく楽しみです。ライブもそうですし、特典会もあるので今からワクワクします。

高雄さやか 選抜メンバーとして選ばれてからもそうですし、2期生として入ってからもリリースイベントがずっとオンラインだったので、発売日に合せたリリースイベントで、初めていろんな方の目の前で見てもらえることが嬉しいです。先輩方にとっては久しぶりのステージということで、ファンの方もエモい気持ちもあると思うので楽しみでいっぱいです。

――コロナ禍でずっと番組配信をやってきて、この3年間は大変な思いをして、いよいよ配信から現地でのリリイベということで、ここから勢いをつけていくという感じでもあるのかなと思います。「Team. STU48」も掲げましたし、改めて今年の意気込みと今作にかける思いを聞かせてください。

石田千穂 リリイベも配信から一緒の空間で過ごせるようになって、2023年は一緒に過ごせる日や時間がもっともっと増えてくるのかなと思うので、距離も縮まって熱量を上げて、ファンの方やスタッフさんとメンバー全員で「Team. STU48」として駆け抜けていきたいと思います。

甲斐心愛 前回のシングル「花は誰のもの?」でいろんなメディアに出演させていただく機会もたくさんあって、そこで知ってくださった方が今回のシングルでメンバーと対面で会えるようになって、会える楽しみも味わってもらえると思うので、今まで積み上げてきたものを、ファンの皆さんと一緒に次の夢に近づけるようなシングルになったらなと思います。

――対面でも「私だけを見てほしい」?

甲斐心愛 やめてくださいよ!(笑)すべてはウソ発見器のせいですよね!(笑)メンバー皆可愛いし、実際に会ったらもっと好きになるよね。皆かわいいから見て下さい。でも私を見て下さい(笑)

高雄さやか 全シングルに続いて「息をする心」も疾走感がありますし、この勢いでグループ全体としてもどんどん進化していきたいと思います。3期生も入ってくるので、「Team. STU48」のスローガンのもと、枠組みとかじゃなくてグループが一丸となって夢に向かって進んで行きたいと思います。新しいことがまだまだいっぱいありますので楽しみです!

瀧野由美子 今年からコロナ禍で難しかったことが徐々に解除されて、また元通りになることもたくさんあると思うんですけど、それが当たり前じゃないっていうのを実感した後だからやっぱり思いは特別です。皆さんと私たちも直接会えたり、ライブで声を出してもらうのが当たり前じゃないっていうことに有難みを持ってこの一年やっていきたいと思いますし、前作の「花は誰のもの?」をきっかけにグループを知ってくださった方も多いと思うので、オンラインでもそうですけど、直接会って「このグループいいな」とか「アイドルっていいな」と思っていただけるように、どちらでも楽しんでいただけるよう今年頑張りたいなと思います。前からのファンの方も新しくファンになってくださった方も皆さんが楽しんでいただけるような一年にしたいなと思います。

(おわり)

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