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来年メジャーデビュー15周年を迎えるソナーポケットが12月16日、配信シングル「Hit the Road」をリリース。ソナーポケットは2005年に結成され、2008年に「Promise」でメジャーデビュー。その後日本武道館や、自身初となったナガシマスパーランドでの野外ライブも成功させるなど、精力的に活動し続けている。2022年7月から3週間おきに連続リリースを行っているソナーポケット。今年の最後を飾る「Hit the Road」は、「新しい道のりに乗り込む」という決意を感じさせ、TWICEなどを手掛けるMayu Wakisakaが作詞・作曲、プロデュースに携わったことで新たなソナーポケットを打ち出すことに成功している。インタビューでは、2022年を振り返ってもらいながら、ソナーポケットの新しい一面が垣間見れる曲「Hit the Road」の制作背景、クリスマスにあったらテンションが上がるものなど、話を聞いた。
3人が2022年の活動を一言で表したら…
――2022年を一言で表すとしたら、どんな年だったと感じていますか。
matty 一言で表すなら「チャレンジ」ですね。今年は連続配信リリースや、久しくやっていなかったファンミーティングツアーを全国でやったりと、チャレンジが多かった1年でした。
――なぜ3週間という間隔でリリースされようと思ったのでしょうか。
matty スタッフさんも含めミーティングした時に、連続リリースをやってみようとなりました。その時にko-daiが「週に1曲ペースでやろう」と言っていたんです。ストックの曲もあるので可能なんじゃないかなと思ったんですけど、スタッフさんに止められて(笑)。それで3週間という間隔になったんですけど、当時ko-daiはちょっと腑に落ちない顔をしていて。でも、始まってみたら3週間でちょうど良かったです。週一だったら僕ら廃人になっていたかもしれない(笑)。
ko-dai コライトで曲を制作していったのですが、eyeronとのやりとりだけでも3〜4日はかかるわけで。そこからレコーディングでトラックダウンとなると週1はやっぱり間に合わないというのがわかってきて。止めてくれたスタッフさんに感謝ですね。
――1週間で1曲はめちゃくちゃ大変ですよね。さて、eyeronさんは今年の活動はどう感じていますか。
eyeron 一言で表すなら「躍進」です。音楽、エンタメ業界も含めてちゃんと動きだしてきた年だと思います。それもあって色々可能性を感じられた1年でした。コロナ禍で僕らのツアーも延期になったりもしましたが、来年9月に控えたメジャーデビュー15周年を意識し、この1年はその準備の年だと思って日々過ごしています。その一つが先ほどお話に出たグループ初の連続配信で、活動期間が長くなっても新しいことに挑戦できていることは嬉しいことですよね。
――ko-daiさんは?
ko-dai 僕はこの1年を一言で表すなら「準備」です。カウントダウンライブをやって、元旦は歌って始めることができました。ライブから始まった1年でもあり、アーティストとして良いスタートを切れたと感じています。そして、個人的に今年はかなりの楽曲を作りましたし、僕とeyeronはボイストレーニングにもまた通い始めました。それによって新しい引き出しを見つけたりと、15周年をしっかりレベルアップして迎えられるように、準備をしている1年です。
――周年を意識された1年だったんですね。
eyeron やっぱりそういう節目があることで、グループとしての士気が高まります。なので、周年はすごく大事にしていますし、アニバーサリーイヤーをしっかりお祭りにしたいです。
matty 自分たちを鼓舞するための理由にもなります。何か新しいことをやるきっかけにもなりますから。
ko-dai アーティストは周年というものを、
皆大事にすべきだと僕は思います。というのも毎年この世界で生き残っていくことはすごく難しいことです。メジャーデビューしたアーティストが10周年を迎えられているかと言ったら、ほとんど迎えられていなくて。僕らがメジャーデビューした時、「10年やれたら天才」と思っていましたから。
――確かに、10年というのはすごいことですよね。
ko-dai 同時期にデビューした仲間たちはほとんどいなくなりました。応援してくれるファンのみんながいるから、次の年も活動できるので、ファンのみんなのためにも周年は大事にしなければと思っています。僕らだけではない15年間なんです。僕はそもそも聴いてくれる人がいなければ音楽ができない人間なんです。一人でカラオケするのも好きではないですから。エゴだけで歌いたくはなくて、聴いてくれる人のために何ができるかが重要なんです。
――さて、活動していく中でファンの方もそうですが、色んな人に会われたと思います。出会って感化された方は?
matty ライターの猪俣(孝)さんです。すごく音楽、特にHIPHOP系に詳しい方で、色々話していると情報交換の場にもなりますし、教えていただいて知った曲も沢山あって、すごく勉強になりました。
eyeron その流れで話すと、愛を持って僕らに接してくれているライターさんが多かったです。過去に『ソナポケノテビキ』という本を出しているんですけど、その時のライターがもり(ひでゆき)さんでした。すごく話を引き出すのが上手で、自分の新しい一面、気づきがあり印象的でした。
ko-dai 「人」ではないんですけど、「演技」というものに出会ったことは大きかったです。僕は2015年から演技レッスンをしていたんですけど、4年くらいやってきた中で、田中圭さんと仲良くなって。映像の作品に出るとなった時は、どんなアプローチがいいのか、どんなふうに演じるべきなのか、ある程度レッスンをした上で個人レッスンとして見てもらいます。演技に対する考え方も変わりましたし、MVでも演出補佐で入ったり、一緒に監督をやらせてもらったりとか自分の幅が広がりました。
僕らはソナーポケットであり続けているわけなんですけど、演技は別人にならなければいけないので、すごく感情の扉を開けなければいけないのが演技でした。そこに触れたことによって、僕はデビューしてから写真などで笑顔を見せることはなかったんですけど、笑顔を出せるようになりましたし、その反動でライブでもすごく泣くようになってしまって。なので誰と出会ったというよりはお芝居というものに出会ったことが大きかったです。
――大きな出会いだったんですね。
ko-dai イチ人間としての感情の幅が広がったので、より色んな表現ができるようになったと思います。
ソナーポケットの新しい一面が垣間見れる曲
――さて、今年最後の配信となる「Hit the Road」は、15周年への決意も感じられましたが、そういう一面もあるのでしょうか。
eyeron 「Hit the Road」は15周年に向けてすごく意味のある曲に聞こえるかもしれないのですが、そういう意味合いではなく、連続リリースの一環なんです。
Ko-dai ソナーポケットとしてメジャーデビューして今14年、自分たちの引き出しの中でやってきました。今回、連続リリースとして3週間に1曲のペースでリリースできるので、作詞家、作曲家の方と一緒に作ることで僕らにはない扉を開けたいなと思いました。
matty 「Hit the Road」はソナーポケットの新しい一面が垣間見れる曲で、例えば歌詞の日本語と英語の比率が今までと比べると英語の割合が多かったり、サウンドもシンプルなんです。洋楽、USライクなものになっているので、一聴した時に「これ誰?」となってもらえたら嬉しいです。そして、ソナーポケットを知らない人たちにも響いたらいいですね。
eyeron 今までとはテイストが違うので、今までとは違うところにリーチしてくれたら、嬉しいですね。
――英語のパートは皆さんどんな感触を持たれていますか。
matty 僕が2人が歌っているところを見ていて、日本語には日本語のグルーヴがあって、英語には英語のグルーヴがあることでした。日本語ほど慣れていないところもあったので、今回のレコーディングでソナーポケットの新たな血肉になっていると感じました。そのグルーヴ感というところでも新しい扉を開けたんじゃないかなと思いますし、ここからのアプローチが楽しみな曲になりました。
eyeron 発音とかこだわりましたね。
matty ko-daiも英語が得意なわけではないんですけど、耳がいいから取得するのがすごく早かったです。eyeronは最初苦戦はするんですけど、現場の中でどんどん慣れていく感じで、レコーディングを見ていてワクワクしました。
ko-dai 難しさよりも楽しさが勝ちましたけど。
eyeron 結果的にね(笑)。
――達成感もありつつ。
ko-dai 達成感だけでいうと自分たちで作った曲の方があるかもしれないんですけど、僕ら以外の方が作った曲は、自分にはないものができ上がるので楽しいです。それは新しい自分を知る楽しさですね。「Hit the Road」は熱い曲というよりは、肩の力を抜いて歌う、チル感のある楽曲なので、それもあって楽しく歌えました。
eyeron アレンジやミックスでまた良い感じに味付けをしていただいたので、それがまた違った聴こえ方になっていて。
matty うん。ミックスでだいぶ変わりましたね。こんな感じになるんだってワクワクしました。
クリスマスにあったらテンションが上がるものとは?
――まだまだ続きそうな連続配信ですけど、15周年ギリギリまでリリースを続けていく感じも?
eyeron 具体的には決めていないんですけど、3週間に一度の配信の良さを知りました。
ko-dai 例えば、先週にできたばかりの曲をすぐみんなに聴いてもらえるとか。それとは逆に時間をかけて制作する良さにも気づきました。
matty 短距離走と長距離走の違いみたいなね。
ko-dai それぞれ違う楽しさがあるわけです。大事に曲を育て上げて出す良さもあるわけで、今回連続リリースを経験しなければ、それはわからないことでした。自分たちの新たな魅力にも気づけた部分もあります。
――さて、もうすぐクリスマスがやってきますけど、これがクリスマスにあったらテンションが上がるというものは?
matty 僕は七面鳥のお肉がすごく好きで、クリスマスにそれがあるとテンションがあがります。
eyeron 僕はケーキが好きなので、ショートケーキがあったらテンション上がるかもしれないです。ワンホールに挑戦するのも面白いかも(笑)。
matty こんなこと言ってしまったらファンクラブの企画でやるかもね。
ko-dai 大食いは再生数伸びるよ。そんな僕はケンタッキーのフライドチキンですね。やっぱりバーレルが食卓にあるとテンション上がります。
――他のアーティストさんに同じ質問をしたことがあるのですが、ケンタッキーは人気でした。
ko-dai じゃあ、僕らはちょっと人とは違うよというところを見せたいですね。
matty そういう感じなら赤ワインかな。
ko-dai ワイン、いいね(笑)。
eyeron 僕は本物のもみの木ですね。リアルなものが家にあったらテンションあがりそう。
ko-dai それなら煙突や暖炉もいいよね。でも、僕は靴下です。
――靴下ですか?
ko-dai 僕のところにサンタは20年くらい来ていないので、そろそろまた来るんじゃないかなという期待を込めて(笑)。
――サンタに思い出があるんですか?
ko-dai 小さい時、サンタに「ゲームが欲しい」と手紙を書いたのに、なぜか2〜3年は着れるような大きなジャージが届いたことがありました。それでサンタから返事があったんですけど、最初の方は日本語で書いてあって、それを斜線で消して英語で書いてあったのは良い思い出です。
eyeron それはユーモアがあっていいね!
――粋ですよね。最後に12月25日行われる「Sonar Pocket Premium Christmas Party 2022」はどんなステージになりそうですか。
ko-dai その日は日常では味わえない非現実的な世界が広がると思います。僕が「Premium Christmas Party」のステージで行われる物語を書いたのですが、その世界観はきっと皆さんの心に小さな光を灯すと思っています。家族、恋人、友達同士、もしくはお一人でも、その日が特別なものに変わる瞬間をお届けするので、今年最後のスペシャルな時間を、僕らと一緒に過ごしてもらえたら嬉しいです。
(おわり)
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