『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(C)2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会

 太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(近藤明男監督)が、10月28日TOHOシネマズ甲府先行、11月4日TOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。主演の宮本茉由と安藤政信の2ショットをとらえたメインビジュアルが解禁された。

 1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなった太宰治の名著「斜陽」執筆から75周年を記念して、世界が目まぐるしく動く2022年、退廃から希望を見出す作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』が完成。

 敗戦後の昭和20年、没落貴族となった上、父を失ったかず子とその母、都貴子は生活の為に本郷西片町の実家を売って西伊豆で暮らすことになった。そんな折、戦地で行方不明となっていた弟の直治が帰還するとの知らせが入ると、母は「歳の離れた資産家に嫁いだらどうか」とかず子に話す。激怒したかず子は「鳩のごとく素直に、蛇のごとく慧かれ」というイエスの言葉とともに6年前の出来事を思い出す。まだ学生だった直治が師匠と仰ぐ中年作家、上原二郎との出会いである。それは一夜の恋心の目覚めであった。

 古い道徳とどこまでも争い〈太陽のように生きる〉道ならぬ恋につき進んでいく27歳のかず子に「第1回ミス美しい20代コンテスト」審査員特別賞を受賞、映画デビューにして初主演の宮本茉由。最後の貴婦人の誇りを持ちながら結核で死んでいく母に水野真紀。貴族の血に抗いながら麻薬と酒に逃げ破滅していく直治に期待の若手の一人である奥野壮。太宰自身を投影した無頼な生活を続ける売れっ子作家上原を安藤政信が好演している。

 近藤明男監督は世界的な大監督である故・増村保造監督(甲府市出身)の助監督を務め、増村監督と脚本家の白坂依志夫が遺した「斜陽」草稿脚本を元に本作の脚本を仕上げた。

 今回公開日決定とあわせて、宮本茉由と安藤政信をとらえたメインビジュアルが解禁となった。元貴族の品の良さが伺える真っ青な着物を纏ったかず子(宮本茉由)は、上原(安藤政信)に身を寄せている。上原の手前にはウイスキーグラスが確認でき、酒に溺れた生活を続ける売れっ子作家の生活を連想させる。

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