歌手・森口博子が、「GUNDAM SONG COVERS」シリーズ3作を引っ提げて、昭和女子大学 人見記念講堂で「森口博子コンサート“Starry People”」を開催。アニメ「ガンダム」シリーズの世界観にも通ずるタイトルを掲げ、スペシャルゲストのジャズヴァイオリニスト・寺井尚子、ゴスペルコーラスグループ・The Voices of Japan(VOJA)を迎え、1夜限りの豪華ステージとなった本公演をレポート。

 銀のカーテンをバックに赤と黒のクールな衣装を身にまとった森口が登場し「めぐりあい」で神秘的にオープニングを飾りじっくり聴かせたかと思うと、「皆さんこんにちは~!“Starry People”へようこそ~!一緒に熱い夜を一緒に作りましょう!」と観客を煽り、ロックチューンの「鳥籠の少年」「サムライハート ~2022~」で会場の熱量が一気に上がっていく。そして美しく奏でられるピアノと森口のボーカルのみで構成された「フリージア / with 塩谷哲」では、暖かくも優しい歌声が響き渡り、ドラマチックなステージに観客は息をのむ。

森口博子(撮影=結城さやか)

 銀のカーテンが上がり、「GUNDAM SONG COVERS 3」の収録曲で、カバーでありながらオリジナルアーティストであるTM NETWORK自身とコラボレーションしたことで話題を呼んだ「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~ / with TM NETWORK」がスタート。名曲のカバーとあって、イントロが始まった途端、会場全体が待っていましたと言わんばかりの歓喜に包まれた。

 ライブ本編中盤では「GUNDAM SONG COVERS」シリーズ3作品ともに参加している世界的ジャズヴァイオリニスト・寺井尚子を呼び込むと、森口は「このシリーズは尚子さん無しでは制作は始まりませんでした」と感謝を述べ、煌びやかなミラーボールの下で森口のデビュー曲である『機動戦士Ζガンダム』オープニングテーマ「水の星へ愛をこめて」をコラボレーション。ジャジーなサウンドの中に寺井のヴァイオリンが重なり、心地よいムードに包まれ、「サイレント・ヴォイス」と合わせて計2曲をセッションした。

森口博子と寺井尚子(撮影=結城さやか)

 続くMCでは、バンドメンバーとユーモア溢れるトークを交わし、昨年の35周年記念アニバーサリーコンサートでもオーディエンスとのコミュニケーションとして実施された”ツイートタイム”へ。『#森口博子スタピ で1人何回でもつぶやいてください!トレンド入り目指してレッツゴー!』と森口が衣装チェンジのためステージを離れると、各々の言葉でSNSへ投稿する観客の姿が見られた。

 真っ白な衣装に身を包んだ森口が再び登場し、自身も出演したバラエティ番組のテーマ曲であった「夢がMORI MORI」「スピード」をカラフルな照明とともにポップに届けると、先ほど実施した”ツイートタイム”で集まった投稿を紹介。「森口博子のオリジナルはハッピーになる」「時代を牽引する歌姫」など多くのツイートが集まり、読み上げながら感謝を伝えた。声が出せないながらも拍手で応える観客とのコミュニケーションを楽しんだ後は、「ホイッスル」、その続編を書いた「ポジション」の2曲を、ガンダムソングをカバーする優しさと凛々しさに溢れた森口とは打って変わって、明るく華やかに披露。「ファンのみんなの声が聴きたいとずっと思っていました。でもみんなの声がいま聞けなくても心で感じています。そしてこのめぐりあいが奇跡だと思って、感謝をこめてその想いを次の曲に託したいと思います」と瞳をうるませながら話すと、「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」を言葉ひとつひとつに気持ちを込めて歌った。

森口博子(撮影=結城さやか)

 「最後の曲です。みんなが愛に満ちた健やかな日常に包まれる事を願いながらお届けします。」と言葉を残し、「ビギニング / with VOJA」へ。サビを迎えると、本日2組目のスペシャルゲストであるゴスペルコーラスグループ・The Voices of Japan(VOJA)が登場。本楽曲のミュージックビデオにも出演したVOJAとのステージ共演を果たした。魂が震えるかのような8人の重厚で温かいコーラスと相まって森口の美声が会場全体に響き渡っていた。

 観客からの拍手によるアンコールに応え、宇宙を彷彿とさせる鮮やかなロイヤルブルーのドレスを身に纏った森口が再びステージに現れる。森口のドレスとステージの照明と合わせ、観客も今回のグッズの星型ペンライトを掲げると、会場全体が美しく輝く銀河のように一体化する。披露したのは「水の星へ愛をこめて」。本編のコラボとは違い、森口の大切なデビュー曲と向き合うようにオリジナルバーションで歌い紡いでゆく。

森口博子(撮影=結城さやか)

 「ニュースで胸を痛める日々。確かな明日がないからこそ今を精一杯生き抜かないといけない。愛に包まれた争いごとのないこの星の産声がずっと守られますように」と想いを語り、6月3日より全国劇場公開がスタートする映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の主題歌である新曲「Ubugoe」を観客前で初披露。作中の登場人物・少女カーラの心情が中心に描かれ映画作品の世界観を凝縮したかのような壮大な曲を、包み込むような母性を感じさせる美しい歌声で歌い上げた。「Ubugoe」は、映画の公開に合わせ6月1日にシングル発売される。

 「GUNDAM SONG COVERS」は最終章を迎えましたが、ガンダムの存在、歌手・森口博子、そして、私たちの旅路はまだ終わらせません。どんな痛みに出会ってもいろんな扉を開けながら前を向いて歩き続けましょう!そんな思いを込めて、歌います。最後はこの曲しかありません!今日は本当にどうもありがとうございました!」と力強くメッセージを残し、再びVOJAと「限りなき旅路 / with VOJA」を披露。盛り上がりを見せる曲の中盤、クラップが広まり一体感が広がっていく。まっすぐに前を向き伸びやかに歌い上げる森口とVOJAの圧倒的なコーラスワークから勇気や希望、そしてパワーが伝わった会場には自然と笑顔が溢れていた。

森口博子&VOJA(撮影=結城さやか)

 最後はステージに一人残り、「『GUNDAM SONG COVERS』は最終章となりますが、形を変えてオリジナルもお届けしていきたいと思います。体に気を付けてみなさんも体に気を付けてまたコンサートに会いに来てください。一音入魂で歌い続けます。」と深々とお辞儀をし、この日の公演は幕を降ろした。

 “大人のためのガンダムソングカバーアルバム”をコンセプトとして注目を集めた「GUNDAM SONG COVERS」シリーズ全作品がオリコン週間ランキング3位以内にランクインし、累計出荷枚数が25万枚を突破する快挙を達成した森口博子だが、歌手としての圧巻のパフォーマンスはもちろん、観客隅々にまで思いを届けようとする真摯な姿が常にあり、 “歌手・森口博子”の姿を再確認したライブであった。

 また、このコンサートの模様はライブ配信サービス「PIA LIVE STREAM」にて5月28日(土)より配信することが決定した。

セットリスト

<2022.5.3 昭和女子大学 人見記念講堂>
1. めぐりあい
2. 鳥籠の少年
3. サムライハート ~2022~
4. フリージア / with 塩谷哲
5. BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~ / with TM NETWORK
6. STAND UP TO THE VICTORY 〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜 / with オーイシマサヨシ
7. 水の星へ愛をこめて / with 寺井尚子 (Guest:寺井尚子)
8. サイレント・ヴォイス / with 寺井尚子 (Guest:寺井尚子)
9. 夢がMORI MORI
10. スピード
11. ホイッスル
12. ポジション
13. ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~
14. ビギニング / with VOJA (Guest:VOJA)
<アンコール>
15. 水の星へ愛をこめて
16. Ubugoe
17. 限りなき旅路 / with VOJA (Guest:VOJA)

【配信情報】

森口博子 コンサート "Starry People" オンライン配信が決定!
配信日時:5月28日(土) 開場20:30 / 開演21:00
アーカイブ配信:上記配信終了後 ~ 6月5日(日)23:59まで
チケット販売期間:5月3日(火・祝) 20:00 〜 6月5日(日) 18:00
チケット料金:4,400円(税込)
URL:https://w.pia.jp/t/moriguchihiroko-pls/

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