Koki,が感極まり涙、芋生悠は役作りで7kg減量、高橋文哉はのめり込み、大谷凜香の恐怖体験

　Koki,、高橋文哉、芋生悠、大谷凜香、松尾諭、清水崇監督が19日、都内で行われた映画『牛首村』（２月18日公開）の完成披露試写会に登壇。俳優デビュー作で初主演を務めたKoki,は本作の完成に感極まり涙した。

　清水崇監督作品「恐怖の村」シリーズ第３弾。北陸に実在する最凶の心霊スポットが舞台。Koki,は雨宮奏音と三澄詩音の二役を演じる。本作で俳優デビューを飾る。「素晴らしいチームのおかげもありますが、演じることがこんなに楽しいんだ。こんなにも自分が夢中になって好きになれるものなんだと気づきました」。

　一方、清水監督はKoki,の印象を「ストイックで素直」。モデルとして活躍するが、芝居は本作が初めて。初対面の時に「何も分かりませんが宜しくお願いします」という素直な姿勢に「純粋に真面目に走ろうとする姿が見えた」とし「現場では期待以上の答えをお芝居で返してもらえた」と絶賛した。

　また、ネタバレの観点から演じた役名は述べたものの正体を一切明かさなかった芋生は役作りのために７キロ減量したという。「監督が役のイメージを絵で描いて下さって。それがすごく骨骨しいイメージでしたので『これは痩せなきゃいけないな』と思った」と明かすと、以前から芋生を自身の作品に出演してもらいたいと思っていた清水監督は「すごい方をお呼びしたんだと思った」とその覚悟に感銘を受けた。

　シリーズ１作目から出演しているのは大谷凜香。恐怖体験を聞かれ「これまでは自然の中でしたが、建物と言う人工物でしたので人の気配を感じて怖かった」と明かした。また、今回共演した莉子の体験談として「壁の落書きが浮かび上がってきたと話していた」と話し震え上がらせた。

　Koki,も恐怖を感じた体験があったようで「スタジオで撮影をしている時にメイクさんとお直しをしていたんですけど、コンコンコンとノックする音が鳴ってメイクさんが返事をしたけど、誰もいなかったんです。スタッフさんに誰か通られましたかと聞いたけど『誰も通っていないです』って」と明かした。

　本作で印象的なシーンの一つに、大雨のなか駅のホームで、奏音や萩原利久演じる蓮、高橋文哉演じる将太が話し合う場面がある。もともとは晴れのシーンだったがあまりの豪雨だったため、清水監督が一発撮りすることを決めて撮ったという。そのため「緊張感がそのまま出ている」と迫力のシーンになったと明かした。

　その雨のシーンにKoki,は「雨の音が大きくて何も聞こえない」とし、高橋は「あのシーンは好きです。すごくリアルなものが作れたねと３人で話しました」と振り返った。

　また、高橋はKoki,の印象を「色んなプレッシャーがあったと思うんですけど、こちらに緊張が伝わって来なくて、ドンと構えていて現場では奏音と詩音を使い分けていて、僕が気持ちを持っていかれるくらい、Koki,ちゃんのお芝居にのめり込んで、一緒にシーンを作れました。魅力的なお芝居をされていました」と絶賛した。

　最後にKoki,は感極まり、言葉を震わせながら「チームの皆様には本当に心の底から感謝しています。演技という経験を清水監督のもとでさせていただけたことを嬉しく思います」と感謝の言葉を送った。