初代ゴーストバスターズの孫、フィービーの日本語版吹替を担当した上白石萌歌

 上白石萌歌が、映画『ゴーストバスターズ』の正統続編『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で、フィービー役の日本語版吹替声優を務めることが決まった。フィービーは、主人公の元祖ゴーストバスターズの一人、イゴン・スペングラー博士の孫。上白石にとっては本作が初のハリウッド映画吹替になる。

 初代ゴーストバスターズの4人がニューヨークの街中でゴーストたちと戦ってから30年。彼らによって封印されたはずのゴーストたちの封印が突如解かれ、田舎町に出現したゴーストたちの復讐が始まる。そんなゴーストに立ち向かうのが、本作の主人公フィービーだ。

 祖父が遺した古びた屋敷で暮らし始めたフィービーは祖父がスペングラー博士だったことを知り、30年前にニューヨークで何があったのかを調べ始める。空白の30年の間にゴーストバスターズたちに一体何があったのか?そして、フィービーがたどり着いた“家族の秘密”とは?

 上白石はフィービー役の声優が決まった時のことを「すごく驚きました。喜びと同時にプレッシャーや、本当に私で良いのだろうか?という気持ちが湧き上がってきました」と当時の率直な気持ちを振り返る。

 『ゴーストバスターズ』(84)、『ゴーストバスターズ2』(89)は上白石が生まれる前に公開された作品だが、30年以上に渡り愛され続ける「ゴーストバスターズ」シリーズについて、「私の両親がドンピシャの世代なんです。いかに面白いかというのは小さい頃から聞いていましたし、実際に親と一緒に観たこともあります」とシリーズの功績を知っていたからこその喜びとプレッシャーがあったようだ。

 一足早く本作を鑑賞した上白石は「マスクがびしょびしょになるくらい泣いた」と号泣したことを告白。

 本作に感動した点については「フィービーがおじいちゃんを想う気持ちが全編を通して描かれるので、家族の縦の絆を感じられるんです。私自身も祖父母にお世話になったというか、おじいちゃん達との関係をすごく大切にしていたので、フィービーの気持ちもよくわかるし、誰にとってもおじいちゃんやおばあちゃんの存在って胸を熱くさせるところがあると思う」と明かしており、初代ゴーストバスターズから孫のフィービーへと受け継がれた家族の物語に感動したという。

 また、初めての実写の吹替は難しかったそうで、アフレコについて「普段からだを使ってお芝居をするのとは違う感覚」と説明。「日本人である我々とは習慣や文化も違うので、そこをどうやって越えるか」と、悩みながら取り組んだことを明かす。

 反対にうまくいった点を聞かれると「ゴーストとの対決のシーン」を挙げ、「私の体は映らないけど、(アフレコでは)実際に汗をかくくらい、アクションシーンのように体力を使って白熱したので、そこは声にものっていると思います」と自ら太鼓判を押した。

 シリーズの魅力については「人が信念を持って立ち向かう様子が描かれていて、勇気をもらえる」と力説。「できることなら実際に出演したい。プロトンパックを私も構えてみたい(笑)」と、今後あるかもしれない続編への出演にも意欲を燃やした。

 さらに、本作では一作目から30年以上に渡り愛され続けているマシュマロマンやスライマーのレガシーを受け継いだ“ゴースト”たちが登場するが、その中でも上白石はお気に入りのゴーストとしてミニ・マシュマロマンを挙げ「子供みたいで、いたずらっ子なんですけど、噛まれるとすごく痛い。一見かわいいけど、凶暴なところが好き」と魅力を語った。

 なお、日本語版吹替声優として上白石の他に、フィービーの兄トレヴァー役(フィン・ウルフハード)を梶裕貴、ミニ・マシュマロマン役やゴーストのラスボスなどの声優を渡辺直美が務めることが発表されている。

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