『流浪の月』への出演が決まった横浜流星

 横浜流星が、広瀬すずと松坂桃李がW主演する映画『流浪の月』(李相日監督、2022年公開)に出演することが決まった。広瀬すずが演じる家内更紗の婚約者・中瀬亮を演じる。

 凪良ゆうによる小説が原作。9歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗(かない・さらさ)を広瀬が、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文(さえき・ふみ)を松坂が演じる。

 いつまでも消えない“被害女児”と“加害者”という烙印を背負い、息を潜めるように生きてきた2人。誰にも打ち明けられない秘密をそれぞれに抱えたまま、15年後に再会した2人が選んだ道とは…。

 映画『きみの瞳(め)が問いかけている』、連続ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)、「着飾る恋には理由があって」(TBS系)など、目覚ましい活躍を見せる横浜が演じるのは、家内更紗(広瀬すず)の婚約者・中瀬亮。

 更紗を愛しながらも、彼女の過去を受け止め切れず自分を見失ってしまう、生々しい“人間”を感じさせる役どころだ。

 もともと原作ファンであることを公言している横浜は、「自粛中に原作に出会い、と
ても考えさせられた作品を李監督をはじめとした素敵な方々と共に創ることができ、この上ない幸せを感じています」と喜びのコメントを寄せている。

 また、亮役については「亮にも過去がありそれ故に、愛に飢え、愛を求めている。脆く、人間らしい亮を僕が誰よりも愛し、全力で生きたいと思います」と意気込み。

 初参加となる李組の撮影については「とにかく李組に全力でぶつかって僕の中にまだある殻を破ることができたらなと思っています」と気合い十分。

 一方、李監督は横浜の抜擢の理由を「横浜君の持つ不器用な真っ直ぐさが、亮と重なりました」とし、「愛情に飢え泥臭く生きる姿を、クールなイメージの横浜君が全身で曝け出してくれるのを楽しみにしています」と期待を募らせている。

 ◆横浜流星 1996年、神奈川県生まれ。2011年俳優デビュー。2019年のドラマ『初めて恋をした日に読む話』では髪をピンクに染めた不良高校生・由利匡平役で話題に。以来、映画『きみの瞳が問いかけている』、ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』『私たちはどうかしている』など、主演作が引きもきらない今最もブレイクしている若手俳優の一人。今後の待機作に主演映画『DIVOC-12「名もなき一篇 アンナ」』、映画『あなたの番です 劇場版』、主演映画『嘘喰い』の公開を控えている。

横浜流星:コメント

 自粛中に原作を手に取り出会い、とても考えさせられた作品を李監督を初めとした素敵な方々と共に創ることができ、この上ない幸せを感じています。

 とにかく李組に全力でぶつかって僕の中にまだある殻を破ることができたらなと思っています。

 原作は文目線で読んでいましたが、話を頂いて亮目線で読むとまた見方も変わりました。

 亮にも過去がありそれ故に、愛に飢え、愛を求めている。

 脆く、人間らしい亮を僕が誰よりも愛し、全力で生きたいと思います。

李相日監督:コメント

 横浜君の持つ不器用な真っ直ぐさが、亮と重なりました。一途な思いは、時として他者を傷つけ、間違いを犯させます。愛情に飢え泥臭く生きる姿を、クールなイメージの横浜君が全身で曝け出してくれるのを楽しみにしています。まだ誰も見ていない横浜流星を見つけられますよう。

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