池田純矢、生駒里奈は「天才。オーラがある」 舞台1年越しの上演「感謝」
「エン*ゲキ#05『-4D-imetor』」ゲネプロ
生駒里奈と池田純矢がW主演を務める舞台「エン*ゲキ#05『-4D-imetor』」が5日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで幕が開けた。この日先立って行われた公開ゲネプロ、取材会で池田は、初共演となる生駒を「天才。何をやらせても一級品。オーラがある」と絶賛した。
俳優・脚本家・演出家である池田純矢が、自身の脚本・演出により「演劇とは娯楽であるべきだ」の理念のもと、誰もが楽しめる王道エンターテインメントに特化した公演を上演するために作られた企画「エン*ゲキ」シリーズ最新作。8月5日(木)から15日(日)まで紀伊國屋ホール、8月28日(土)から29日(日)までCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。
昨年5月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となった、シリーズ5作目『-4D-imetor』は量子力学をテーマに、四次元世界や超能力といった、いまだ解明されていないミステリーを、イリュージョンマジックを用いた演出で描く“体感型演劇“。奇術、謎解き、そして演劇が融合し、いまだかつてない「アトラクション・エンターテイメント」となる。
W主演を務めるのは、乃木坂46を卒業後、女優としての躍進目覚ましい生駒里奈と、池田自らが務め、村田充、松島庄汰、田村心、本作の要であるイリュージョン監修も担うマジシャンの新子景視、そして、三谷幸喜作品をはじめ多彩な舞台・映画・TVドラマと多方面に活躍する俳優・阿南健治が出演する。
約1年の延期を経て初日を迎えたことに、池田は「何事もなくこの場に立てていることに感謝だなと思っております。この作品は構想を含めると11年半かかりました。昨年上演中止となって、今日ようやく初日を迎えるわけなんですが、うれしいとか楽しみという感情よりも、まずはありがとうございますという、感謝だなと思っております」と心境を吐露。
生駒は「素直にすごく楽しみにこの時間を迎えられたというわけではなく、今の情勢とか、世界のことを見ると、『いいのかな?』という思いはあるんですが、ただ私たちは誰かを楽しませるために存在しているので、それができる喜びと、お客さまにこの時間だけは絶対に幸せになってほしいので、そんな気持ちでいっぱいです」と意気込んだ。
また、27年ぶりに紀伊國屋ホールの舞台に立つというベテラン・阿南は「一年前にこのお話があって、中止になって、その時に四次元についての長ゼリフをひたすら覚えていたんですけど…中止になったということで、もう一年それを覚える期間があるということがどうなのかということでね。(一年延びて)やっと覚えきったかなって(笑)。初日を迎えられる喜びをひしひしと感じています」と笑いを誘い、会場を盛り上げた。
また、池田は初共演の生駒について「天才。何をやらせても一級品。オーラがある」と絶賛する。
「(生駒演じる)ノアという役は、すごく元気でハツラツとしていて、求心力のあるキャラクターではあるんですが、根っこの部分は儚くてもろくて崩れやすい、繊細な部分があって。キャスティングが大変でした」と、なかなかイメージに合う俳優がいなかったと告白。
しかし、前作の「エン*ゲキ」を観劇に来た生駒とあいさつをした際、「いた!」とその場で本人にオファー。「訳の分からない誘い方をして。いきなりナンパしたいみたいになりました」と振り返った。
最後に、生駒は「ついに初日の幕が上がるんですが、やってきたことは自信がありますし、お客さまにこの瞬間だけは何もかも忘れて幸せになってほしいし、必ず幸せにするので、楽しみに客席で待っていてください」と来場を呼び掛けた。