真心ブラザーズ自主レーベル第1弾はライブ感重視、バンド編成で収録
自主レーベル第1弾作品のアルバム「Do Sing」を発売する真心ブラザーズ
活動25周年を迎えた真心ブラザーズが、今年立ち上げた自主レーベル「Do Thing Recordings」(ドゥー・シング・レコーディングス)から、発売する最初の作品となるアルバム『Do Sing』(11月19日)の内容が明らかになった。
今作は様々な表情を見せてくれる全12曲が収録されており、テレビ東京系の大人気番組『おはスタ』のテーマソングにもなっている「あいだにダイア」、今春全国ロードショーされた映画『猫侍』の主題歌「I’M SO GREAT!」、そして、読売テレビ・日本テレビ系TVアニメ『宇宙兄弟』のオープニングテーマ「消えない絵」のリテイク版が収録される。
これだけでも豪華な内容。それ以外にも軽快なロックから、ソウルやブルースの香りがする楽曲など、引出しの多さと、音楽に対する懐の深さを感じずにはいられない。さらに、ほぼ全曲のレコーディングが、真心ブラザーズと伊藤大地(drs)、岡部晴彦(bass)からなるバンド「Low Down Roulettes」によるもので、ライブ感、統一感もしっかりと詰め込まれた作品である。
そうした多彩な楽曲たちの中から、最新ミュージックビデオ(MV)として「splash」の映像が公開された。コーヒースタンドにLow Down Roulettesのメンバー4人が入ってくるところから始まる作品は、昔の映画を彷彿とさせる全編モノクロ映像で制作されている。
演奏される楽曲とメンバーたちの醸し出す雰囲気、そしてモノクロの映像がMV全体をより一層味わい深く、見応えのある作品に仕上げている。先日公開されたアートワークもそうであるが、音と映像が加わることで、その一つ一つの要素が紡ぎ出していく作品全体の統一性は「さすが!」の一言である。
さらに、今作は購入者特典として完全非売品アナログ盤レコードを制作するという。これは非常に価値のある試みと言えよう。どこか懐かしく、それでいてこの時代だからこそ新鮮でクールに感じとれるアナログ盤。斬新な発想とチャレンジもまた、今作の統一性を生み出している一因と言える。真心ブラザーズが創り出す世界観に脱帽だ。
そして、特典映像として「ENDLESS SUMMER NUDE」のライブ映像も収録される。これは前回ツアーのファイナル公演として開催されたEX THEATRE ROPPONGIでの貴重な映像である。
さらに、リリース後の2015年1月16日からは仙台を皮切りに、全国8カ所9公演の全国ツアーも既に発表されている。今作をレコーディングしたバンド編成「Low Down Roulettes」としての7公演を『Do Sing Tour with Low Down Roulettes』。おなじみ10人編成“MB’s”で行う東京と大阪の2公演を『Do Sing Tour with MB’s』として開催する。
新曲をどうパフォーマンスしてくれるのか、そこも見どころである。