中川大志

 林遣都(30)、中川大志(23)、大原櫻子(25)、浅香航大(28)、篠原哲雄監督(59)が3日、都内で映画『犬部!』(7月22日公開)完成披露イベントに登壇した。この日は、ミックスで保護犬出身のちえ、柴犬のきぃらも登場した。

 片野ゆか著『北里大学獣医学部 犬部!』(ポプラ社刊)を原案に映画化。青森県十和田市の北里大学(十和田キャンパス)に実在した動物保護サークル「犬部」。設立した獣医学部の学生をモデルにした主人公の、仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去と、獣医師となって一人で新たな問題に立ち向かう現代という二つの時代構成で、かつての“犬部”の仲間たちを再び巻き込んで、信念を曲げずに突き進む。

 林遣都演じる主人公・花井颯太の相棒で心優しい柴崎涼介を演じた中川大志。犬を引き連れて登場する際、ちえに引っ張られながらの林に対して、リードしたのは中川。フォトセッションでは興奮気味のきぃを落ち着かせるように抱きかかえ、その後はお座りやステイなども決め、更にはジャンプやマイクに向かって吠えさせるなど慣れた様子だった。

 その中川は、動物とここまでがっつり共演するのは今回が初めてだといい「一緒に芝居をどうやってくれるのか楽しみでした。犬たちがいっぱい奇跡を起こしてくれて、僕らも心を動かされる瞬間がたくさんありました」と振り返った。

 2人は劇中で、ちえやきぃを子犬の頃から寄り添っている設定。「時間がないなかでちょっとでもそういう関係性が築けるように、撮影が終わった後に散歩するなど距離を縮めました」。

 撮影は去年夏、青森県十和田市でオールロケ。演じる柴崎涼介は大学卒業後、保健所に勤務して環境を変えようと尽力する。撮影場所も実在するところを使用したとし「なかなか行くこともないので、衝撃も大きい部分もあって。脚本を読んだ時に役作りはきついものになるだえろうなと分かっていました」。

 撮影を終え自宅にいる愛犬と再会した時には「それまで感覚が違くてグッときました」。更に「初めて知ることが多く、小さい時から犬を飼っているので、そういう身としても動物愛護の歴史や関わって来た方々の姿をこの映画を通して少しでも知ってもらう機会になったらいいなと思いました」と願った。

 トークでは、犬や猫など動物たちに対する思いなどが語られてきたが、締めの挨拶で中川は「(犬たちと)取材も一緒に受けましたが、スタッフの方々が犬しか見なくて。もう少し僕を見て欲しいとちょっとジェラシーも感じて。なので、僕たちのことも見て下さい」と少年のような表情を浮かべて呼びかけていた。

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