SUPER☆GiRLS(スパガ)が12日、Zepp DiverCity TOKYOで『SUPER☆GiRLS 11th Anniversary ~Cha11enge~』を行った。この日のライブは2部構成となっていて、1部では11周年を迎えたスパガのチャレンジを見せ、2部では約7年間同グループに在籍した渡邉幸愛の卒業公演『SUPER☆GiRLS 渡邉幸愛卒業ライブ~Happy Love Bloom~』を開催。第1部では第5章で加わる新メンバー3人のお披露目と阿部夢梨が6代目新リーダーに就任したことも発表された。

 ライブは政府のガイドラインに沿った中、万全な感染対策を徹底した上で2公演で1060名のキャパで開催された。今月末でグループを卒業する渡邉は「この景色をしっかり目に焼きつけていきたいです」と話し、そして、同じく卒業を迎える松本愛花は「しっかり噛み締めて皆さんと楽しい時間にしたい」と各々ステージへの意気込みを語り、「花道!!ア~ンビシャス」、「MAX!乙女心」などアンコール含む全16曲を披露した。

 ライブ中盤では松本が「愛花のことを見つけてくれて、出会ってくれて本当にありがとう。心から幸せ者です。ずっと忘れないでいて欲しいです。私もファンの皆さんのことを忘れません。さらに大きくなった私でどこかでお会いできたらいいなと思います」と、卒業への想い綴ったメッセージをファンに向けて読み上げ、感謝を込めて「NIJIIRO涙。。。」を歌唱。メンバーの井上真由子、坂林佳奈、門林有羽、金澤有希、樋口なづなが途中から合流し6人で歌唱した。続いて松本がずっとやりたかった曲だと投げかけ「恋☆煌メケーション!!!」をパフォーマンスした。

松本愛花

 第1部公演では第5章についての発表もあった。六代目の新リーダーに阿部夢梨が就任。さらに新メンバーとして萩田帆風(はぎたほのか)、竹内ななみ(たけうちななみ)、田中想(たなかここな)の3人の新メンバーを迎え、10人体制に。8月25日にニューシングル「WELCOME☆夏空ピース!!!!!」のリリースが決定。9月20日にはZepp DiverCity TOKYOで『SUPER☆GiRLS 新体制ライブ』の開催を発表した。

5期SUPER☆GiRLS

 1部公演終了後、囲み取材を行われ、この日の感想やこれからの展望など、渡邉幸愛、阿部夢梨、新メンバーの萩田帆風、竹内ななみ、田中想の5人が登壇した。

 卒業を控える渡邉は「今は未来に向かって楽しみな気持ちが大きい。最後、全力で楽しんで新しいスパガに託したいと思っています」と意気込んだ。

渡邉幸愛

 新リーダーとなる阿部は「歴代のリーダーに比べて私は不器用だと思っていて、お話を聞いた時不安な気持ちの方が大きかったんですけど、グループを引っ張る身として私が不安になっていては、(私に)付いてくるメンバーがいないんじゃないかなと思ったので、今はもう不安な気持ちはありません。第5章のSUPER☆GiRLSは明るくフレッシュに花を咲かせられるようなグループにしたい」と頼もしい言葉。

阿部夢梨

 女子高校生ミスコン準グランプリ受賞経験を持つ新メンバーの萩田(20)は加入が決まった時のことについて「嬉しさよりもびっくりしました。今日このステージに立ってすごく楽しくて、自分がアイドルになったんだなと実感しました」。

萩田帆風

 キッズモデル出身の竹内(16)は「デビューを目指してレッスンを頑張ってきました。加入が決まった時は信じられなくて、だんだんデビューする実感が湧いてきて嬉しかったです。失敗してしまうこともあると思うんですけど、私なりに全力で、そして笑顔で頑張っていきたいです」。

竹内ななみ

 アニメとゲームをこよなく愛すグループ最年少の田中(15)は「合格発表を聞いた時はすごく不安で信じられなかったんですけど、今日ファンの方たちの笑顔を見て、これからの活動が楽しみになりました」とそれぞれの想いを語った。

田中想

 渡邉と阿部は新メンバーオーディションの審査員を務めていたとのことで、最初の3人の印象として「Zoomで面接をしてその後直接会ったんですけど、レベルが高いなと思いましたし、一人ひとりに個性があって、萩田ちゃんはマリオのモノマネに惹かれました。ななみちゃんは普段はおしとやかな雰囲気なんですけど、芯のあるパフォーマンスを見せてくれるギャップにやられました。想ちゃんはダンスも歌もやったことがなかったんですけど、一生懸命に練習していて、その姿が素敵だなと思いました」とそれぞれの印象を語った。

 阿部は萩田について度胸の塊だなと思ったいう。それは「オーディション会場を出る時に転んだんですけど、何か運を持ってるなと思いました」と、その時感じたことを明かした。さらにエピソードとしてフランクに接してもいいよと新メンバーに話したところ、萩田に早速フランクに「夢梨」と呼ばれたそうで、阿部が驚いたというエピソードも明かし、只者ではないと感じたことを話した。竹内に関しては「アイドル界の原石だと思いました。パフォーマンスすると一気に大人っぽくなってカッコ良くて誰もが惹きつけられるじゃないかと思いました」。田中について「今どきの顔」だと話し、「育てたくなるメンバーだなと思いました。同性にも好まれそうな雰囲気があるので、皆さんに見ていただきたいです」と、それぞれの印象を語った。

 渡邉はこの約7年間を振り返り大変だったことを聞かれると、「スパガに加入した時です。上手く自分をだせなかったりしたんですけど、沢山の方に支えていただいて、ここでしか経験出来ないような期間になったと思います。その中でもリーダーになった2年半が大きくて、アイドルとしてだけだはなく、1人の女性としても成長させていただいたと思っています。これからはこの経験をもとに色んな人に何かを与えていけるようになっていきたいです」と振り返り、卒業後の進路について渡邉は「今月でグループを卒業して事務所も退所させていただくんですけど、アイドル時代には出来なかったことで経験を積んで、自分がやりたいこともあるので、その夢に向かって一歩ずつ頑張っていきたいと思っています」と、これからについて話した。そして、「ステージに今日立ってみて、私、悔いはないと思いました」と充実したアイドル人生だったことを伝えた。

渡邉幸愛『SUPER☆GiRLS 渡邉幸愛卒業ライブ~Happy Love Bloom~』

 新リーダーとしての意気込みを聞かれた阿部は「5年間やってきたんですけど、気持ちは新メンバーと同じようにファンの方やメンバーのみんなに認めてもらえるようになりたい。そして、メンバーが倒れそうになった時は優しく抱きしめてあげられるようなリーダーになれたらと思っています。メンバーが自分らしくいられるようなグループにしていきたい。虹色のように何色にもなれるグループを目指していきたい」と目標を語った。

 萩田は「実際にステージに立った時に、今日からアイドル人生が始まるんだ、と同時にたくさんのお客さんの前でパフォーマンスすることに楽しいと思えた自分がいたので、スパガのメンバーとして楽しく、自分らしくやっていきたいと思っています」

 竹内は「この会場でこんなに可愛い衣装を着させていただいて、ステージに立つのがすごく緊張していました。不安だったんですけど、ファンの皆さんの顔が見えて、そんな中でパフォーマンスさせていただくことは本当に素敵なことだと思いました。これから色んなことが始まっていくんだなと実感が湧いてきて楽しかったです」。

 田中は「本番前もあまり緊張していなくて、早くステージに立ちたいという気持ちでいっぱいでした。立ってみるとファンの方たちが笑顔で手を振ってくださったりしてすごく楽しくて、終わってからも余韻が残っています。これからの活動がすごく楽しみで、一生懸命頑張りたいです」。

 ここで、オーディションに受かる決め手となったマリオのモノマネを披露する萩田。効果音とともに“マリオのジャンプ”を真似るというもので、「これのおかげで受かりました」と、照れながらも笑顔を見せた。そして、竹内は自身の特技として中学生の時にやっていたというバレーボールを挙げ、田中は小さい頃からやっていたバスケットボールやサッカーと球技が得意だと話した。

 渡邉はこれからのスパガに「始まりというのは不安が多いと思うんですけど、それをパワーに変えて、夢梨は色んな先輩を見てきたと思うので、夢梨らしいリーダーになって欲しいです。私は昔の写真が垢抜けていなくて苦手なんですけど、新メンバーのみんなには、なるべく可愛く楽しんで第5章を作っていって欲しいなと思います」とエールを送った。

『SUPER☆GiRLS 渡邉幸愛卒業ライブ~Happy Love Bloom~』

 さらにファンへのメッセージとして渡邉は「振り返った時に楽しかった、幸せだなと思えるような未来にしたいと思っています。この先の未来も温かく見守っていただけたら嬉しいですし、新しいスパガはもっともっと愛されるグループだと思っているので、応援してください」と伝え、阿部は「11周年を迎えて、スパガが続いていくことが嬉しいです。これまでを知って下さっている方はもちろんなんですけど、ちょっとでも知っている方は今がスパガを始めるチャンスだと思って、後悔させないと誓いますので、ライブに遊びに来ていただけたら嬉しいです。第5章、必ず花を咲かせますので、応援宜しくお願いします!」と締めくくった。

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