10周年、新たな歩みを始めたSUPER☆GiRLS 揺るがない「確かな気持ち」
INTERVIEW

渡邉幸愛、阿部夢梨、樋口なづな、松本愛花にインタビュー。結成10周年を迎えたスパガ。新シングル「明日を信じてみたいって思えるよ」に込めた思いとは。


記者:木村武雄

撮影:

掲載:20年08月07日

読了時間:約12分

 SUPER☆GiRLSが25thシングル「明日を信じてみたいって思えるよ」をリリース。表題曲のセンターは樋口なづな。自身にとっても初のシングルセンターだ。阿部夢梨が「センターでグループのカラーが変わる」と言うように、10周年を迎えたスパガの新たな決意がのぞく。そんな曲に込めたのは「どんな困難があっても、どんな悲しみがあっても、全ての人は未来を信じて歩いて行ける」という思いだ。コロナ禍で再確認することが出来たのはファンとの絆。新たな道を歩み始めたスパガ。渡邉幸愛、阿部夢梨、樋口なづな、松本愛花にインタビューした。【取材・撮影=木村武雄】

自身初のセンター・樋口なづな

――「明日を信じてみたいって思えるよ」はPA-NONさんが作詞、五戸力さんが作曲を担当されました。デモを聴いた印象は?

渡邉幸愛 スパガは毎回夏に力を入れているので、今回もどんな夏曲になるのかと想像を膨らませていました。それで聴いたら夏曲も感じられる曲調で、更に新型コロナ禍という今の状況に合ったメッセージ性もある歌詞で、この時期に出すのにぴったりなバランスの取れた曲だと思いました。

阿部夢梨 すぐ耳に残るようなメロディと歌詞なので、ありがたいなという言葉に尽きます。

松本愛花 アイドルっぽい曲調で、でも歌詞はこの時代に沿っていて、心に染みる曲だと思いました。

樋口なづな

樋口なづな

――樋口さんは自身初のシングルセンターです。

樋口なづな リモート会議をしたときに発表がありました。正直その時のことはあまり覚えていなくて(笑)全て時が止まって自分の心臓だけが鳴り響いている感じでした。しばらく信じられなかったです。センターになったことを最初に伝えたのはお母さんで、「センターになった。どうしよう」と言ったら、お母さんは「頑張るしかないじゃん」と笑ってくれて。プレッシャーになるところを笑って吹き飛ばしてくれたので、肩の荷が軽くなりました。自分自身でも言い聞かせるように「頑張るしかないじゃん!」と笑いかけています。

――センターになり、この曲が収録されるまでどのような心持ちで過ごしていましたか。

樋口なづな もともとアルバム(超絶★学園 〜ときめきHighレンジ!!!〜)の収録曲で全員それぞれがセンターを頂いた時があって、自分のライブ映像やMVを見て「私、ハマらないな…」と思っていたんです。お母さんとも一緒に「もうないだろうね~、記念だね」と言っていたぐらいなので、本当にびっくりしました。それで勝手に重圧を感じて色々なものに敏感になってしまって結構落ち込んでしまいました。でも仮歌を頂いて歌詞を読んだときに、自分の心にスーっと入ってくるものがあって、この曲に元気付けられた面もありました。私自身がそういう体験をした曲なので、センターであることももちろんですが、多くの方にこの曲を聴いて元気になってもらいたい、そんな気持ちで過ごしてきました。

――皆さんは樋口さんがセンターと聞いてどう思いましたか。

渡邉幸愛 なづはアイドルらしさがあって、ライブでもTHEアイドルという印象があります。スパガを引っ張っていってくれる大事なメンバーの一人だと思っていたので、素直に支えてあげたいなと思いました。

――阿部さんはご自身が初の単独センターになったときに重圧があったと話していましたね。

阿部夢梨 センターによってグループの色が決まるので、重要なポジションだと思っています。そのプレッシャーや不安というのは私も経験して分かるところがあるので、それを少しでも和らげられるように支えられたらいいなと思います。

――松本さんはどうですか? 同じ4期として。

松本愛花 同期のなづがセンターだと聞いて素直に嬉しくて、リモート会議が終わったら速攻で「おめでとう」とLINEしました。日々の活動を見ていても評価されるべきアイドルだなと思っていますし、リハーサルの時もすごく輝いています。自分にはないもの沢山持っているので憧れますし、可愛いなと思います。私も追いつきたい気持ちもあります。

新型コロナ禍で変わった意識、そして変わらないもの

渡邉幸愛

渡邉幸愛

――新型コロナ禍でファンの皆さんに直接会う機会が減っています。今回の曲「明日を信じてみたいって思えるよ」の歌詞には<確かな モノは無くても/確かな 気持ちはある>というのがありますが、それらを踏まえこの曲から何を感じましたか。

渡邉幸愛 このような状況で皆さんに会えなかったり、先が見えないので不安になることもあったと思います。ライブでいつ会えるよとか、外に出たり海外に行くこともできる状況ではないので皆さんに会える確証は今のところないけど、会いたい気持ちやグループへの想いというのはコロナ禍でも変わらず持っているので、この曲にはそういう想いが<確かな気持ち>という部分と重なっていると思います。

――その思いを再確認したような感じ?

渡邉幸愛 そうですね。第4章に入ってからライブを1年やってきて、リリースもそうですが、怒涛に駆け抜けてきたので、それがなくなったときに、こんなにもライブが恋しいんだなと実感しました。

――そんななか6月11日の日本青年館での記念ライブがコロナ禍で中止になりました。

渡邉幸愛 めっちゃ悔しかったです。今回セットリストもみんなで決めて固まっていて、こういうライブにしたいという思いも募っていたし、ここを満員にして、また10周年の良いスタートを切りたいと思っていた矢先だったので…。「このタイミングか…」とへこみましたが、「こればかりはしょうがない」と思って気持ちを切り替えてみんなでやっています。

――気持ちを切り替えられるのはすごいですね。引きずると思うけど。

渡邉幸愛 いつかライブができるようになったら、この募った想いを伝えたいと思います!

阿部夢梨

阿部夢梨

――阿部さんは?

阿部夢梨 グループの夢がまだ叶っていない状態だけど、その思いは強いということが歌詞に込められていると思っています。直近で言うと、日本青年会館でライブをしたかった想いや皆さんに会いたいという気持ち、直接会って伝えられないもどかしさはあるけど、でも私たちにはその気持ちは人一倍あるぞということが歌詞に込められているのではないかなと思って歌っています。

――阿部さんはいま高校生でグループだけでなく、高校が休校するということも体験していて、より感じるところもあったのではないかと。

阿部夢梨 当たり前だと思っていたものが突然なくなってすごく不安に感じました。でも、自粛があったからこそ、もっとパワーアップしてみなさんの前に立てる、ということに気持ちを切り替え、明けた後を楽しみしようと生きています。

――価値観は変わった?

阿部夢梨 約8年間、アイドルをさせていただいているんですけど、アイドルでいることが当たり前だったんです。でも外出自粛要請が出されたこの約2カ月間ずっと家にいたので、自分の時間が長くなってしまって。私、オンオフが激しいというか、家の中では素の自分でいようと思っているんです。でも今回のことで素の自分でいる期間が長すぎてアイドルの自分が思い出せなくなりました(笑)今は切り替えできていますけど…(笑)だけどこの期間に新しい自分を見ることもできました。もしもアイドルじゃなかったら、自分はこういう感じで過ごしていたんだなって。

――樋口さんは?

樋口なづな レコーディングの時に思ったのが、「成長の過程」というモノを届けて元気を与えることは出来るんじゃないかということでした。例えばライブで失敗しても次に成功したら感動してくれるファンの方もいると思うんです。気の持ちようで人は勇気をもらえることもある。そういう気持ちが大事で、そういう部分がその歌詞に重なりました。確かな気持ちはあると。それと今回のコロナ禍でこれまで直接話すことができなかった方と、ネットに繋げれば場所に限らずコミュニケーションが取れて仲良くなれたのは良かったです。

――松本さんは?

松本愛花 皆さんといつ会えるか確かな事はまだ分からないけど、心で繋がっているという気持ちは確かにあるということをこの歌詞から感じました。

――コロナ過で意識が変わったことは。

松本愛花 この期間学校の提出物にすごく追われていました(笑)、今までアイドル活動に目を向けていたので、正直勉強と向き合う時間があまりなかったんです。でもその時間が増えたので勉強に対する意識も変わりました。勉強はあまり好きじゃないんですけど勉強の楽しさに気付きました(笑)

――それは成長ですね。阿部さん勉強好きですもんね。

阿部夢梨 好きじゃないですよ(笑)出来る限りやりたくないですけど、やらないと生きていけないのでやっています。

――好きというイメージがあります。勉強熱心で成績もいいから。

阿部夢梨 私、勉強していないけど、テストは100点みたいな人に憧れているんです。「勉強していないけどテストがヤバイ」と言いながらもさらっと100点とる人。そういう人になりたくて。勉強するのは好きじゃないですけど、それを求めてやっています。

――一夜漬けで良い成績を収める人もいますね。

阿部夢梨 一夜漬けって結構いいと思うんですよ。後々抜けちゃうんですけど(笑)

――クイズ番組に出たり?

阿部夢梨 私、クイズ王とかなれないですよ、絶対に。

――やってみないと。違う才能が開花するかもしれない。

阿部夢莉 確かに。検討します(笑)

――松本さん、アイドルへの意識変化は。

松本愛花 今まではファンの方と当たり前のように会えていたので、突然会えなくなって寂しい気持ちでいっぱいでした。会える日は一日一日を大切にしなくちゃいけないなって、改めてファンの方の大切さや、存在の大きさに気付きました。

――ファンの存在の大きさって感じますか?

渡邉幸愛 めちゃめちゃ感じました。ファンの皆さんがいてくれるのも、応援してくれるのも当たり前だとは思っていないですけど、ありがたいことにどこか慣れてしまっているところがあって、でも今回のことで、ファンの皆さんに会えてお話できていたことが楽しかったり、心を軽くしてもらっていたり、応援がどれだけ力になっていたかということを本当に強く感じました。

助けられる音楽、アイドルとしての存在意義

――「明日を信じてみたいって思えるよ」のMVはどうやって撮ったんですか。

渡邉幸愛 全員バラバラで撮って、繋げて頂きました。撮っているときは1人で踊るのでちょっと恥ずかしいんですよ(笑)。頑張っている顔もまじまじと見られることがないので恥ずかしいなと思いながら撮影していたんですけど、いざ出来上がると本当にみんなで一緒にダンスしている感じですし、空を見上げて想いふけるシーンとかもすごく綺麗でした。

阿部夢梨 想像がつかないMVでしたので、不安と緊張のなかで撮影に挑んだんですけど、完成品を見て、一人のメンバーに集中しながらダンスが見られる楽しみなど、新たな楽しみが生まれた良いMVだなと感じました。

――これまでのレコーディングとは違ったものはありましたか。

阿部夢梨 レコーディングは基本的に一人なので、変わったことはなかったですけど、今回は特に歌詞にメッセージ性があるので、より感情を込めないとファンの皆さんに伝わらないと思いました。なので、いつも以上に意識しました。

――今回この曲でセンターが樋口さんでしたが、スパガにとってどういう曲になりますか。

渡邉幸愛 4期生が加入してから1年半くらい経った頃に新しい新世代の子が真ん中に立って引っ張っていってくれるというのは、グループとしても新しい自分達を見せられるのでワクワクしますし、どのようになっていくのかは、私たち次第なので、なづは伸び伸びとセンターをやってほしい。その分私たちが支えるし、なにより皆でこの10周年を盛り上げたい思いでいます。

松本愛花

松本愛花

――ところで、松本さんはこの期間で、自分の役割とか強みを見つけられました?

松本愛花 皆には「明るい」「元気」と言ってもらえて。カラーもオレンジなので、太陽のようにグループを照らす明るい存在でいたいと思っています。

――TikTokのフォロワーが1万人を超えましたね。Twitterなど画像を見ていても、自分を発信していけるようなツールを見つけたような気がするけど。

松本愛花 ありがとうございます! TikTokの成果で、徐々にSNSをフォローして下さる方が増えて。見てい下さっているというのを日々感じています。

――メイクやファッションを載せていたけど、そういうのは好きなんですか?

松本愛花 この期間で目覚めたというか、メイクをYouTubeで勉強したりしていました。

――ところでカップリングはいかがですか。「Summer☆Wave!!!」は、「ナツカレ★バケーション」などを手掛けた多田慎也さんが作詞作曲です。スパガの夏という印象ですね。

阿部夢梨 すごく夏らしくて表題曲とはまた違うジャンル。「これぞスパガ」というものが詰まっている一曲になっているので、元気になれる夏曲だと思います。

――「はっちゃけ!灼熱オトメ節」もなかなかパンチがありますね。常楽寺澪さん作詞、作曲はArmySlickさんと常楽さん。お祭り気分満載です。

松本愛花 スパガに入って祭り系の曲をやるのが初めてだったので、すごくわくわくしてレコーディングに励みました。いつもは「丁寧にしっかり歌って」と言われることが多いんですけど、この曲は「はっちゃけて歌ってみて」と言われたので、いつもとは違った感じでとにかく楽しんでレコーディングしました。ファンの方にも早く届けたいな、ライブができる日が来たら良いなと思います。

――改めてセンターの樋口さん、コロナ過でどういう心持ちでやっていきますか。

樋口なづな いつものこの時期は大型フェスがたくさんあって「みんなで盛り上がるぞ!」っていう感じだったんですけど、それもコロナ禍で厳しい状態で。なのでSNSを通して、たくさんの方に聴いて頂けるように発信していきたいと思っています。思考を変えて私たちも頑張っていけたらいいなと思います。

――このような状況の中で歌の力を改めて感じた人もいると思いますが、渡邉さんはどう思いましたか?

渡邉幸愛 音楽にはすごく助けられています。自分が好きなアーティストさんはもちろん、色々な方がステイホームのお家時間で歌ったり踊ったりとかして、輪が広がって、見えなかった才能が芽生えて評価される人が増えています。音楽は、会えなくても力になって広がっていく力があるなと思いました。

――その音楽を届けるアイドルにも改めて存在意義というのも感じます。

渡邉幸愛 このような状況で大変ではありますが、少しでも元気を届けられるように頑張っていきたいです。

(おわり)

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