『ネメシス』ビジュアルに秘めれた真実、最初から仕込まれていた黒幕の正体
※ネタバレあり
広瀬すずと櫻井翔が共演する、日本テレビ日曜ドラマ『ネメシス』(毎週日曜夜10・30)の第9話「女神たちの決戦」が6日、放送される。遂に黒幕の正体が明かされ、いよいよ探偵事務所ネメシスの物語は佳境を迎える。そして、ビジュアルに秘められていた真実が明らかになった。※ネタバレを含む。
広瀬すず演じる天才助手、美神アンナと櫻井翔演じるポンコツ探偵、風真尚希の凸凹バディが、探偵事務所ネメシスに舞い込む難事件を次々と解決していくミステリー。
父・美神始(仲村トオル)によるゲノム編集ベイビーだと知り、失意のどん底にいるアンナに追い打ちをかけるように襲った事実。親友だと信じていた四葉朋美(橋本環奈)が、実は最大の黒幕だったのだ。
朋美の本当の名は菅朋美。あの菅容子の娘で、デカルト女学院を卒業し「菅研究所」(カンケン)の現在の所長でもあったのだ。アンナの命運がかかる第9話がいよいよ幕を開ける。
天才的な頭脳で事件解決に力を貸してくれた朋美。いつも優しくアンナに寄り添ってくれていた朋美は、いまや冷たい表情を浮かべた別人に豹変。天真爛漫にネメシスのメンバーと笑い合っていたアンナは、重く残酷な現実に打ちのめされ、カンケンに拉致監禁されている。
失踪したと思われた始も同様に拉致されていたが、そこでやっとかなった父との再会を喜ぶことさえもできないアンナは、このまま朋美や大和(石黒賢)らの目論見に巻き込まれてしまうのだろうか・。
「ネメシス」のビジュアルに見えていた黒幕の正体
探偵事務所「ネメシス」の真の目的は、始の失踪の謎を突き詰めること。1話からの事件が全て栗田と風真の追う、始の失踪、そしてアンナの出生の秘密に繋がるという、鮮やかな伏線回収から始まった「ネメシス」最終章に明かされる衝撃の事実がもう一つ。ドラマ「ネメシス」のビジュアルには、初めから黒幕の正体が仕込まれていたのだ。
アンナの左にある「BIRTH SECRET」=アンナ出生の秘密の物語、胸元の「GENIUS」=アンナがなぜ天才なのか?風真の右上に描かれるDNA螺旋は「遺伝子がキーワードの物語」。
そして風真の胸元「TRUTH(真実)」が指し示す風真の左手、右には「THE CULPRIT IS YOU!(犯人はあなたです!)」の文字が記され、“真実の左手”が持つパイプ(“2つを繋ぐもの”という深意)が指し示すのは(緑色の矢印が指し示すのは)、「星」=ホシ(犯人)が付いた“橋本環奈”。
ドラマのキービジュアルに初めから黒幕の正体が明かされていたというあまりも大胆な仕掛け。誰もが目にするビジュアルにもトリックが仕込まれていたのだ。
「ネメシス」というミステリーのもう一つの謎がここにも。この大胆不敵なビジュアルと広瀬すず、橋本環奈という20代の2大スターの対決を仕掛けた北島直明プロデューサーは最終章に向けて以下のように語る。
「『ネメシス』は、8話以降のサスペンスフルな展開を計算して、第1話から本当に細かく伏線や時間経過の様子を表現してきました。1話が終わる毎に、探偵事務所の中に置いてあるアイテムが少しずつ変化していたりするんです。それが連続ドラマの面白い所だと思います。そして、第9話、第10話で、アンナ達をピンチから救ってくれるのは、アンナや風真達が第1話から積み上げてきたもの。ビジュアル内の“トリック”は、そんな計算尽くした『ネメシス』を象徴するものとして最初から仕込んでいたものです。見方を変えると景色は一変します。最後の最後まで、楽しんで頂ける仕掛けを施しています!ちゃんと10話で終わりますので、ネタバレをしてしまう前にリアルタイムでラストの感動を体感頂けたら嬉しいです。泣けます!」
クライマックスへ向けて、ノンストップで怒涛の展開が待つ第9話。朋美の本当の目的は何か。そしてアンナと朋美が、命を賭けて再び激突する。運命と裏切りが交錯するアンナと朋美2人の死闘、最終話に向けて「ネメシス」のすべてを懸けた闘いに注目だ。