『漁港の肉子ちゃん』オリジナル・サウンドトラック

 明石家さんまが企画・プロデュースする劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開)で、音楽・村松崇継が手がけるオリジナル・サウンドトラックが6月9日にリリースされる。10歳の稲垣来泉が歌う「イメージの詩」や、GReeeeNが書き下ろしたエンディングテーマ「たけてん」などが収録される。更に、フルートとして楽曲に参加したCocomiのメイキング映像も解禁となった。

 【動画】Cocomiフルート演奏メイキング映像

 オリジナル・サウンドトラックの冒頭に収められた楽曲は、10才の稲垣来泉が吉田拓郎の名曲を歌唱した主題歌「イメージの詩」。劇中で描かれる母娘の物語にもマッチした名曲を新たな世代にも伝えたいとして自らの提案でアレンジを加えたさんまだが、完成した楽曲を聴いた吉田拓郎は「心の底から『すばらしい』」、「さんま君ナイス・アイディア!」と太鼓判!さらに、GReeeeNが書き下ろし、明石家さんまが題を名付けた楽曲「たけてん」が収録されることも明らかに!「笑」という漢字を「竹」と「天」に分解して命名された「たけてん」は、オリジナル・サウンドトラックの締めを飾る。

 本作のサウンドトラックを手がけ、劇伴音楽を担当したのは『思い出のマーニー』(14)等で知られる村松崇継。トラック02の「漁港の肉子ちゃん」という楽曲について「いろんな人生経験をし、たどり着いた漁港で、新たに生活を築き始め、周りを巻き込みながらもみんなと絆を深めていくそんな肉子ちゃんを表現していくために関西弁のノリ、テンポ感などを大事にしながら、肉子ちゃんの熱い心を表現していきました。そして、試行錯誤して出来上がった楽曲『漁港の肉子ちゃん』です」とコメント。

 さらに、村松の提案からフルートの演奏でも参加することになったCocomiに関して「肉子ちゃんに寄り添うキクコの思春期の微妙な心情の変化に寄り添う音楽。これは今回の音楽作りの中で、繊細さが要求される部分でしたが、うまく表現することが出来たと思います。その成功の裏には、やはり、キクコを音楽で表現する楽曲で、キクコを演じるCocomiさんのフルートで楽曲を表現できたことが、大変大きなことでした」と話す。

 対するCocomiは「もともと村松崇継さんの「Earth」というフルートとピアノのための作品がとても好きで、YouTubeなどでいつも聴いていたので、今回、オファーをいただいてとても嬉しかったです。曲を聴いてシーンがフラッシュバックするぐらい、音楽と映像がマッチして、心にぐっとくるなと思いました。すごく自分の好みの曲だったので演奏していて楽しかったです」コメントを寄せる。

 なおCocomiは、05「肉子ちゃん”おはよう”」、12「ゆっくり家族になっていく」、14「私は決められない」、20「ささやかな希望、あふれ出る光」の楽曲でフルートを披露している。解禁されたメイキングでは、緊張しつつも楽しみながら、「ゆっくり家族になっていく」を演奏するCocomiの姿が映し出されている。

 また、本作の音楽でもう1つの要となったのは、キクコと同級生の少年・二宮の二人の物語を表現すること。村松は「二人の微妙な距離感を保ちながらの心と心のキャッチボールを音楽で表現する中でチェロ宮田大さんの表現力もこの音楽のポイントになっていると思います」と語っている。

収録曲

01.イメージの詩/稲垣来泉
02.漁港の肉子ちゃん
03.肉子ちゃんは私の母親だ
04.肉子ちゃんはこの港で暮らすことにした
05.肉子ちゃん”おはよう”
06.ええ食べっぷりやなあ
07.あそこで皆生きてる、すげえな
08.「とっておき」だて
09.肉子ちゃんは優しいのである
10.「キクリン、何か言うた?」
11.いつだって、全力で肉子ちゃんだ
12.ゆっくり家族になっていく
13.クラスの誰かに会いませんように
14.私は決められない
15.私、なんて狡い子なんだろう
16.肉子、落ちつけ〜
17.お母さん、大好き
18.普通がいちばんええんやで
19.みんな、望まれて生まれてきたんやで
20.ささやかな希望、あふれ出る光
21.たけてん/GReeeeN(ユニバーサル ミュージック)

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