超世代の6人組コーラスグループDEEP SQUADが22日、3rdデジタルシングルにしてグループ初バラード「あなたが迷わずに」をリリースした。6人になっての相乗効果についてや、同曲の制作背景、これからの展望などを語った、以下オフィシャルインタビュー。

その先の表現を意識できるようになった

――改めてDEEPのDNAを受け継ぐDEEP SQUAD結成の経緯と流れを教えていただけますか?

DEEP TAKA YUICHIROの実弟であるRYOの卒業を受けて新たにメンバーを迎えるべく、2019年に『DEEP VOCALIST AUDITION』を行いました。そこで出会ったのが宇原雄飛、比嘉涼樹、杉山亮司の3名であり、DEEPの音楽性を継承しながら多彩なエンタテインメントを展開すべく、変幻自在のコーラスボーカルグループDEEP SQUADとして動き出しました。人数が増えてコーラスに厚みが増したことで、6人全員に加えて1~5人と様々な組み合わせで魅せられる可能性が広がったと感じています。

TAKA

――すでにオリジナルと新メンバーの融合による相乗効果は生まれてきていますか?

DEEP TAKA 世代間の感性の違いだけを見ても、オリジナルの3人では出せなかった新しいエッセンスが加わっていると思います。あとは、人数が増えたことでマイクリレーのスピード感に緩急がつけられたり、コーラスの積みが増して壮大さをさらに演出することができるようになるなど、選択肢の幅が多様になってきていると思います。そういう意味でDEEPらしさに加えて、その先の表現を意識できるようになったのは新しい発見だったと思います。

――ここで、そんな化学反応を起こしつつあるメンバーについて、リーダーDEEP TAKAさんからご紹介いただけますか?

DEEP TAKA まずMr.DEEPと言っても過言でないのがYUICHIROです。一聴して彼だとわかるハイトーンボイスは健在で、新メンバーが加わったことで頼りがいのある兄貴分として音楽面を引っ張ってくれています。あと、歌ったらガラッと声が変わる方もいますが、今まで会った中で一番YUICHIROが話し声と歌声が近い。そう考えると、本当に歌うために生まれてきたような人ですね。

――もうひとりのオリジナルメンバーDEEP KEISEIさんはいかがでしょうか?

DEEP TAKA「最も安定していてベースとなるボーカリストがKEISEIであり、彼がいることによって他のみんなが個性を引き立たせてもらえて自由に暴れられるんだと思います。単体で見ても、ウィスパーボイスやビブラートの使い方など味が出てきたと近くにいて感じますね。あと、引き続きムードメーカーとしてグループを常にいい雰囲気に導いてくれています」

――新メンバーの3人についても教えてください。

DEEP TAKA 今風の独特な節回しを持つ最年少の宇原雄飛は、新メンバー3人の中で最もアダルトな声の持ち主だと思います。当初はリードボーカルが合うと感じていたんですが、優しく歌えて器用さも持ち合わせているので、新曲では歌い始めを担ってもらいました。まっすぐな性格同様、歌にも一本筋の通った信念があるので、楽曲面でどんどん力を発揮してくれる気がしています。

――なるほど。杉山亮司さんについては?

DEEP TAKA ひと言で言えば、エモイです(笑)。マイクの通りがずば抜けていて、ライヴでも言葉が際立つボーカリストだと感じます。また、最新のトレンドに敏感で自らトラック制作に挑戦するなど音楽に対してストイック。セルフプロデュースもうまく、ビジョンもしっかりしているので、今後DEEP SQUADの楽曲制作や音楽面をリードしてくれると期待しています。

――残るは比嘉涼樹さん。

DEEP TAKA 異性が聴いてキュンとしてしまうセクシーで色気のある歌声が特徴。従来のDEEPらしさとは違ったマイワールドがあって、刺激的な要素としてグループに新たな魅力をもたらしてくれていると思います。音楽以外ではファッションやアニメといった趣味も持っているので、例えばグループ内スタイリストを担うなど今後の活動に反映してもらえたらと考えています。

――メンバーについて端的に教えていただきましたが、ご自身から見た歌い手DEEP TAKAとは?

DEEP TAKA それは難しいですね(笑)。あえて言わせていただくと、自分はメインボーカルではないんだろうなと思います。歌を花で例えてオリジナルメンバーを当てはめると、YUICHIROが太陽、KEISEIが水で僕は土。ひとつでも欠けたらいい花は咲かないというか、そこからDEEP SQUADとしても他の5人の才能を開花させる土台でありたいと考えています。

――みなさんの特性をリーダーからご紹介いただきましたが、せっかくですので実際ご本人はどう思われているかも教えていただけますか?

宇原雄飛 この世界に入らせていただいたのが18歳で、それ以前に聴いていたのはJ-R&Bといった音楽が多かったです。歌い手としてはリードボーカルを目指していましたが、最近はAメロなどでリスナーの心をつかむ重要性にも気づけたので、いろんな歌い方をできるようになりたいです。

比嘉涼樹 僕も雄飛に近いんですが、歌に興味を持ち始めてからは洋邦問わず音楽性とファッション性を併せ持つアーティストにハマることが多かったです。そういう意味で、音楽もアートのひとつだと思っていて、将来的に生き方として表現できるようになっていきたいです。

杉山亮司 中学生の頃に観たHIP HOPサイトで初めて楽曲をダウンロードしたのがCHRIS BROWNの「Say Goodbye」で、そこからR&Bシンガーをディグるようになりました。

DEEP KEISEI ディグる!? 絶対覚えたての言葉だろ!(笑)。

KEISEI

杉山亮司 (笑)そうやって掘り始めるとHIP HOPでも他のラッパーとのフィーチャリング曲に面白みを感じるようになって、R&BやHIP HOPの世界をさかのぼってどんどん好きになり、さらにファッションも取り入れるようになりました。そうして、今度は歌詞も気になり始めて、EXILEさんやまさにCOLORさんといった日本のR&Bへと必然的に行きついたんです。今後はそんなブラックカルチャーの要素を取り入れられるようになって、DEEP SQUADの音楽の可能性に貢献したいです。

――完全にストリート好きな人の音楽の聴き方ですね(笑)。先ほど話に出たトラック制作などもそういった素養が活きているのかもしれないですね?

DEEP KEISEI まさにストリートですね(笑)。こんないい話の後に恐縮ですが(笑)、自分はトークとシングが混ざり合うようなスタイルなのかなと思います。もちろんバックボーンであるブラックミュージックを始めこれまでやってきたいろんな自分がいるんですけど、今はそれらをひっくるめてリスナーのみなさんと曲を通して語り合いながらエンタテインメントを創り上げたいという気持ちでいます。

DEEP YUICHIRO その感覚はとてもよく理解できますね。父親の影響で聴いていた昭和歌謡に始まり、いわゆるJ-POPと言われるものを通って、10代の多感な時期にジャパニーズR&Bが出てきました。その担い手たちのルーツにはブラックミュージックがあると知って、アドリブ感や節回しを身につけようと毎日練習していたんですけど、それらをすべて踏まえて結果的に純粋に歌が好きで向き合っていた頃の気持ちに戻ってきた気がします。

――それぞれの捉え方で通過してきたものが消化されて、本来持っている歌声と相まってDEEP SQUADらしさに転化できていると?

DEEP YUICHIRO そうですね。どんなテイストやジャンルも6人でコーラスすればDEEP SQUAD の歌になるというのが、僕らの強みだと思います。

ここまでの軌跡をおさらい

――そんな6名によるDEEP SQUADは、2020年7月のデビュー以降すでに3曲を発表しています。ここまでの軌跡をおさらいしたいのですが、まず初のデジタルシングル「Get With You」について聞かせてください。

DEEP TAKA 新メンバーにとってはオーディションの課題曲でもあったんですが、リリックはオリジナルの3人で書かせていただきました。アイディアについては、実はEXILE ATSUSHIさんからいただいたんです。かつてBOYZ II MENがBELL BIV DEVOEにアカペラでアピールし続けた結果、気に入られてその後の活躍につながっていったという裏話から、「そういうニュージャックの空気感を感じられるものを最初にやってみたら?」とATSUSHIさんがおっしゃってくださって、僕らも「やってみたい!」と進めていったんです。なので、この曲にはニュージャックやモータウンを彷彿とさせるサウンドが色濃く落とし込まれているんです。

――そんなエピソードがあったんですね。

DEEP TAKA リスペクトするルーツとも言えるサウンドを聴かせることで何かが始まる瞬間を表しながら、リリックにはDEEPの歴史=僕ら自身の想いを詰め込んでいったんです。というのも、既存のDEEPの楽曲から曲名やフレーズを入れることで、新しく加わる仲間にもDEEPのDNAを受け継いで欲しかったから。そういう流れを考えても、デビュー作としてこの上ない仕上がりになりました。

比嘉涼樹 オーディション期間から歌い続けている、本当に思い入れの強い曲です。ただ、DEEPと言えばバラードのイメージが強かった自分にとって、当初意外な曲調でもありました。でも、オリジナルメンバーによる歌詞にはこれまでの歴史が散りばめられていて、<はじまるニューストーリー受け継いだDNA>というリリックには自分たちへのメッセージも込められていた。歌っていくほどに自分たちのための歌なんだと実感できたと同時に、ここからDEEP SQUADが始まっていくという強い覚悟を持てた作品です。

DEEP TAKA サビのフレーズには<ゲラゲラ>といった耳に残る言葉遊びも取り入れられていて、いろんな側面から楽しんでいただける作りになっていると思います。

――続く「Good Love Your Love」は、テレビ東京の木ドラ25『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』のエンディングテーマとして反響も大きかったのではないですか?

DEEP YUICHIRO はい。この曲はドラマのお話をいただいてから制作に入りました。相手に触れるだけでその人の心の声が聞こえるというドラマのストーリーにインスパイアされて、好きな人に伝えたくても言えない心の声を曲の中に盛り込んでいったんです。あと、先ほどの<ゲラゲラ>と同じく<グラユラ>という遊び心も織り交ぜながら作っていきました。

YUICHIRO

DEEP TAKA YouTubeなどの再生回数含め本当に反響が凄くて、この曲のおかげで「この6人は何か持っているんじゃないか?」といい流れが来ていることを信じられた気がします。

杉山亮司 個人的には歌詞が新鮮で、制作段階からまた新しい一面を見つけられそうな予感がしていました。例えば、<本当はぐっと抱き寄せて奪いたいのさ>の語尾の部分や<誰にも内緒のことを>といった本来自分の中になかったワードは、この楽曲のために作り込んで感情を表していった分、みなさんにも喜んでもらえたら嬉しいです。

――先日2021年1月にはDEEP SQUAD meets EXILE TETSUYA名義によるコラボ曲「AMAZING DAYS」もリリースしていますね?

DEEP KEISEI 昨年の夏頃EXILEの橘ケンチくんとTETSUYAくんがやっているラジオ『RADIO MASHUP』に出させていただいた時に、ちょっと冗談っぽく「AMAZING COFFEEでいつか曲を一緒にやらせてください!」と話していたところ、本当に形になったという(笑)。考えてみたら、僕らオリジナルメンバーがTETSUYAくんと出会ってからもう10年以上が経つわけで、いいおつき合いをさせていただいて来た中で念願の1曲であり、TETSUYAくんからは「遅いくらいだよ!(笑)」と言ってもらいました(笑)。コロナ禍の大変な状況下でも夢を追いかけているみなさんや、思うように大切な人に会えない方たちへ向けて、<ささいなことが宝物>というのをキーワードに制作した楽曲です。

宇原雄飛 かつてAMAZING COFFEEの店舗で働かせていただいていた自分にとっては、特別な想い入れのある曲です。みんなでひとつになって歌えるようにとのコンセプトから、全国のEXPGの生徒のみなさんにも参加していただいて壮大かつ暖かい雰囲気になったので、リスナーの方々にもこの曲でハッピーな気持ちになって欲しいです。

歌の持つ背景を考えながら向き合えるようになってきている

「あなたが迷わずに」ジャケ写

――そして、いよいよ待望のバラード「あなたが迷わずに」が2月22日に届きます。今作はどんな青写真を描いて制作に入ったのでしょうか?

DEEP YUICHIRO だいぶ前にデモを聴いた時からめちゃくちゃいいバラードだなぁというのがメンバーの間で一致していて、この曲は必要なタイミングが来た時に出そうと話していたんです。そこへナガシマリゾートのイルミネーション施設である「なばなの里」のTVCMソングのお話があり、改めて制作に入っていきました。

――発表の時期を考えながら曲を温めていたところにタイアップの話が舞い込んで来たと?

DEEP YUICHIRO そうですね。曲の雰囲気がイルミネーションの季節にとても合うと感じていたこともあり、<いつも見に行っているイルミネーションだけど、今回だけは違う気持ちで…>そんなテーマを思い浮かべてベースとなる設定を考えました。

比嘉涼樹 最初にトラックを聴いた時にキラキラした冬のバラードをイメージして、「これは絶対に歌いたい!」と瞬間的に感じました。制作の冒頭でYUICHIROさんが掲げた大きなテーマを元に制作した分、メンバーの想いも凄く詰まった曲になったと思います。

比嘉涼樹

宇原雄飛 僕たち新メンバーにとってもDEEP SQUADとして待ちに待った初のバラードであり、個人的にも歌いたくてしかたなかった曲調だったので、自分の個性を出しきれるように心を込めて歌いました。

杉山亮司 プリプロの段階から、バラードとしてみんなの声が入った完成形が想像できたというか。ただ、当初の歌い分けは今とぜんぜん違っていて、誰にどの歌詞が合うかを凄く話し合ったんです。自分自身としても歌への想いを伝えたいという一心で取り組んだので、ピュアでまっすぐなラヴソングとして聴く人に届けられたらと思っています。

宇原雄飛 サビに始まりいろんなパートを歌った後に、最終的にAメロを歌わせていただいたんですが、最初に耳へ飛び込んでくるパートとして心をつかむための雰囲気を出すことを心がけました。

――パート分けが難航するというイメージは従来のDEEPにはなかったんですが、今回は違ったと?

DEEP TAKA 実はDEEP SQUADになってから、どうしたら一番流れがしっくりくるかをかなり煮詰めていくことが多くなってきています。そこもこの6人になって得た新たな強みであり、面白さでもあると思います。実際はどのパターンもよかったんですが、時間をかければかけるほどどんどんブラッシュアップされていって、今回はこの形が最良だと考えてリリースすることになりました。

――テーマに<プロポーズ>を掲げていますが、そこにはどんな想いが込められているのでしょうか?

DEEP YUICHIRO TVCMソングとなっている「なばなの里」にあるチャペルから着想しました。ストーリーとしては、不器用な男が幼馴染みの女の子とよく遊んでいた場所=「なばなの里」でやっとプロポーズできた、そんな純愛のシーンを思い描きながら歌いました。

DEEP KEISEI タイトルもいくつか候補はあったんですが、女性に対して寄り添うような男性の謙虚さを表したくて、今回の「あなたが迷わずに」を採用したんです。いい意味で気になると言いますか、シンプルだけど引っかかりのある言葉としても満場一致で決まった感じですね。

――既発の3曲と制作のしかたで変化した点はありましたか?

比嘉涼樹 ここまで3曲のレコーディングを思い出すと、最初は言われた通りがむしゃらに歌っていただけだったと思うんですが、オリジナルメンバーの先輩たちは「思ったことをどんどん話していこう」と言ってくださるので、一緒にコミュニケーションを取りながらいいものを作ろうとする姿勢に変わってきたと思います。ただ歌うだけではなくてちゃんと意味を伝えられるようにというか、この歌の持つ背景を考えながら向き合えるようになってきていると思います。

――リリック面でポイントだと思うところがあれば教えていただけますか?

杉山亮司 個人的には、<何度も何度もシミュレーションしたのに>というところから、比嘉涼樹の<情けないよな>のところまで、男の不器用さやかわいらしさが出た歌詞に共感するというか。相手がいないところでそんなことをやっているのを知ったら、女性はどんなプレゼントよりもキュンとしてしまう気がするんですよね。

杉山亮司

比嘉涼樹 僕はどこかだけをピックアップするのは難しくて、全体的にドラマのようなリアルさがあると思っています。歌詞を追うだけでもこの曲の主人公がどういう人なのか理解できて、何をしようとしているのかも伝わってくる。目をつむって歌詞を聴いてもらえたら、映像を観ているように情景が浮かんでくるんじゃないかと思います。

宇原雄飛 あと、聴く人の中にはまだ結婚やプロポーズが身近ではない人もいると思うんです。だから、今ある自分に合ったシーンに置き換えながら聴いてみてもらえたら、共感できるところが見つかると思います。

――今作のMVには、女性としてTikTokで日本一のフォロワー数を誇る景井ひなさんや、俳優として活躍中の本田響矢さんが出演していますね?

宇原雄飛 そうなんです。なかなか会えないカップルがオンライン上でお互いの時間を共有し合うという、今のご時世にあったカップルの物語です。お二人の撮影現場を見学させていただいたのですが、自分も同じ心境になったように感じて胸が熱くなりました。たくさんの方々に共感していただける愛に溢れた映像になったのではないかと思います。

宇原雄飛

比嘉涼樹 楽曲の世界観を映像を通してさらに表現したいという気持ちから、今回メンバーは登場せず、影井ひなさんと本田響矢さんによるドラマ仕立てのMVになっています。歌詞の世界観を表現しつつ、このご時世ならではの演出もあり、でき上がった映像を観た時は僕たち自身も思わず涙が出るほど感動するものになっていました。メンバーではTikTokでデート風の動画を撮ってみたりしていて、いろんな楽しみ方ができる楽曲になったなと思っています。

自信を持って歌える、僕たちからの究極のラヴソング

――ここまでいろいろとお話をうかがいましたが、改めて今作はDEEP SQUADにとってどんな位置づけの楽曲になると感じていますか?

DEEP YUICHIRO DEEP SQUADになって初にして渾身のバラードとして、「あなたが迷わずに」は本当に心に響くプロポーズソングなっていると思います。いつも一緒にいて感謝の気持ちを表せなくなった人やありがとうと言いづらくなった方には、この曲を聴いて改めてピュアだった頃の気持ちを思い出していただきたいです。もちろん、好きな人がいる方は告白やプロポーズという形で2人の愛を温めるきっかけにしていただけたらと思います。

杉山亮司 ファンのみなさんも僕らのバラードを待ち望んでくださっていたのではないかと思うんです。その期待に応えられると胸を張って言える楽曲になりましたので、本当にたくさんの方に聴いていただいて想いを共有できたらありがたいです。

DEEP TAKA 確かに満を持してリリースするバラードではあるんですが、ここまで出してきたどの曲にも必然性があって、僕らの力だけでは成立しなかったと改めて痛感しています。それだけに今回のバラード曲も、ここまでアップの曲が続いたからバランスを考えて出すわけではなく、支えてくださる周囲の方たちはもちろん、現在に至るいい流れの中で自分たちも求めた、<私たちが迷わずに>辿り着けた曲なんだと思います。

――単に得意なテイストを提示するというだけではなく、今の言葉からは覚悟すら感じます。

DEEP TAKA 先ほどKEISEIも言っていましたが、DEEP SQUADにとって大切な<寄り添う>という言葉。僕らは、ファンのみなさんが常に寄り添ってくれるからこそ活動できる、みんなで一緒に歩んでいくグループだと思うんです。この「あなたが迷わずに」の主人公はそんな僕らの想いとリンクしているというか、少し自信がなくて頼りないところが垣間見えるのもなんだか似ている(笑)。でも、いざという時、今夜だけは決めたいという覚悟も今の僕たちと同じなんです。<プロポーズ>=<あなたのために僕は歌うんだ>という今作のテーマは、みなさんのこれからの人生に寄り添いながら音楽で生きていくことに対するDEEP SQUADの決意表明でもあります。

――そんな想いのこもったシングルをリリースした後は、どのような予定になっていますか?

DEEP KEISEI これまで直に触れ合えるライヴを大切にしながら活動してきたんですが、今のような大変な状況の中で自分たちが最大限にやれることは、やはりいい音楽を作ってみなさんに届けることだと再認識しています。もちろん落ち着いたら、まっ先にファンの方々に新メンバーのお披露目の場となるライヴを行いたいと思っています。今は誰もが耐えている時期だと思いますが、アルバムやツアーと夢は膨らんでいますので、改めて会えるタイミングが来た時には一緒に歩んで行けたらいいなと思います。

宇原雄飛 コロナ禍のためにファンのみなさんにまだ直接ご挨拶できていないので、早くお会いしてライヴをしたいと切望しています。今はその日のために少しでも成長できるように努めつつ、オフィシャルブログはDEEP SQUAD全員が毎日書いています。それ以外にもYouTubeやInstagram、TikTok といった発信できるツールを通して、少しでもみなさんの力になれるように寄り添っていけたらと考えています。

比嘉涼樹 バラードを出すことに対して僕ら新メンバー3人には正直プレッシャーがあったんです。でも、今の6人のコーラスを積むことで、本当にいい曲に仕上がったと思います。今後も今の僕たちにできることを精一杯やっていきますので、ぜひたくさんの方に聴いて欲しいです。そして、ここをスタート地点として、バラードと言えばDEEP SQUAD、そう言っていただけるように進んでいけたらと思っています。

――改めて、真骨頂とも言えるバラード曲「あなたが迷わずに」が完成しました。この意欲作をどのように聴いて欲しいかをおうかがいして、最後の言葉にさせてください。

比嘉涼樹 DEEP SQUADの真骨頂であるバラードを発表するにあたって、6人になった意味を新メンバーとして見せていかないとならないと強く感じています。この6人になったからこそ、より一層想いが伝わるように心を込めて全力で歌っていきます。そんな決意を感じていただけたらありがたいです。

DEEP KEISEI 好きな人がいる方がこの曲を聴くと、さらにその人のことが大切に思える楽曲になっていると思います。よろしければ、自分が今一番大事にしている人と聴いてみて欲しいです。また、僕たちがバラードを作る時は、必ず<歌いたくなる楽曲>という裏テーマがあったりします。いつかこの曲を大切な人と歌っていただけたら幸いです。

DEEP TAKA 本当に好きでないと、<あなたのために僕は生まれた>とは言い切れないと思います。でも、「あなたが迷わずに」は、今みなさんのために自信を持って歌える、僕たちからの究極のラヴソングです。寄り添っていくと覚悟を決めた僕たちの想いとともに、この曲も多くのみなさんの人生の中で寄り添える1曲になってくれればと願っています。

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