芸歴41年のさだまさし(62)がオリジナルアルバム『第二楽章』発売記念トークイベントで語った「28億円の借金を背負い返済した」がネット上で話題を集めている。額もさることながら返済したことに対して「素直にすごい」等の声が上がっている。その一方で、掲示板などには「トークも人を惹きつける」や「歌よりしゃべりが長い。しかも終了予定時刻をオーバー。その心意気がファンを離さないんだろうな」など、さだの魅力を挙げる内容も綴られている。

 掲示板の声にもあるように、さだの魅力は楽曲もさることながら、その弁舌ぶりにある。ライブMCだけを収めたCDボックスが発売されるほどだ。7日に放送された日本テレビ系『LIVE MONSTER』(毎週日曜よる11時半、司会・ドリカム中村正人)ではさだをゲストに招き、先日行った主催チャリティライブ『2014 長崎から東北へ』を密着、その魅力に迫っていた。

 さだは日本で最も多くコンサートを行っているミュージシャンとも言われている。これまでに4000回の“戦歴”を誇るが、そのさだであっても今でもライブ前は緊張するという。番組では緊張することの重要性を以下の通りに語っていた。

 「基本的にあがり症なんです。でも緊張しないとダメでしょう。緊張しない人ってたぶん芸術性が低いと思うよ。やっぱり完璧に目指そうとするから、出来もしない完璧に対して遅れをとっている自分の気持ち。それで、精一杯今日やればいいかなって思えるようになるまで何千回も(コンサートを)やりましたからね」

 密着映像では、リハーサルでもその場の雰囲気に合わせて衣装チェンジを6回行う姿や、共演者に積極的に話しかけて和ませる姿があった。デビュー前からさだの楽曲をカバーし、自らを「まさしチルドレン」と呼ぶ湘南乃風の若旦那は、番組のインタビュー映像でさだへの思いを以下に語っていた。

 「知り合う前から勝手にカバーしていて。どんな風に音楽業界で行ったらいいのか分からない時期に、さださんとの対談が出来て道が開けた」

 若手からも慕われるさだ。番組のトークでさだが話していたものによれば、このライブにゲスト出演していたナオト・インティライミは宴席でノートを開いてさだの言葉を書き留めているという。ファンだけでなく、ミュージシャンからも尊敬の眼差しを浴びている。

 番組では、司会のドリカム中村正人とミュージシャン同士の音楽談義を行ったほか、「道化師のソネット」やアルバムに収録されている「君は歌うことが出来る」を歌唱。持ち前のMCでは、沖縄でのライブやアルバムにも参加しているTHE ALFEE・高見沢俊彦との思い出話などを披露し、観覧者の笑いを誘っていた。

 「28億円の借金」。世間一般からみれば個人としては桁違いの額だが、魅力も桁違いの奥深さがあるようだ。

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