さだまさし「歌でほんのちょっとでも前を向けたら」紅白で届けたいメッセージ
第71回NHK紅白歌合戦
さだまさし
【第71回NHK紅白歌合戦/12月30日/リハーサル】13年ぶりの出場となるさだまさしが、紅白のリハーサルに臨んだ。さだまさしは「奇跡2021~紅白バージョン~」を歌唱する。
以下、さだまさしコメント
さだまさし フルオーケストラで歌うのは紅白では初めてなので、楽しみにしています。なかなかすごかったです、フルオーケストラの音って。あれが画面を通して伝わるといいなと思います。今年は東京の国技館でカウントダウンライブをやる予定だったのですが、こういう状況なので、都内某所から無観客で配信ライブだけをし、その合間を縫って紅白に来ます。紅白が終わり、配信ライブが終わったら、「今夜も生でさだまさし」があり、またNHKに来ないといけないので、こんなにうろうろするのは、レコ大が31日にやっているころ以来ですね。懐かしい感じ、若返った感じですね。
Q「奇跡2021~紅白バージョン~」は元は30年前の曲だが、今のご時世に合う。「必ず明日がくる」という歌詞にも重みを感じる。
さだまさし 当たり前のことでも、あえて言葉に出す。“あなたの笑顔を守るために生まれてきた“なんて、ぬけぬけと歌うのが歌なんです。言葉で出せないことを、勇気を持って歌うことが僕らの仕事だとすれば、30年前からそんなにやり方は変わっていません。経済的なことに関しては、僕なんか言うだけの資格も手立ても持っていなくて残念です。苦しくてたまらない人たちが、たくさんおられる。ここを耐えるだけの体力がない人たちを、どうやって応援すればいいか、「音楽って無力だな」と感じるんですが、歌でほんのちょっとでも前を向けたら乗り越えられる、というか、乗り越えなければいけないですよね。泣きながらでも乗り越えましょう。苦しくても絶対にあきらめないで頑張りましょう。
▽第71回NHK紅白歌合戦 概要
毎年、NHKホールから生放送で届けている『NHK紅白歌合戦』。今年はNHK放送センター全体が舞台になる。主なステージは「NHKホール」「101スタジオ」「オーケストラスタジオ」「審査員ルーム」の4会場。各会場のステージならではの“スペシャルな演出”が行われる。「今こそ歌おう みんなでエール」をテーマに、日本中の視聴者に歌でエールを送る。コロナによって傷ついた人や 疲れ切った人々の心を癒し、少しでも明るい気持ちで2021年を迎えられるような歌の数々を届ける。
総合司会は内村光良と桑子真帆アナウンサーが務める。紅組司会の二階堂ふみと白組司会の大泉洋は初の紅白司会、内村は4年連続の総合司会となる。