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 ディズニー&ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』。これまでも観る人が共感するような作品を作り上げ、世界中の人から絶大な支持を得てきたピクサー。そんなピクサーは全ての作品に込められている“作品の魂”を「個人的なストーリーを語ることだ」とピート・ドクター監督は語る。

 同作は、『トイ・ストーリー』の“おもちゃの世界”、『モンスターズ・インク』の“モンスターの世界”、『ファインディング・ニモ』の“海の中の世界”、『インサイド・ヘッド』の“頭の中の世界”、『リメンバー・ミー』の“死者の世界”など、ユニークでイマジネーションあふれる世界を舞台に数々の感動的な物語を観客に贈り届けてきたディズニー&ピクサーの作新作。『トイ・ストーリー』制作から25周年という節目の年に送るのは“生まれる前の魂(ソウル)の世界”を描く。

 これまでのピクサー作品を振り返ると、『トイ・ストーリー』では子どもの頃におもちゃと遊んだ記憶から物語が生まれている。『トイ・ストーリー3』の大人になったアンディのように遊んでいたおもちゃとの別れは誰もが共感したはずだ。

 『カールじいさんの空飛ぶ家』では妻への愛情が描かれた。カールじいさんの妻エリーは先に旅立ってしまうものの幸せいっぱいな結婚生活が描かれたときは「ピクサー史上最高のシーン」とファンから絶賛された。

 『インサイド・ヘッド』では天真爛漫な娘が無口の性格に変わってしまう子どもの変化を目の当たりしたことで物語が誕生。ほとんどの人が体験する感情の変化を描いた同作は、子どもは共感し大人は昔を思い出すような注目を浴びる作品となった。

 そのようにピクサー作品には一貫して、監督たちの“個人的な体験”をテーマにすることで、誰もが共感できる物語を生み出してきた。

 そして25年目に贈る最新作では、ピート・ドクター監督が子どもが生まれた時に感じた“人の個性はどこから来るの?”という疑問から物語が制作されている。

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 人と関わる上で培っていくと思っていた個性は、生まれる前から決められていたのではないかと興味を持ったそうだ。

 ピクサーの第一作目『トイ・ストーリー』から制作に携わってきたピート・ドクター監督は「僕は幅広い人に共感してもらう作品を作ろうとしているけど、それは誰もが体験したことのある個人的なストーリーを語ることで共感して見てもらえると思うんだ。本作の“人生で大切なことは何か”という考えは世界で共通していると思うから、少しでも多くの人にこの作品を見てもらえるといいな」と、すべてのピクサー作品に通じる“魂”を明かしている。

 本作では生まれる前の魂(ソウル)の世界を舞台に“やりたいことがない”ソウルの女の子22番と“夢を叶えたい”音楽教師のジョーが奇跡の大冒険の末に見つける人生で大切なことは一体何なのか。

 ピクサーの原点『トイ・ストーリー』(95)では原案を、『モンスターズ・インク』(01)で監督デビュー、『ウォーリー』(08)では脚本原案&製作総指揮、そして監督作としてアカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)『インサイド・ヘッド』(15)では世界中に感動の渦を巻き起こすなど、ピクサーの“感動作”には欠かせないピート・ドクター。

 現在はピクサーのトップ(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)となったピート・ドクターが「23年の歳月をかけて製作した」と言う自信作『ソウルフル・ワールド』で世界中の人々に問いかけるのは“人生で最も重要”なテーマ「もしも生まれる前に“どんな自分になるか”を決める場所があったとしたら?」。

 並々ならぬ自信の覗かせる天才クリエイター、ピート・ドクターはイマジネーションあふれる世界を舞台に、どんな笑いとどんな感動を贈るのか。『ソウルフル・ワールド』は12月25日(金)よりディズニープラスにて独占配信。

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