May J.がボランティア活動に参加、津波で流された写真を持ち主に…参加者らと４時間作業

　９月６日に福島市内でアジア初開催される『RockCorps』（ロックコープス）への出演が決まっている歌手のMay J.（26）が６日、東京・渋谷で行われた同イベント主催のボランティアイベントに出席。一般参加者に混ざって、東日本大震災で津波に流された写真を洗浄するボランティア活動を４時間に渡り行った。

　ロックコープスは、４時間以上のボランティア活動をするとコンサートチケットが１枚もらえる社会貢献型の音楽イベント。これまで９カ国で開催され、14万人以上、56万4000時間以上のボランティアを創出している。過去にはレディー・ガガやリアーナら有名アーティストも出演し話題を集めた。

　今回のロックコープスは、アジアで初めて開催されるもので、東日本大震災の復興支援を目的に4000人のボランティアによる、のべ１万6000時間分のボランティア活動を創出する予定。そのプロジェクトを締め括るアーティストによるライブ『セレブレーション』にはグラミー賞受賞アーティストのNE-YO、国民的シンガーデュオのコブクロ、そしてMay J.が出演することが決まっている。

■津波で流された写真を…

　May J.はこの日、東京・渋谷で行われたボランティアイベント『あらいぐま作戦』に、一般参加者36人とともに参加。東日本大震災で津波に流された写真を持ち主に返そうと、洗浄してデータ化する作業を４時間にわたり実施した。

　May J.は作業後に参加者へ直接、セレブレーション参加引換券を配布。参加者に労いの言葉をかけるとともに「当日ライブでお会いできることを楽しみにしています。ライブ当日は思いっきり盛り上がっていきましょう」と語った。

　参加者からは「ボランティアができて、May J.さんにも会えていい思い出になりました。一生忘れません！」と語り、他では味わえない貴重な時間を胸に刻んだ。

■May J.、音楽を通じてボランティアを

　――このようなボランティアに参加する機会は、これまでにありましたか？
　May J.　元々ボランティアには興味があり、参加したいと思っていました。今の若い人は、自分を含めボランティアに参加するきっかけが持てない人も多いかと思います。RockCorps で、音楽を通じてぜひボランティアに参加してほしいです。

――RockCorpsのライブイベント「セレブレーション」と、他のライブイベントの違いはどのように感じますか？
　May J.　「セレブレーション」では会場が大きな一体感につつまれると思います。当日のライブに参加するみんながボランティアを行ってきたからそれだけで繋がりがあり、他のライブとは違う新しいエナジーが生まれる予感がします。そのパワーに負けないように盛り上げていきたいです。

――RockCorpsの取り組みをどう思いますか？
　May J.　「何で今まで日本に無かったんだろう」と思いました。ボランティアのご褒美にライブイベントがあることで、これまでボランティアを遠く感じていた方や、参加する機会がなかった人達に繋がりが生まれると思います。音楽は人を繋げるツールで、RockCorps はみんなで一緒に社会貢献ができる素晴らしい機会だと思います。

――RockCorps参加者への一言
　May J.　ボランティアは、参加しづらいイメージもあるかもしてませんが、RockCorps は気軽に参加できて、友達もできるとても楽しい場です。ぜひ気軽に参加してください。また、「セレブレーション」では参加されるみなさんと一つになって盛り上がれることを楽しみにしています。