<Rock Beats Cancer FES>涙を流す麻美ゆま

感極まって涙を流す麻美ゆま

 若い女性のがん治療などを応援するチャリティライブ『Rock Beats Cancer FES Vol.4~Girls Session~』(チューリッヒ生命、Lilly Oncology協賛)が6日、東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催され、卵巣境界悪性腫瘍の治療を乗り越えた元セクシーアイドルで現在は歌手として活動する麻美ゆま(27)、小児がん体験から音楽を通じてがん啓発活動を続けるシンガーソングライターのより子(30)らが出演。がんに対する認知、早期検診の必要性などを訴えた。

Rock Beats Cancer FES Vol.4フォトレポート

 麻美ゆまは2013年2月に、卵巣境界悪性腫瘍が見つかり、子宮・卵巣の摘出手術を受け、抗がん剤治療の闘病生活を乗り越えた。ステージに立った麻美は「6月6日は私にとって意味のある日。ちょうど1年前のこの日、がんであることを公表しました。病気を明かすことは悩みましたし、勇気が必要でした。でも、私と同じような思いを持っている人が一人でも少なくなればと思った」と語った。

 病室では涙も見せることもあったという麻美は「(がんが発覚した)その時は1年後のことなんて考えられなかった。皆さんに背中を押されてこの場に立てたと実感しています。きょうは一緒に素敵な夜を過ごしましょう」とファンに感謝の言葉を送った。

 麻美は驚くほどの歌唱力で『Born this way』をカバー。司会を務めた元日本テレビの町亞聖フリーアナウンサーも「歌声も英語も良かった…スポットライトの光を浴びた麻美さんは神々しく感じました」と絶賛した。

 麻美はこの後、過去に一度だけリリースした持ち歌『バルーン』を熱唱。続けて『I want you back』『Resolution』を披露した。なかでも『Born this way』『I want you back』はギターで弾き語り、ステージに立てることの嬉しさをかみしめるように感慨深い表情で熱唱した。

 次に登場したより子は、2歳から5歳まで小児がんを患った経験を持つ。小児がんは克服したもののメジャーデビューした翌年の22際の時に卵巣腫瘍が見つかりやむを得ず活動を一時休止した。この時を振り返り「物心がつく前から闘病生活を送っていたのでがんが当たり前だった」と語った。

 2度の闘病生活のなかでより子は母親や家族の支えが頼もしかったとも述べ、更には「がんを持って生まれ、人よりも生きる事を学び、それを曲にして沢山の人に届けなさいと言われているような気がした」と自身の使命感を感じるようになったとも語った。

 そのうえで「特別な絆で結ばれたパートナーの大切さを表現するためにこの曲を作りました。この曲を歌うためにステージに立っている。大切な人を思い浮かべて聴いてほしい」と説明し、楽曲『あい』を捧げた。心の底から発せられるような歌声と言霊は会場にいたファンを感動に包み込んだ。

 この日のライブではこのほかにも、小児がんの疾患啓発や募金活動を行うアイドルグループのLinQ、そして歌手のGILLE、新潟県ご当地アイドルのNegicco、そして涙―NAMIDA―が出演し、盛り上げた。麻美ゆまと同い年のGILLEは麻美とデュエットも披露。このデュエットで麻美はこれまで堪えてきた涙が溢れ出し、GILLEがなだめるシーンもあった。

 最後は出演者全員がステージに立ち『Don’t Stop Believin’』を熱唱した。

麻美ゆまフォトレポート

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