「晴れた日に最高の形で送り出したい」。雨のため3月30日に行われる予定だったAKB48大島優子の卒業コンサートが中止となったその日に、仲が良いとされる小嶋陽菜がツイッターで誓った言葉だ。

 気象庁は5日、関東甲信が梅雨入りしたとみられると発表した。例年より三日、昨年からは五日早い。梅雨も季節を味わえる一つなのだが「この日だけは晴れを…」と願っているものもある。それは7日に行われるAKB48総選挙開票イベントと8日の大島優子卒業コンサートだ。両日とも野外会場である東京・調布の味の素スタジアムで行われるため、雨は天敵だ。

 気象庁発表による6日午前6時現在の東京地方の天気予報は、7日は「雨、所により朝から雷伴う」(12時―18時の降水確率は60%)、8日は「曇一時雨」(降水確率は70%)と、これぞ梅雨と言わんばかりの雨予報。

 本来、大島優子の卒業コンサートが行われるはずだった3月30日の東京・国立競技場コンサートは朝から激しい雨に見舞われ中止に。このとき大島優子は「国立さよなら」と題した内容でブログに「神様はまだAKBにいなさいって私に言っているのかもしれない」と自身を納得させていた。

 大島と親しい小嶋陽菜もこのときツイッターで「優子の思いを考えると本当に悔しいです。ヘビロテとか優子が雨で歌ってる姿は想像できない!晴れた日に最高の形で送り出したい」、横山由依「優子さんを笑顔で見送りたいです」、松井玲奈も「必ずきちんとした形で優子さんをみんなで送り出したい」と花道を飾る意欲を示していた。

 雨の心配は、代替が決まった当時から言われていた。このためメンバーやファンなどは「てるてる坊主」を作り晴天を願った。しかし予報は雨。

 AKB48運営事務局は6日のブログで「とうとう、関東地方の梅雨入りが発表されました。梅雨入り早々に相応しいハイレベル…。だけど、AKB48グループは『前しか向かねえ』!こんな予想に屈するわけにはいかないのです」とあくまでも強気。

 さらに、全国から寄せられたというてるてる坊主を「晴天祈願の願いを込めて、6月6日より、味の素スタジアムにて展示、天に向かって念を飛ばしてもらいます」、「雨天に徹底抗戦したく、どうか当日まで、みなさんの気持ちをてるてる坊主に込めていただけないでしょうか」と求めた。

 また、大島優子も5日のブログで、「リハーサル中にてるてる坊主作ったよ」とメンバー宮澤佐江の頭にタオルをかけて“佐江版てるてる坊主”で作った写真付きで報告。文末には「晴れろーーーー」と強い思いをしたためた。

 総選挙開票はあす7日、そして大島卒業コンサートは8日。雨とも涙とも区別がつかない彼女らに伝う雫もまた情緒あふれそうだが、当日の気温(予報7日22度、8日26度)を考えるとファンやメンバーの体力消耗も気になる。そして、晴れ舞台を彩るためにもやはり晴天であることがベストと言えそうだ。寄せられた想いは天に届くであろうか。

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