AKB48握手会で川栄と入山ら襲われる、つぶやかれた現場の声

　25日午後４時55分ごろ、岩手県滝沢市の岩手産業文化センターアピオで行われたAKB48握手会で、のこぎりを持った男がメンバーの川栄李奈（19）と入山杏奈（18）、会場整理スタッフを襲った。３人は盛岡市内の病院に搬送され３時間にもおよぶ手術を受けた。命に別状はない。男は青森県十和田市に住む無職の梅田悟容疑者（24）。現場に駆け付けた警官に取り押さえられ殺人未遂の容疑で現行犯逮捕。警察の調べに対し容疑を認めているという。

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現場にいたファンのツイート、悲鳴があがった

　つぶやかれた現場のファンの声―。午後５時半すぎ。ツイッターに「川栄が襲われた」との情報が飛び交った。現場にいたと思われるファンは突然女性の悲鳴が聞こえた―とつぶやいた。ある人は次々と駆け付ける緊急車両の写真を添えて緊迫している現場の様子を投稿。また、ある人は川栄が入っていたレーンの人の流れが突如ストップしたとも伝えた。つぶやかれた情報のなかには「川栄が刃物で頭を襲われ這いつくばって逃げた」と生々しい声もあった。ただ、この時点では入山の名前はなかった。

　疑うような情報ではあったものの次々とつぶやかれる現場（建物の外と会場内で握手会の中止を発表する担当者など）の写真に信ぴょう性が高まってきた。NHKなどが事件を報道しはじめた。ミュージックヴォイスが午後６時半頃に岩手県警に問い合わせたところ「事件が起きたことは確か」と回答。しかしこの時点では内容を確認中で「正確な情報が出次第報道機関を通じて伝えます」としていた。

　その後、日刊スポーツの報道で切りつけられたのは川栄と入山であることを明らかになった。この数時間後にAKB48の運営会社であるAKSが公式サイトを通じて状況を説明。川栄と入山、そしてスタッフが手を負傷し病院に搬送されたことがはっきりした。

AKB握手会襲撃、指骨折、頭・腕を切られる

　夜も深まってきた頃、NHKが３人の入院先である盛岡市内の病院前でAKB48劇場の支配人が報道機関の取材を受けていると伝えた。それによると、川栄は右手親指の骨折と右腕に切り傷を、入山は右手小指の骨折と頭部及び右腕に切り傷を負って緊急手術を受けているーと。その後の報道で、手術は３時間にもおよび無事終えた。また、２人は不安を隠し切れない様子だったが次第に落ち着きをみせ、手術前には「握手会はどうなるんだろう」と心配する様子も姿もあったようだ。

　握手会を主催したキングレコードは同日夜、公式サイトで状況を説明した。当日の警備体制は、制服警備員、会場整理スタッフの総勢100人近くが警備にあたっており、握手会前にはファンの両手を広げて凶器を持っていないかのチェックを行っていたという。

　各紙が報じたところによれば、切りつけた男は青森県十和田市に住む無職の梅田悟容疑者（24）。殺人容疑で現行犯逮捕され、その後の県警の調べに容疑を認めている。梅田容疑者は握手を行うテントに入ると同時に２人を襲ったという。このテントにはほかに倉持明日香（24）高城亜樹（22）大島涼華（15）がいたとも伝えられている。

人気上昇中の川栄と入山が襲われた衝撃

　襲われた川栄は「おバカキャラ」として、フジテレビ系バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ！』での学力テストコーナーに出演して以来、人気が上昇している。前回行われたAKB48総選挙では圏外から25位にランクイン。一方の入山は「優等生キャラ」として、同じく同番組に出演して以降、注目されるようになり、総選挙でも同じく圏外から30位にランクイン。ファンの間では未来を担う若手として一目を置かれていた。