多彩な客演について
——前作に引き続き参加している、フルート奏者のエレーナ・ピンダーヒューズ氏のプレイは相変わらず素敵な演奏でした。
彼女とはニューヨークの小さなクラブで7年前に私のオープニング・アクトで出演したのが出会いだった気がします。歌も歌うし、素晴らしいですよ。ロバート・グラスパーや、テラス・マーティンなど共通の友人もいるので色々なところで出くわしますね。私のライブでもシットイン(飛び入り)してもらったり。他にもベーシストのクリスチャン・マクブライドや、サックスのデヴィッド・サンボーンも参加してくれましたね。
——以前デヴィッド・サンボーン氏のYouTubeチャンネルで、あなたが出演されている動画を拝見しました。彼とはどこで出会ったんですか。
クルーザーで開催されたブルーノートのショウで知り合って仲良くなりました。とても良い方で自分から挨拶しに来てくれましたね。そこで「アーティストを集めて、特別なジャムセッションをやるから」と私に声をかけてくれたんです。それがあの動画になりました。その縁で今作で参加してもらったんですよ。
彼のプレイもとても素晴らしかったです。スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」という曲に参加してもらったのですが、80年代にデヴィッドが司会を務めていた番組『Night Music』で両者がこの曲をコラボしていたんです。私もそれが好きだったんですけど、そこで演奏していたのがデヴィッドだったことは後から知りました(笑)。
——今作には同じサキソフォンのモダンな奏法で知られるクリス・ポッター氏も参加しています。デヴィッド氏とは全然演奏スタイルが違いますね。
みんなが興味を示してくれる人選になったかな、と思います。クリス・ポッターはプロデューサーのラリー・クラインが声をかけて、デヴィッドは私が声をかけたんです。