ONEPIXCEL「求めていた言葉だった」自分たちのルールの中で得た自由
INTERVIEW

ONEPIXCEL

「求めていた言葉だった」自分たちのルールの中で得た自由


記者:小池直也

撮影:

掲載:20年02月28日

読了時間:約9分

 ONEPIXCELが26日、メジャー1stアルバム『LIBRE』をリリース。傳彩夏、田辺奈菜美、鹿沼亜美の3人からなる、ONEPIXCELは2018年にシングル「LAGRIMA」でメジャーデビュー。今年に入ってからは2月9日に東京・神田明神ホールでワンマンライブ『「Ride On Time」?Three Two One Action!!!?』を成功させており、それを経てのアルバムリリースとなる。『LIBRE』はスペイン語で「自由」を意味するが、名前を見た瞬間に田辺は「求めていた言葉だ」と感じたという。ONEPIXCELの傳彩夏、田辺奈菜美の2人に話を聞いた。【取材=小池直也】

ルールは3人の信念を曲げずに貫いていく

『LIBRE』通常盤ジャケ写

――2月のワンマンライブいかがでしたか。

田辺奈菜美 2020年になってから初のライブであり、5周年イヤーの初イベントでした。ファンの方にやっと観てもらえて嬉しかったですね。ホール公演でお客さんの顔が良く見えたし、目を合わせたりもできて、いつも以上に楽しめました。

傳彩夏 私はONEPIXCELの活動のなかでワンマンライブが一番好きなんです。ライブハウスとは違う開放的な空間で気持ち良かったです。ななみん(田辺)が言っているようにステージが高くて、お客さんが見やすかったです。会場は過去最大のキャパでしたけど、奥までパンパンになっていて。女性が増えているのも目に見えて分かったので嬉しかったです。

――やはり女性客が増えると嬉しいものですか?

傳彩夏 同性の支持は嬉しいです。いずれは女性だけのライブもやってみたいです。

田辺奈菜美 男性限定の公演もやってみたいし、両方できたら嬉しいです。

――昨年は全国ツアー『ONEPIXCEL So So So Hot!!! Tour 2019』も開催されていましたが、そこからの学びがワンマンに活かされたり?

傳彩夏 ツアーがあったから、やりやすかった部分はありますね。夏のツアーは「お客さんに汗をかいてもらいたい」をテーマにした全9公演で、お客さんも煽り方を考えてくれていたんですよ。みんなで同じ盛り上げ方をしてくれたり。

田辺奈菜美 MCや音響についても勉強になったツアーでした。スタッフさんがひとりひとりに時間をくれて、それぞれ好きな曲を1コーラス歌って声の聴こえ方を調整する時間を作ってくれたんです。「この曲の時はこういう歌い方をしよう」など考えることができたので、それがワンマンに活かされたと感じてます。

傳彩夏 今までは現場でサウンドチェックしていると「今日は調子悪いな」ということがあったんです。天井の高さでも響きが変わったりするじゃないですか。それでスタッフさんが「時間かけてもいいから、ひとりずつ歌ってみれば?」と提案してくれたんです。「リバーブがこの量だと聴こえやすいんだな」「クリックの音を上げてもらわないと、タテのリズムが取れずにダラダラしてしまうんだな」など理解できるようになりました。

田辺奈菜美 前だけじゃなくて横のスピーカーがないと歌えない、ということにも気付けて勉強になりました。

傳彩夏 「『ONEPIXCEL、音チェックしつこいんだけど』と言われもいいから、ベストに調整して」って言っていただけて(笑)。少しずつ理解できるようになってきました。

――それではメジャー1stアルバム『LIBRE』について教えてください。まずはタイトルについて、最初に知った時はいかがでしたか。

傳彩夏 そもそも全員何て読むのかわからなかったんですよ。当てるところから始まりましたから(笑)。「ラブレ」とか「ラブリー」、「リブリー」みたいなものもあって。

田辺奈菜美 結局、(鹿沼)亜美が「リブレ」って。当てたことにスタッフさんがびっくりしてました(笑)最初に見たとき「私たちが求めていた言葉だ!」って思ったよね。

傳彩夏 それまで私たち3人を的確に表す言葉が、自分たちでも良く分かっていませんでした。でもこの言葉を頂いた時にビビっときたんです。

――「FREE」や「FREEDOM」じゃダメだった?

田辺奈菜美 確かに意味は自由なんですけど、自分勝手なイメージがする(笑)。

傳彩夏 「自由奔放で何でもいい」っていう感じですね。

田辺奈菜美 私たちのなかの大きなルールは「3人の信念を曲げずに貫いていく」ということじゃないかと思ってます。自由のなかにも決まりがあって、だからこそ自由なんだと。

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