ONEPIXCEL「また遊ぼうね、大好き!」キャリア初の全国ワンマンツアーに幕

ONEPIXCEL(撮影=Masamitsu)
東宝芸能発のガールズグループ・ONEPIXCEL(ワンピクセル)が9月22日に、東京・duo MUSIC EXCHENGEでキャリア初となる全国9公演に及ぶワンマンツアー「So So So Hot!!! Tour 2019」のファイナルを迎えた。
ONEPIXCELは2015年9月に結成された、鹿沼亜美(かぬまあみ)、田辺奈菜美(たなべななみ)、傳彩夏(でんあやか)からなる3人組ユニット。インディーズ活動を経て、2018年3月にアニメ「ドラゴンボール超」エンディング主題歌に抜擢された1stシングル「LAGRIMA」でメジャーデビュー。トラップやフューチャーベース、トロピカルハウスなどのオントレンドなトラックと自由でキレのあるダンスで独自のスタイルを確立。国内でのワンマンライブや数多くの大型イベントへの出演だけではなく、香港や台湾、カナダなど、海外での公演実績も豊富。今年5月にリリースしたメジャー4枚目のシングル「Final Call」のMVがYouTubeで公開された際には英語やスペイン語など、外国からのコメントが多数寄せられていた。
8月15日の埼玉公演を皮切りに、大阪、愛知、北海道、神奈川、宮城、広島、福岡と巡ってきた本ツアーを振り返る映像に続いてステージに登場した3人は、強い女の子像を体現したガールクラッシュ系の最新シングル「Final Call」で勢いよくライブをスタートさせた。
鹿沼が「ツアーファイナルです! ここにいる全員で盛り上がっていきましょう!」」と煽ると、観客は即座に反応し、「FREEDOM」「Howling」では盛大なクラップと掛け声が沸き起こり、「S」「YEAAAHHH!!!」ではオーディエンスはジャンプを連発。ロックバンドのライブのような熱気に包まれながらも間奏ではしっかりとダンスで魅せた。
その後も、「TONDEKE」では観客と一緒に踊り、「We Go Now」は高く掲げた手を回しながらの大合唱となるなど、オーディエンスを1つにするパフォーマンスで会場を盛り上げていった。
前半パートを一気に駆け抜けたあとのMCでは、鹿沼が「みなさん、いい汗かいてるね。こんなにみんなとの一体感が生まれるライブができて、今、嬉しみが溢れてます」と喜びを素直に語り、ライブの中盤ではメジャーデビュー曲となった「LAGRIMA」やクールなEDMナンバー「Blue Ocean」で力強いダンスパフォーマンスを見せ、鹿沼による「ここからは最後の夏をみなさんと一緒に感じたいと思います。まだまだ盛り上がれますか!」という全力の煽りを経て、怒涛の後半戦に突入。南国ムードを引き連れてくるトロピカルなR&B「Beautiful Lady」。ウクレレを基調にしたハワイアンにリアレンジされた「Time」や「sora」では観客が左右に手を振る中で、伸びやかな歌声を響かせ、フロアを夏のムードで満たした。
ここで、本ツアーが「みんなと一緒に楽しみたい。みんなと一緒に汗をかきたい」というテーマで作られ、これまで彼女たちのライブではやってこなかった煽りなどを取り入れることに挑戦した経緯を説明。田辺は「みんなとの距離が縮まったことが実感できた」と充実した表情を見せ、傳は「もっといろんな見せ方ができるように考えていきたい」と意気込みを語った。
女の子らしい毒気の詰まったトロピカルハウス「Slow Motion」では、鹿沼が、田辺と傳を突き飛ばすように割り込んでくる強気なフリに始まり、傳はラップを披露。未音源化の新曲「Summer Genic」ではオーディエンスに水鉄砲を向けてはしゃぎ、観客全員に水しぶきを浴びせかけたあとのタオル回し曲「Tell us!!」で大騒ぎの中で本編の幕は閉じた。
アンコールでは、メンバーの傳がプロデュースした新衣装を初お披露目。チューブトップにジャケットを羽織ったスーツスタイルに、サングラスをかけたままで「Girls Don’t Cry」をセクシーにパフォーマンス。
ここで、鹿沼にツアーの感想を求められた田辺が「今までは見せるライブが中心だったので、今回、こうしてみなさんと一緒に作り上げるライブができてすごく嬉しいです。みんなの笑顔を見て、私たちも笑顔になりました。ONEPIXCELで良かったと思いました」と振り返ると、鹿沼も「よりライブが、より歌って踊ることが好きになりました。ワンピクのメンバーがこの二人で良かったなと改めて思いました」とメンバーとの絆を再確認。
そして、鹿沼の「私たちが今、伝えたいこと、強く願ってることが込められた曲です」という言葉の後で、仲間との絆と夢が描かれた「TURN ME ON」を届けた。メンバーとハイタッチし、肩を組みながら歌った後で、9月20日に結成まる4年を迎えると同時に、メンバー全員が成人する5周年イヤーに突入することを報告。
さらに、鹿沼が「この1年はお祝いの年にしたいんです。5周年企画第1弾として、2020年2月にメジャー1stアルバムをリリースします」と発表すると、歓喜の声が上がり、長い拍手が送られた。そして、この仲間と一緒に未来に向けて歩んでいくんだという明るい決意が込められた「Take Off」を「Hey! Hey!」と煽りながら高らかに歌い上げ、フロアに音と光の花火が打ち上がる中、「5周年のONEPIXCELも応援よろしくお願いします! また遊ぼうね。大好き」という挨拶でツアーファイナルは締めくくられた。
終演後には、5周年企画が全部で第5弾まで用意されてることが明かされ、第2弾として、2020年2月9日に神田明神ホールでのワンマンライブを開催することもアナウンスされた。結成5年目を迎えた彼女たちの飛躍に期待したい。
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