22/7、「涙」は決意の表れ 出会いと別れ 挑戦と重圧の先にある成長
INTERVIEW

22/7、「涙」は決意の表れ 出会いと別れ 挑戦と重圧の先にある成長


記者:木村武雄

撮影:

掲載:20年02月26日

読了時間:約16分

飛躍の年へ、成長に繋がる出会いと別れ

――さて、今年はどのような年にしたいですか。

帆風千春 グループとしては飛躍の年にしたいです。その上で個々の目標に近づける年にしたいなと。個人的には、声優を目指しているので、佐藤麗香ちゃんと歩んでいくのもそうですが、他の色々なキャラクターを演じてみたいですし、自分の声を届けられる年にしたいと思っています。

――DVDには『22/7 Birthday Event 2019』のメイキングも収録されます。花川芽衣さんが卒業されて、新体制になりました。もちろん、河瀬詩さんも頑張っていると思いますが、不安はないですか。

帆風千春 『Birthday Event 2019』は色々なことが重なって、芽衣ちゃんも最初からステージに立ってくれて、それが映像として残るのは、22/7の歴史になるんだなと思いました。芽衣ちゃんが卒業したのも、前に進むための決断だったと思うので、私たちはその姿に勇気付けられた。簡単に割り切れない所もあるけど、新メンバーの詩ちゃんが入って、一緒に活動してみると、本当に頑張り屋さんなんですよ。だらだらしていたら、簡単に追い越されてしまうと思うくらい、努力家で自分の事をきちんとやる子。そういう姿に私たちも刺激を貰っているので、その出来事が、これから22/7を成長させてくれると思っています。今回、新体制となってから初めてのツアーとなるので、私たちについていきたいと思っていただけるようなパフォーマンスをしたいと思っています。

――西條さんはどうですか。

西條和 平和にいきたいなと。私は、芸能界を目指していたわけではないけど、22/7だから頑張れているところがあるので、22/7としてみんなが笑っていたらいいなって思います。

――花川さんとセットで表に立つことが多かったと思います。花川さんがいない今、西條さんが背負い過ぎていないかなと。

西條和 正直に言うと芽衣ちゃんが卒業すると決まった時に不安になりました。芽衣ちゃんはしっかりしていたので、頼りすぎていたとろがあって。芽衣ちゃんの力、凄さが分かっていたので、芽衣ちゃんがいなくなった後、ファンの皆さんから、どう見られるのかなと心配で。卒業はマイナスな事ではないし、応援したい気持ちもある。でも隣にいた大きい存在の人がいなくなった今、不安です。だけど目の前のことをしっかり頑張っていきたいと思っています。

 (記者補足=そう語る西條の頬に一筋の涙が伝った。目線はしっかりと記者に向け、声を震わせながらも自身の思いを最後まで語っていた。言葉とは対照的に内に宿す力強さを感じた)

――宮瀬さんは?

宮瀬玲奈 グループとしての目標は、結果を出していくこと。ライブやツアー、アプリゲームが始まっていくなかで結果を出していかないと強く思います。結成3年ですが、新人らしさでいたらもう駄目だと思いますし、3年やった分、実力が付いていないと意味がないと思う。なので一つ一つ結果を出していって、世間の皆さまや、アニメファンに認知されるようにしたいです。個人としては、芽衣が卒業して、詩ちゃんが加入して、卒業や出会いもあって自分と向き合う時間も多かった。演技も含めて必要とされる人間になりたいです。

(おわり)

あとがき

 昨年、花川芽衣が卒業した。グループとして結成以来初めての出来事だった。対(つい)になることが多かった西條は改めてその存在力を実感したという。それを一人で背負うというプレッシャーを抱えているとも語った。だが昨年、定期公演を通じてメンバー間の絆を深めてきた。絆だけではない。個々の力も上がっている。それは『Birthday Event 2019』でも表れていた。一人で気負わなくても支えてくれる仲間がいる。

 宮瀬玲奈は自身の不甲斐なさに涙を流した。2年前のインタビューでも同様の事があった。しかし、その数日後のステージで堂々と胸を張っていた彼女の姿があった。昨年夏に行ったインタビューでは活き活きしていた。立ちはだかる壁に彼女たちは逃げずに向き合い乗り越えてきた。その姿は曲にも表れている。曲自体が彼女たちの記録とも言える。

 この3年間はキャラクターとも向き合ってきた期間だった。キャラクターを愛し、キャラクターが愛されるように考え続けてきた。『計算中』の役割も大きい。いつしか「一心同体」になるまでになった。しかし、アニメではそれ以前にさかのぼる。フィクションでもありノンフィクションでもあるアニメでは、難しい声の芝居が求められる。それもまた彼女達を成長させてくれる。乗り越えた先にはキャラクターとしての深みとなり、彼女達自身のポテンシャルに反映されていく。

 様々な出来事が糧になる。新加入・河瀬詩の存在も大きい。グループをまとめる帆風千春が最後に語った「成長させてくれる」。この言葉に力強さを感じた。出会いと別れ、そして挑戦、一つ一つが希望の光になるだろう。

リリース情報

22/7「ムズイ」
2020年2月26日発売

【初回仕様限定盤Type-A(CD+DVD+トレカ(Type-Aアーティストトレカ11種のうちランダムで1枚を封入)】
品番:SRCL-11413~4
価格:¥1,682+税

<CD>
1.ムズイ(TVアニメ「22/7」OPテーマ)
2.空のエメラルド(TVアニメ「22/7」EDテーマ)
3.僕らの環境
4.ムズイ-off vocal ver.-
5.空のエメラルド-off vocal ver.-
6.僕らの環境-off vocal ver.-

<DVD>
1.ムズイ-music video-
2.空のエメラルド-music video-
3.『22/7 定期公演“ナナニジライブ”』ダイジェスト

【初回仕様限定盤Type-B(CD+DVD+トレカ(Type-Bアーティストトレカ11種のうちランダムで1枚を封入)】
品番:SRCL-11415~6
価格:1,682円+税

<CD>
1.ムズイ
2.空のエメラルド
3.足を洗え!
4.ムズイ-off vocal ver.-
5.空のエメラルド-off vocal ver.-
6.足を洗え!-off vocal ver.-

<DVD>
1.『22/7 Birthday Event 2019』@ ZeppDiverCity(2019.12.24)
未来があるから/ムズイ/空のエメラルド/何もしてあげられない/11人が集まった理由
2.『22/7 Birthday Event 2019』making

【通常盤(CD only)】
品番:SRCL-11417
価格:1,136円+税

<CD>
1.ムズイ
2.空のエメラルド
3.願いの眼差し
4.ムズイ-off vocal ver.-
5.空のエメラルド-off vocal ver.-
6.願いの眼差し-off vocal ver.-

作品情報

TVアニメ『22/7』
放送中

TOKYO MX:毎週(土)23時00分~
群馬テレビ:毎週(土)23時00分~
とちぎテレビ:毎週(土)23時00分~
BS11:毎週(土)23時00分~
ABCテレビ:毎週(土) 26時10分~
メ~テレ:毎週(土) 26時44分~
CS日本:毎週(木)25時00分~
AbemaTV先行配信 毎週(日)23時00分~

【メインスタッフ】
総合プロデューサー:秋元 康
キャラクターデザイン原案 : カントク/岸田メル/QP:flapper(小原トメ太 さくら小春)/黒星紅白/こやまひろかず(TYPE-MOON)/田中将賀/細居美恵子/堀口悠紀子/深崎暮人/渡辺明夫
キャラクター・ネーム原案:宮島礼吏
キャラクターデザイン:堀口悠紀子
監督:阿保孝雄
シリーズ構成:宮島礼吏/永井千晶
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:まじろ
総作画監督:田村里美/高田 晃
プロップデザイン:山本真夕子
助監督:高橋さつき
美術監督:岡本穂高(KUSANAGI)
美術設定:綱頭瑛子(KUSANAGI)
色彩設定:中野尚美
撮影監督:村上優作
CG監督:吉田裕行(白組)/工藤菜央
編集:須藤 瞳
音響監督:藤田亜紀子
音楽:中山真斗
制作:A-1 Pictures
製作:ANIME 22/7

【メインキャスト】
滝川みう:西條 和
藤間 桜:天城サリー
河野 都:倉岡水巴
佐藤麗華:帆風千春
戸田ジュン:海乃るり
丸山あかね:白沢かなえ
立川絢香:宮瀬玲奈
斎藤ニコル:河瀬 詩

ライブ情報

22/7 1st Tour ~ムズイ~

2月27日(木) 開場18:00/開演19:00 @東京都・Zepp Tokyo
3月20日(金・祝) 開場17:15/開演18:00 @大阪府・梅田クラブクアトロ
3月27日(金) 開場18:15/開演19:00 @愛知県・ボトムライン

(C)ANIME 22/7

22/7(ナナブンノニジュウニ)オフィシャルHP
http://www.nanabunnonijyuuni.com/

TVアニメTVアニメ『22/7』公式サイト
https://227anime.com/

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